31072 返信 Re:イスラエル建国にまつわる歴史の歪曲2 追記 URL 水原文人 2004/11/23 10:59
> > ただ同様に、こと第2次大戦後にヨーロッパから移民したいわゆるホロコースト生き残りの移民が、その土地にすでにアラブ人が住んでいるのをほとんど知らなかったし意識もしなかったのも、「ヨーロッパの傲慢」といえばその通りですが、一般の移民レベルでは致し方ないことだったとは言えるでしょう。(水原氏:29784)
>
> ユダヤ人はパレスチナは空っぽだと思っていた、ということは全く知りませんでした。唖然としますね。

この日本語読解力のなさには唖然としますね。知識と、現実感を持ってそれを認識できるかは別問題です。ちょうどノンポリさんが自分の「弱者大好きファンタジー」をパレスティナのアラブ人に投影し、かつ自分が叱責された私怨を無神経にも彼らの苦境を感情的・扇情的に語ることで晴らそうとしているのが典型のように、「他者」でしかない存在のことについて現実的に考えられないのは当たり前ですし、まして「第2次大戦後にヨーロッパから移民したいわゆるホロコースト生き残りの移民」の場合、知識を得られるメディアもほとんどなければそれを考えている余裕もなかったことぐらい、平和で裕福なニッポンで安穏に生活しているのだからまともに他者のことを人間的に想像している暇だってあるんだから少しは真面目に考えましょうね。

> 「第2次大戦後」どころか移民の開始当初から、パレスチナは無人の地だとユダヤ人たちは信じ込んでいたようです。

ヘルツルの「ユダヤ人国家」は邦訳も出てますが、すでに初期のシオニズム会議の頃から、「ユダヤ人国家を作るとしてではその土地の人間をどするのか?」は大きな議題になっていました。結論は「アラブ人労働者との連帯」というひどく楽観的でパレスティナのアラブ人の実情とはかけ離れたものでしたが、今のようにテレビやインターネットどころか、映画もラジオもない時代の話です。ノンポリさんよりはマシでしょうな。

> ・・・またもや「パレスチナ 新版」(広河隆一・著、岩波新書784)より引用ですが、
> 「アハッド・ハアム」というユダヤ人は「パレスチナの真実」という本のなかで次のように述べたそうです。
> 「私たち外国人は、現在パレスチナがほとんど全くの荒地だと信じることに慣れている。そこは不毛の砂漠で、誰でも意のままに土地を買うことができると信じている。実際はそうではない。国中を通して、まだ耕されていない耕作可能の土地を見つけることは困難だ。・・・・ここに土地を買いにきた私たちの同胞の多くは、何ヶ月もこの国にとどまって、広い範囲にわたって旅行しながら、それでも求める土地を見つけられないでいる」

そうですよ。ヨーロッパにいればそのような情報が入ってこない時代ですから、足りない情報のなかで極めて楽観的なことを考えていたのです。

> ユダヤ人たちは、パレスチナは無人ではなかったことを「知らなかった」というよりも、必死にパレスチナは無人だと「思い込んでいた」のではないかと思います。

あなたがパレスティナ人が一方的な「弱者」だと思い込もうとしているのと同じレベルの話だと思いますよ。パレスティナ人の苦境が他のアラブ諸国のナショナリズムに利用され、しかも当のパレスティナ人は取り残されて市民権も与えられずに難民キャンプに押し込められたことも、「知らなかった」のでしょうね。

その結果、パレスティナ人は「アラブ世界のユダヤ人」と言われるほど、商業で成功したりアラブ世界でいちばんインテリが多い民族となりました。そしてインテリの多くがイスラエルの生存権を認め共存を支持していることなんて、ノンポリさんの「思い込み」からは想像もつかないことでしょうね。

インテリどころか一般庶民でも、僕がたまたま会う機会のあったパレスティナ人はそろってイスラエルの生存権もホロコーストの結果としてイスラエルが出来たこともちゃんと認識していました。いちばんふるっていたのはエルサレムのガイドのおっさん(42歳で孫10人!?)で、「パレスティナ人とはパレスティナに住んで故郷にしている人のことだから、アラブ人、ユダヤ人、キリスト教徒だ。みんな仲良く住むのが本当だ」と言ってましたが。

むしろ「ホロコーストの結果としてイスラエルが出来た」ことを認めたがらないのは、こうなるとノンポリさんの想像の範囲外でしょうが、イスラエル人のとくに右派的な人々だったりします。当事者は自分が「無抵抗な弱者」であることには我慢ならないのです。相手を人間として考えればすぐに気づくことですが。

50年代〜60年代にイディッシュ語がイスラエルで事実上禁止されていたのは、名目上はもちろん国語であるヘブライ語を徹底させるためですが、心理的にはホロコーストの記憶を忘れたいという部分も決してなかったわけではないと思います。

それにしても…

> アメリカ人の一部がイラクには大量破壊兵器があると己に言い聞かせていたように。

この飛躍はひどいですね。まさにプロパガンダの典型の乱暴な理論。そんなに自分が一生懸命すり寄ろうとした相手に叱責されたのは悔しいですか、そうですか。

でもそれはあなたが「ミギ」とか「ヒダリ」とかの単純図式に耽溺して、同じ日本人であるこの掲示板の投稿者ですら人間として認識できなかったせいだと思いますよ。tpknさんに叱責されて私怨でつきまとって来た前科もありますしね。

