30928 返信 Re:明日の隣人 外国人労働者 URL 水原文人 2004/11/19 00:24
> 民主主義について
>
> たしかに訳によっては兄弟愛にもなりますね。

…ではなくて、ラテン語系の言語で「兄弟」の派生語として、フランス語なら「fraternite」です。つまり、原義が「兄弟愛」だと申しております。

> 民族愛・同胞愛とも訳せます。

いずれにせよ、西洋概念に漢字を当てはめた翻訳熟語であって、元々の日本語(やまとことば)にはありません。

そしで重要なのは、明治時代の日本人が「博愛」と、すべからくあらゆるものを意味する「博」を用いてこの語を訳したことです。

つまりあなたの

> 民主主義における博愛とは同胞愛のことであるという意味を知らない人が多いです。

という当初の主張自体が

その1)民主主義的理想としての「博愛」の経緯を知らなかったただの知ったかぶりの間違い

であることを指摘したのですが、その点はどうなんですか? しかもあなたの「知ったかぶり」は

その2)日本においてこの概念が翻訳された経緯を、受け止めた上で批評的立場をとるなりなんなりするのでもなくただ無視した、自国・自民族の歴史と文化的伝統の無視

…でもあります。

だというのに「失笑せざるをえません」などと言うに至っては、単なる無知な傲岸さでしかありませんな。

復習:当時の(フランス革命にある種のモデルケースを求めた)民主主義という理想主義の考え方として、「博愛」と訳すのは妥当です。「人類皆兄弟」を前提とした「兄弟愛」ですから。

ですから、

>宗教的的思想「博愛」を掲げてを外国人に対する平等を叫ぶのはよいのですが、民主主義的思想「博愛」を掲げて外国人に対する平等を叫んでるのを見ると失笑せざるをえません。

失笑されるのは、「保守」とも思えぬほど歴史的経緯を軽んじて勝手に自分のご都合主義を、あたかも歴史的背景があるかのようにねつ造して主張したあなたです。

> 一言も書いてなくても言わずもがなであったかもしれません。

こういうのを言論における自己責任の概念が欠如したごまかしと申します。「責任」の概念なしに近代民主主義を語られるに至っては、それこそ失笑ものです。

> その時点での博愛の解釈について議論するのは面白いですが
> 解釈の違いを言い合ってのみいては言葉遊びになってしまい話が進まないので横に置かせてください、

あなたが自分の誤りを認め、「失笑」と書いた不特定多数の相手に対し謝罪しなければ、「横に置く」ことはできません。それではただの無責任だからです。社会の成員が無責任であれば、民主主義は成立せず、それこそ「民主主義=多数決」、王権が愚民の多数派に付与されたのだと勘違いするナチズム的全体主義になってしまいますね。

> > つまり二重国籍を認めれば、まず「親戚連中がうるさい」はかなりの部分回避できますね。
> 下でコメントします。

…と書かれていますが、まったくコメントをされていません。自分が数行前で書いたことぐらい、ちゃんと守ってくださいよ。

> > > 10人ほどに聞いただけなので一部の意見だといわれるかもしれませんが、「親戚連中がうるさい」はかなりの部分回避できるんですか、どうなんですか?

> 次のはフィクションということにしておいてください。

フィクションならば実例として出すのにはあまりにも不適当でしょう。なにが言いたいんですか? あなたもこんなシンプルな議論すらまともにできない、いわゆるネット・クソウヨの一員である方なんですか? やれやれ…

やれやれ、まともな人間的知性を持った日本の保守主義というのは、山本七平かせいぜいが西部邁あたりで死滅してしまったんでしょうか?

> すべての方がそうしてるというわけではないです。彼が言うには某商工会を通じて確定申告すると税金を大幅に節税できてかなり得だと教えてくれました。私がその彼に担がれてるのかも知れません、この件はさらりと流してください。

税金逃れの手段でしたら、在日だろうがなかろうが、自営業であればいろいろありますよ。あなたの「フィクション」ただの一例でしょう。それを根拠にもし在日コリアンがけしからん、と言うのなら、そんなのはせいぜいがやっかみとゼノフォビアがごっちゃになった下劣な感情でしかなく、「差別は負け犬の論理」であり嫉妬ややっかみの裏返しであるというテーゼの優れた傍証になってしまっておいでです。

> > なお、二重国籍を認めれば、hiropiroさんのおっしゃる「 確実に逆差別を利用」も、相当に難しくなるのではないでしょうか?

