31127 | 返信 | Re:「精神障害」をめぐる議論(ユーリのパパさんに質問) | URL | JUNE | 2004/11/25 09:36 | |
ユーリのパパ さん、突然の質問に丁寧なお答え、ありがとうございます。 おかげさまで、ユーリのパパさんの言おうとしてることが少しは理解できてきました。 ですが、まだ、疑問に思えるところがあるので、引き続きおつきあいいただけるとうれしいです。 >> (2) 「憐憫を禁じ得ない」という表現は、相手を【貶めるため】だけにしか使われないのでしょうか?(JUNE) > 対話の相手に直接言う場合は、そうです。日本語のネイティブ・スピーカーがそれ以外の意図で使う例は考えられません。 (ユーリのパパ さん) 必ずしも、そうとは言えないように私には思えます。例えばこんな対話はどうでしょう。 Dさん: ああ、今月も大赤字だ。もうダメ。金、貸してくれ。 Mさん: オレよりはるかに高給取りのくせに、金遣い荒すぎるんだよ。ちょっとは節約したら? Dさん: それができたら苦労しないんだって。もう家賃払う金もない。このままだと追い出されるよ。 Mさん: 【限りなくホームレス予備軍に近づいておいでなのに対して、憐憫を禁じ得ませんな】 Dさん: 憐憫するなら、金をくれ! Mさん: 言う相手間違ってない? こっちがもらいたいくらいだよ。 (1) この話の流れで、MさんがDさんを【貶めている】のだと断定することが「客観的に」(誰が読んでも)当然だといえるでしょうか? (2) ユーリのパパさんのお考えでは、この場合、「ホームレスの人が差別されている」ということになるのでしょうか? 私にはどうもピンとこないのです。 考えやすくするために、問題の文(S1に相当)を二つに分割してみます。 原文 : 限りなくホームレス予備軍に近づいておいでなのに対して、憐憫を禁じ得ませんな。 (A) あなた(対話相手)は限りなくホームレス予備軍に近づいておいでだ。 (B) そのこと(ホームレスの状態に近づくこと)に対して、憐憫を禁じ得ない。 (A) は、この対話の内容に基づいて、Mさんからみた(Mさんが判断した)Dさんの状態を述べた文です。 つまり、Mさんが認識した「事実」を述べた文であるにすぎません。その認識が正しいか、間違っているかの議論はあるとしても、Mさんなりの事実認識(Dさんはホームレスの状態に近づいている)を述べることが、すなわち相手を貶めることであるとはいえないでしょう。 (B) は、そのMさんが認識した事実に対する、Mさんの心情の吐露ですね。「住むところのない状態」に対して憐憫の情を感じるというのは、私にも理解できる感情です。「憐憫を禁じ得ない」と直接相手に対して発言したからといって、必ずしも相手を【貶めている】ことにはならないと私には思えます。むしろ、面とむかっては絶対言わないのに、本人のいないところでだけ第三者に対して言うのであれば、そのほーが「なんかやな感じ」だと私は感じます。 一方的に質問するだけというのもなんですから、ここで私の主張を言わせてもらえば、 (それが、相手に直接言われたものであっても)「憐憫を禁じえない」という表現だけをつかまえて、「それは相手を【貶めるため】の意図によるものだ」などと断定することはできない。 というのが私の考えです。 もう一度、あらためて質問させてください。 (3) 対話の相手に直接、「憐憫を禁じ得ない」という表現を使ったからといって、それは相手を【貶めるため】の意図だと決め込むことはできないのではないでしょうか? ここがはっきりしないと先へ進めないので、今日はここまでということで。 私、とても投稿ペースが遅いのでイライラさせてしまうかもしれないのですが、どうぞよろしくお願いいたします。 #なお、私には水原さんを擁護しようという「意図」があるわけではありません。 #(↑わざわざこんなこと言うのも変なんですけど) #ただ、「差別」の問題に関心があって、一緒に考えさせていただきたいだけなのでございます。 |
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