そうそう、他所の掲示板で僕のことを「ユダヤの犬」とか言ってたそうですね(笑)。アンチセミティズムそのもの(爆笑)。

> >「ヨーロッパの傲慢」といえばその通りですが、一般の移民レベルでは致し方ないことだったとは言えるでしょう。そしてあれほどのことがあったのだから、これまた新天地に安全な生活を求めるのも当然です。(水原氏:29784)
>
> 「あれほどのことがあった」からと言っても、「その土地にすでにアラブ人が住んでいるのをほとんど知らなかったし意識もしなかった」という恐るべき無知と無理解を弁解することはできません。

そりゃあなたがテレビもインターネットもある国で岩波新書を一冊ぐらい買う経済的余裕があって、かつ自分が他人の立場になったことを想像する能力が決定的に欠けているから言える話。

> ところで、イスラエルの首相は相次いでこのように述べていたそうです。
> 「ここは砂漠だった。未開発以下だった。何もなかった。彼ら(パレスチナ人)がわれわれの土地を取り上げることに興味をもちはじめたのは、われわれが砂漠を緑に変えてからのことだ」(エシュコル)

これは典型的なプロパガンダの論理ですね。他山の石としてよく研究した方がいいですよ。

> 「パレスチナ人などいなかった。・・・・われわれがやってきて、彼らを追い払い、彼らの国を奪ったなどというのは間違いである。そんな人間はもとから存在しなかった」(ゴルダー・メイール)

ゴルダですかぁ。今イスラエルには「ゴルダ・コンプレックス」という俗語があります(笑)。

> 麻生や江藤などの馬鹿も裸足で逃げ出すほどの、事実を歪曲する暴言であります。
> また、「パレスチナが無人の地だった、というのは、イスラエルの学校でも教えられている」
そうです。(以上P-25)

国家主義というのはそういうものです。アラブ諸国で教えられている反ユダヤのプロパガンダも同じくらいすごいですよ。いちいち引用して感情をあおり立てることは無意味どころか今の時期には有害なんで、しませんが。

> > ゲットーに押し込めるくらいのことでしたら、永らくヨーロッパにおける伝統でありました。あなたはナチスのホロコーストがなぜ人類史上最も恐ろしい犯罪とされているかの最大の部分を故意に無視していますね。(水原氏:30015)
>
> ユダヤ人をゲットーに隔離することや、分離壁を作ってパレスチナ人の行動を制限することなど、邪魔な者は排除したり追放したりする発想の行き着く先は果てしない虐殺でしょう。

そりゃ飛躍ですな。隔離して見えないところに置く分には忘れられていられますが、具体的に「殺す」ことになったらまるで別種の決意が必要なのがまともな人間ですよ。その区別がないとしたらノンポリさんは恐ろしい人間ですね。

> 「永らくヨーロッパにおける伝統」であった「ユダヤ人をゲットーに隔離」するような発想が、「ポグロム」という虐殺を繰り返し、果てはナチスによるホロコーストにつながったのでしょう。

ゲットーの成立には二つの説がありまして、どっちも正しいと僕は思ってますが、隔離された一方で自らも隔離したということです。

> そもそも「ゲットーに押し込める」ことも、ホロコーストも、その規模と性質は別としても、決して許されないことではありませんか?

自らそれを選ぶ少数民族集団は、ユダヤ人に限らず、あります。性的マイノリティでもゲイの自らのゲットー化は大きな問題です。

自らゲットー化を潜在的にせよ望んだのでないなら、爆弾テロ事件などは起こりません。自爆テロ攻撃が自爆的なのは、本人が自爆するだけでなくテロをやればやるほどパレスティナ人がイスラエル領内で働けなくなり、パレスティナの観光産業も破綻し、パレスティナが丸ごと経済的に自滅することを促すからです。壁で騒ぐのも結構ですが、過去2年以上、パレスティナの子供の栄養失調の割合が8割以上という信じがたい状態が続いていて、現実的な共存路線を求める声は当のパレスティナのなかに実はずっとありました。ただそれを無視して来たのがノンポリさんのような「無抵抗の弱者」「悪の強者イスラエル」幻想をあの紛争に当てはめて自己満足に浸っている「国際世論」の問題だと思いますよ。もちろん死ぬまで戦闘服姿で通すことで世界の人気者(国内で不人気になればなるほど)をやり続けたアラファトのせいだってありますが、アラファトが道化を演じ続けたのだって国際世論とやらが期待するイメージを演じ続けなければしかたがなかったという面はあります。

しかし一時期ハマスが議長選挙を拒否するのではという憶測が流れたら、なんと逆に議長選挙とあわせて議会選挙も開催するよう提案・要求したりして、アラファト後のパレスティナは現実的な和平共存路線をとても冷静に選択しようとしています。シャロン政権まで突然、比較的に程度の話ではあるにせよ強硬路線に若干の変化が見えて来て、このデリケートな時期はかなりいい結果に結びつく可能性がかなりある。そんなときに感情的なファンタジーだけで「敵」「味方」みたいな発想を喧伝するのは、実に無神経だと思いますよ。

> 「ゲットーに押し込めるくらいのこと」などと軽々しく口にすることは、私には出来ません。イスラエルの人が見たら激怒すると思いますが?

ホロコーストとの比較であることを無視した恣意的引用をする人の方がよほど激怒されます。というか議論のルールとして、無自覚にやったらただのバカ、意図的ならば悪質きわまりない

ゲットーに入る側の論理もあることは、当のユダヤ人がいちばんよく知ってますよ。論争は呼びますが、ノンポリさんみたいに感情だけに突っ走ることの恥ずかしさは文化的に染み付いている民族ですから。