> 特定の国の方だけ二重国籍を認めるのはいけないですよね?それこそ差別です。

これがあなたが先述された「コメント」ですか? いったいどこの誰が「特定の国の方だけ二重国籍を認める」ことを主張したんでしょうか? 人が言ってもいないことについて「コメント」されても、それは堂々巡りの自己内対話であって、「議論」にはなりません。

> そうした場合、日本国籍を取得した人が邦人として世界中に散らばるわけですが、悪用されたら・・・
> 日本人が世界で悪さをする可能性もありますね。

こういう無根拠な恐怖をパラノイアと申します。パラノイアにつき合っていては国家や社会の行く末が非常に不安になります。

> 日本人が日本に攻めてくる可能性もありますね。

どこにあるんですか? 合法的に居住できるのになぜ「攻める」必要が? 「日本人が日本に攻めて来る」って、日本人なのになぜ攻める必要が? 論が完全に倒錯しておいでですよ。

しかも現在の国際社会の秩序は、侵略行為を否定していますよ?

> > 「外国人に選挙権」の議論自体がなくなるだけでも、日本人にとってらくだと思いますよ。そもそも日本人が自分たちの立場を完全に正当化できる(重国籍も認めてるのに取得しないのは、お前らが狭量な排他的民族主義者なんだろ〜、と言ってしまえる)だけでも、超ラクチン。
> 集中して住んで自治区とか・・・恐ろしいです。

こういう無根拠な恐怖も、やはりただのパラノイアとして無視されて当然でしょう。

> > どうせ言語学的・民族学的に極めて近い民族なのだし、仲良くした方がメリットがあると思いますけどね。もっとも、言語学的・民族学的にかけ離れた人とだって仲良くなってもちっともおかしくないけど。
> 親日教育してくれとまでは言わないですが、反日教育とかしてない国ならいいのですがね。

こういうのはステレオタイプでしか他者を見られない典型的な差別的意識構造と言います。教育内容だけでその個々人の意識が決定されるわけがないでしょう? 仮に日本に悪いイメージを持っていても、実際に日本に来てみたら日本人によく扱ってもらった、というだけでそんな意識なんていくらでも変わりますし、そもそも学校で教わったことになんの疑問も抱かないなんて、よほど従順な間抜けでないとあり得ませんね。

そもそも本当に中国や韓国で「反日教育」なんてしてるんですか? これも自分の狭量な視点でしかものごとが見られない意識の矮小さの産物に思えるんですが。

彼らから見たら侵略された歴史があるんだから、それを教えるのは当然でしょう? その程度で「反日だぁ」なんていきりたっていては、ただのバカですよ。しかも自民族の歴史的責任について、あまりにも無責任。

なんというか、民主主義云々以前に、人間としての最低限の道徳的矜持に欠如している考え方ですね。

やれやれ、他人の立場を即座に慮る日本文化のとても優れた人間関係の構築法は、すっかり死滅してしまったようです。

「日本が」「日本人が」とカッコつけてわめいても、一皮むけばただのパラノイア。日本古来の道徳的価値もなにも知らず、知らない物事/他者に対する無根拠な恐怖に耽溺し、妄想的にガタガタ震えているだけだとは…。大和民族の恥にしかなりませんなぁ。

しかも自分の間違いや失言を必死でゴマかす小心な卑怯者でもある、と来た日にゃ…

お願いですから外国に行ったらおとなしくして、まちがってもこの掲示板で展開しているようなことは言わないでくださいね。それこそ日本人が世界で悪さをしていることになってしまって、我が愛する祖国の評判が形無しになります(笑)。





>冬西さん、

> ドイツの移民問題を鏡としてあませ性急な移民開放策はすべきではありません。

それはその通りです。なにしろ、こと日本人は外国人にまったく慣れていない。顔すらまともに見たことないんじゃないか、とも思えてしまう発言の連呼を見ると、空恐ろしくなりますから。

とはいえ実際にすでに入って来てしまっている以上、のんきにしてるわけにもいかないんですけどね。性急にはならず、しかし迅速に、意識改革から進めていかないと。

もっとも、外国人に対する偏見のもっともてっとり早い意識改革法は、要するに会ってみること、相手がイスラム教徒でなければ一緒に酒を飲むこといや、イスラム教徒であればあるほど、痛飲することだったりもするんですけどね。

> 日本も単一民族とかの幻想を取り払い開放していくべきですが、慎重に慎重を重ねて受け入れる側も入る側も互いにしこりが無いようにしていくべきです。
> 移民を開放したら民族主義が台頭したでは困ります。

やっとまともな日本的保守の言葉が聞けて、ホッとしてます。