31075 返信 中国共産党と国際機関と資本主義化について。『租界』か。 URL 工藤猛 2004/11/23 12:52
WTO(国際貿易の自由化を促進し監視する機構)に加盟したことは
貿易立国で豊かな経済を作ると決めた中国共産党にとっては
いやおうのない選択だったのだろう。

世界経済の主流に合流しその決まりごとを守る約束をした。
世界経済のルールは過酷だよ。「国際金融」諸機関や国際的な民間銀行は
厳格にルールを適用して必ず約束は守らせるよ。

数年後、中国大陸内で外国の銀行も中国人から預金を集め貸し出し
収益を自由に本国に回収できる。国営企業も株式化で買収可能だ。
中国国内の資本は共産党幹部により海外に移転中だ。
10年後、20年後どれくらいの占有率になっているだろうか。
最新工業、工場は誰のものになっているか。
国内金融の政策(金利や国内紙幣の流通量)に大きな影響力があるのは
どの勢力だろうか。
国内流通市場や海外への輸出に誰が力を振るっているだろうか。
株式市場は誰が握っているか。日本でさえ過半数は外国証券会社に占められている。

たぶん。共産主義の一党独裁で抑圧体制のままでも
投資の自由化、金融の自由化を守り、中国大陸内の外国企業の権益を
尊重する限り投資企業や銀行は困らないだろうな。
中国沿岸部や内陸部の工業特区に戦前の租界のような「保護」を
中国共産党が確保すれば問題はおこらない。

投資国は技術と資本を出し外貨を中国国内に持ち込む。
従順で経営者に反抗しない安い労働力を一億か二億人でも
供給してくれたら足りる。残りの中国人は消費者として
存在していればいい。内政不干渉だ。
一部地域で資本主義的な富を享受する数億人と鉄壁の共産党独裁政治で
抑圧される残りの大多数の人間。植民地体制か。
植民地所有本国と結びついて豊かな生活を送る「現地」採用官僚が
中国共産党の幹部たちか。都市と農村のあまりの格差拡大に、都市には
戦国時代のような城壁が必要になるだろうな。
極端に分断されたおぞましい未来が見えてくる。

日本を含めて投資によって豊かになる外国の企業と
「租界」のなかで豊かさを謳歌する数億人の中国人。
共産主義の人間抑圧の中で呻吟する多くの中国人農民(農奴)。
(1900年代から1930年代の中国における租界の研究が
 必要になりそうだ。副題としてどこまで人間は他人の不幸を
 無視できるのか。)