31087 返信 プロパガンダと無関係な外野のファンタジー URL 水原文人 2004/11/24 01:50
> > そうですよ。ヨーロッパにいればそのような情報が入ってこない時代ですから、足りない情報のなかで極めて楽観的なことを考えていたのです。
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> 馬鹿な言い訳はやめるべきである。個々の移民はともかく、シオニスト運動上層部は「楽観的」などではなく、アラブ人を追放する必要性を明確に認識していたのである。

その根拠は? というか、恣意的引用はやめて頂きたいのですが、もっとも情報が足りなかったのが個々の(とくに1945年以降の)移民であることは元の投稿で言及してありましたが?
で、この森長さんが突っ込んでいる部分で厳重しているのは、19世紀末の話です。19世紀末にどれほどアラブ世界の情報がヨーロッパに入っていたか…それ以上に、ヨーロッパ人でしかないシオニストたち(だから「アラブ労働者との連帯」とか無邪気に言えたわけですが)が、どこまでリアリティをもってアラブ世界のことを考えられたのか? ここでユダヤ人を断崖するのは簡単ですが、僕はむしろそこに大きな教訓が含まれていると思いますが。

こと日本にいると、「弱者」と見えるパレスティナ人とか占領下のイラク人に対して多くの”良心的”な人々が持っているイメージが、ある意味19世紀のヨーロッパが他の文化圏に持っていたイメージと大差ないような感触がどうしても拭えません。まずなによりも、彼らはまったく「弱者」ではありませんし。不利な立場に置かれてはいますが、だからこそ逞しい人々ですし、頭の回転が早く極めてプラグマティックです。

これだって、たまたま僕が接する機会があったから気がついたことにすぎないのですがね。つまり、今の報道とか本で学ぶことには、なにかが決定的に欠けている気がするのです。

> > その結果、パレスティナ人は「アラブ世界のユダヤ人」と言われるほど、商業で成功したりアラブ世界でいちばんインテリが多い民族となりました。そしてインテリの多くがイスラエルの生存権を認め共存を支持していることなんて、ノンポリさんの「思い込み」からは想像もつかないことでしょうね。
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> 言うまでもなく、インテリ層とは、比較的教育程度が高く比較的収入が高い層である。そういう人々が、比較的妥協的であることは何ら怪しむべきことではない。

「妥協的」ととるか「現実的」ととるかは価値観の問題、というか先方の直接の生活上の利害よりも自分のファンタジーを優先するかどうかの問題だと思います。だからこそこと日本にいると、「弱者」と見えるパレスティナ人とか占領下のイラク人に対して多くの”良心的”な人々が持っているイメージが、ある意味19世紀のヨーロッパが他の文化圏に持っていたイメージと大差ないような感触がどうしても拭え(下線部繰り返し)ないわけですが。

> 「イスラエルの生存権を認めているインテリ」とは、Malcolm Xが「精神的なHouse Nigger」と呼んだ、精神的には奴隷状態にある人々のことにほかならない。


別に「イスラエルに服従しよう」なんて彼らは言ってませんが? ただ本来なら共存すべきだ(だがイスラエルがあれでは今は不可能だ)と言っている人々なのですが? 生存権は認める、だが我々の生存権も認めなきゃおかしいだろう、ということなのかも知れません。

ユダヤ・アラブの混血や、アラブ人がそれなりに社会的地位を持っていて発言力もそれなりにあったりする社会ですから、森永さんがまったく外から見ているほど単純ではないと思います。もっとも、僕の知っているユダヤ=アラブ混血の俳優(父はパレスティナ共産党幹部)は、テレビ・ショーでコップを投げる騒ぎを起こして以来あまり使われなくなってしまったみたいですが。

> > インテリどころか一般庶民でも、僕がたまたま会う機会のあったパレスティナ人はそろってイスラエルの生存権もホロコーストの結果としてイスラエルが出来たこともちゃんと認識していました。いちばんふるっていたのはエルサレムのガイドのおっさん(42歳で孫10人!?)で、「パレスティナ人とはパレスティナに住んで故郷にしている人のことだから、アラブ人、ユダヤ人、キリスト教徒だ。みんな仲良く住むのが本当だ」と言ってましたが。
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> この部分はまったくのお笑いである。シオニストの銃口下で暮らしている人々が、その言動から明らかにシオニストとわかる水原文人にたいして本音を語るわけがないではないか。

