31207 返信 政治的な主張と社会生活について URL 工藤猛(@cd.mbn.or.jp) 2004/11/30 14:31
根本のところで「敵対」する可能性がある。
戦争当事国でない国内に限定したら、政治的にまったく反する信条の人とでも
社会生活の「常識」に従って【左翼の癖】に人間に優しい奴だとか
【自虐史観派】のくせしてまともな見解と態度をなになにの問題に対して
取っているなということは有り得る。

残念ながら戦時や有事になったら熾烈な国論を二分する国内闘争になる。
60年安保では一人の女性が反対闘争で死んだ。社会に衝撃を及ぼしたもんだ。
70年代以降、「安保」はお蔵入りになっている。
権力の中枢に切り込んだ反体制運動は下火になった。
豊かな先進国の仲間入りを政治体制でも国民の総意でも選んだんだろうな。

国旗国家論争にしろ、日本在住の少数民族問題にしろ、過去の戦争犯罪糾弾にしろ
国際政治の場では純地方問題であり国家運営の根幹にかかわる争点ではない。
安保を破棄するのか維持強化するのかは国家の大戦略に絡みかつ
国際政治に「激動」をもたらしかねない国際的な話題だ。
各国家の利害が露骨に絡む日本人の選択になる。
「自虐史観」に従って中国、朝鮮半島に屈服し何兆円の賠償を払おうとも
国際的に見れば単純な二国間問題に過ぎないともいえなくも無い。
要するに東アジアの対日本賠償要求は国際政治に「なんら」影響しない地方話題だ。


戦争や有事になればその人個人の「人間性」は残念ながら問題ではなくなる。
戦うか屈服するのか。見逃すのか逃げるのか。他国の運命をかけての自国の
決断になる。他国の運命と自国の運命が職業としての軍人の生き死にに
直結してくる。ただ事ではない人間の死をもいとわず戦うだけの理由があるのかと
激論になる。有事や戦争は時間を待ってくれない。国際的な圧力もある。
宙ぶらりんを許さない決断を迫られる事態はある。
戦時に日本国がどの国や地域を応援するかは国際政治の上で大問題になる。
日本だけの利害にとどまらない波紋を世界に与える。
たとえ介入しない厳正中立政策をとったにしても関係国に激震が走る。
東アジアの国際政治上の枠組みを変える決断になる。
その決断で大きく有利になる国と不利になる国が出来る。
一国の政策変更が他国の政策に大きく影響し、その一国に跳ね返ってくる。
なまじな覚悟で厳正中立路線は選べないよ。
戦争にさんかするのも、相当な覚悟がいる。
決断を先送りして傍観して成り行きに任せるのも
「無責任」と非難される覚悟がいる。
日本の国会でもたいして有益で将来構想に沿った議論がなされてはいない。
あるかもしれないし、ないかもしれない極東有事に間に合うのかね。
牛のごとくにナメクジのようにでも私から見たら前向きにのろのろと進んでいる。

アメリカがイランにまで戦域を広げてもアメリカについてゆくのか。
台湾と中国の間で戦争になったらどちらにつくのか。傍観できるのか。

イスラエルとパレスチナがもっとひどい「闘争」状態になったら
どちら側につくのか。どのように収拾するのか。

「日本国内の平和と東アジアの安定のために
いざとなったら中国と戦争をしてでも日本国の立場を守る」人と
中国とは戦わないと決めた人の間に、有事や戦時に妥協は有り得ない。
どちらが日本国内で多数派になるかの平和時からの死闘があるだけだ、という
政治性に満ちた見解ですらある。
(どんどん中国大陸に投資をして資本主義はもうかりまっせという事実を
 実現するしかないよな。経済的な交流だけでは平和は長続きしないけれどね。
 戦前日米は相互に密接な経済関係を結んでいた。戦闘機のエンジンその他の
 製造機械や技術はアメリカ経由で得ていた。アメリカ人技術者が日本の工場に来て
 教えていた。その当時中東の石油は未開発だったから日本国はアメリカ産の
 石油に頼っていた。オランダの植民地であったインドネシアからも輸入していた
 けどね。東アジア共同体なんて当分の間は夢幻だ。残念だけどね。)