エルサレム旧市街ですから、銃口はごく一部の困ったファナティックな民兵が海外ユダヤ人観光客の護衛をしている程度です。警官の数だって日本よりもはるかに少ないほどの場所です。

> また、この人物は相手の発言をまともに理解することすらできないようだ。「パレスティナ人とはパレスティナに住んで故郷にしている人のことだから、アラブ人、ユダヤ人、キリスト教徒だ。みんな仲良く住むのが本当だ」という発言をどう理解すれば、「『イスラエル』の生存権承認」になるのだ。むしろ逆ではないか。「みんな仲良く住む」とは、「単一の世俗共和国」を意味し、明らかに「イスラエル」の存続を否定している。

ユダヤ人のパレスティナにおける生存権は認めてるでしょう? 僕は実は単一共和国派で、まあ別々に別れてどくりつするのもしょうがないかなと妥協している程度の者ですから、あのおっさんには共感しましたね。ユーモアもあったし。

「カナダ人の観光客がエルサレムに来て、ガイドに『ユダヤ人が嘆いている場所に連れて行ってくれ』と言った。どこに連れて行かれたと思う? 税務署さ」

このギャグに笑えたら、多少は現実を現実として見ている人だと思います。

> > 自らゲットー化を潜在的にせよ望んだのでないなら、爆弾テロ事件などは起こりません。自爆テロ攻撃が自爆的なのは、本人が自爆するだけでなくテロをやればやるほどパレスティナ人がイスラエル領内で働けなくなり、パレスティナの観光産業も破綻し、パレスティナが丸ごと経済的に自滅することを促すからです。壁で騒ぐのも結構ですが、過去2年以上、パレスティナの子供の栄養失調の割合が8割以上という信じがたい状態が続いていて、現実的な共存路線を求める声は当のパレスティナのなかに実はずっとありました。ただそれを無視して来たのがノンポリさんのような「無抵抗の弱者」「悪の強者イスラエル」幻想をあの紛争に当てはめて自己満足に浸っている「国際世論」の問題だと思いますよ。もちろん死ぬまで戦闘服姿で通すことで世界の人気者(国内で不人気になればなるほど)をやり続けたアラファトのせいだってありますが、アラファトが道化を演じ続けたのだって国際世論とやらが期待するイメージを演じ続けなければしかたがなかったという面はあります。
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> まさに典型的なvictim bashingである。被害者が屈服しないのが悪い!

屈しろなんていってませんが? むしろ気持ちは分かりますし、なによりもシャロンがイスラム教徒にしか入れない聖域に強行訪問なんてやったらアラブ世界/イスラム世界のなかでの外聞とか立場からも、抵抗をするしかないのは当然ですが、ただ別のやり方もあったはずだとは思います。

どうせダライ・ラマを例に非暴力主義を出したら、森永さんはまっすますヒステリックに喚くのでしょうが(笑)。

> そうかそうか。イラークで大量の民間人が殺されているのは、抵抗勢力のせいなのであろう。南京大虐殺は中国人が抵抗したせいだ!

またまた典型的なプロパガンダの感情的論理飛躍ですか。当事者よりも外野がヒステリックなのはある意味滑稽です。まあ、ヒステリックになったところで失うものもないのだから楽チンでしょうが。

> > しかし一時期ハマスが議長選挙を拒否するのではという憶測が流れたら、なんと逆に議長選挙とあわせて議会選挙も開催するよう提案・要求したりして、アラファト後のパレスティナは現実的な和平共存路線をとても冷静に選択しようとしています。シャロン政権まで突然、比較的に程度の話ではあるにせよ強硬路線に若干の変化が見えて来て、このデリケートな時期はかなりいい結果に結びつく可能性がかなりある。そんなときに感情的なファンタジーだけで「敵」「味方」みたいな発想を喧伝するのは、実に無神経だと思いますよ。
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> 現実的な和平共存!それが何を意味するかは、Oslo協定以後の歴史がすでに証明している。Nazionistやその手先である「自治政府」に騙される者はもういないであろう。

残念ながら、ハマスもそうは考えていませんね。「自治政府」ならまず名目的のみの「自治政府」でなく、本気で自治政府にしてしまおうということでしょう。だから議長選挙にあわせて議会選挙もという極めて賢い提案を出したのでしょうね。

ファンタジーの投影先がなくなるかも知れないのは、お気の毒様ですが、世界中の無責任な外野の内的ファンタジーの代理戦争をさせられて来た人々の方が気の毒ですから。