政治性とは悪魔の領域かもね。子育てだったらどうやって子どもたちに
優しい環境を守るんだと大論争しても何らかの前向きな方向が出やすいけど。
戦争の話はどっちみち破壊の話だ。人殺しの話になる。たのしいわけが無い。
それでもこの世では戦争の種が尽きない。備えはいるし、その予算も必要だ。

*******
歴史で考えて日本と他の国は何処に分かれ目があったのだろうか。
周囲を海に囲まれた地理的な要因が大きかったのだろうか。
温暖な水の豊かな農、海産物に恵まれた縄文、弥生の自然が他国との大きな差なのか。
古代に中国大陸文明から程よい距離を置いたことが役に立ったのだろうか。
江戸時代の三百諸侯による地方分権による豊かな地方文化の存在が
強みだったのだろうか。

戦国時代に精強な軍団を要していた軍事力が欧州から派遣されてくるだろう
軍事力に対抗できる水準にあったからだろうか。
明治維新に「富国強兵」方針で小作人、貧農を犠牲にして近代産業を
早期に作り上げたことが貢献しているのだろうか。
戦争で台湾を獲得しその後朝鮮を併合し当時の有力国の末席に連なったから
現在の経済大国になれたのだろうか。

敗戦後ロシアや中国が共産主義の支配する地域になりいやおうも無く
自由主義陣営に「なれた」おかげで経済が発達できたのだろうか。

日本国民の勤勉性と子どもを大事にする文化、習性のせいだろうか。
自然崇拝、八百万の神を「信仰」する祖先からの風習も貢献しているかも。
あの意見とこの意見を足して二で割ってどっちかに泣いてもらったら
なんとかなるという「決断」ぬきのあいまいさも、無責任なさまも、
とことん追求しないという雑駁さも時に寄ったら貢献したかもね。
終戦でさえ内閣、軍部だけでは決断できなくて天皇に頼るんだから
変な国といえばへんてこりんな文化を持った国だ。
神社があって最新機器があって国民の97,98%は読み書き計算が出来て
「罰が当たる」と大卒の労働者ですら思う国なんて、欧米から見たら
わけわからんだろうね。森を大事にするといいながらゴルフ場を過剰に作るし。
河川をコンクリートの護岸で固めまくっているし。
都市には公園が少ないし。
鯨は食いたがるし。牛肉の全量検査を欧米ですらしていないのに求めるし。
品行方正な振りをしながら女の裸満載の夕刊紙を公衆の面前で見ているし。

「適当」なんだけれども日本人なりにどこかには一本筋が通っていると
信じてゆきたい。親によく言われたもんだ。「世間に迷惑だけはかけるな」
なんとおおまかな道徳律、行動規範なことよ。
祖母から言われていたのは、
「ご飯つぶを粗末にしてはいけません」「食べ物を粗末にしてはいけません」
「箸の持ち方が違います」「肘を突いて食べてはいけません」
「背筋を伸ばしてたべなさい」等々。物心ついて以来小学校の何年生まで
言われていたことか。核家族(両親と子)になってそれほどの根気で熱意で
愛情でしつっこく日常の振る舞いに目を向ける親ではなかったな、私は。
仕事が忙しい、やることがあると自分勝手な側面が多かった。
妻の努力の甲斐も無く当世若者気質の「わがまま」傾向がわが子どもたちにもある。
あって、当たり前か。そうかもな。親もそうだしな。

*****
日本経済にしろアメリカ、EUの経済事情にしろ
中国の建設、金融バブルにしろ「激変」は庶民生活を直撃する。
1929年のアメリカ株価大暴落に端を発した1930年代の恐慌は
その後世界的な規模では再現されていない。
その代わりに国際金融市場では年間貿易高の10倍だったかなー、
金融派生商品のリスクヘッジ(カジノ金融取引)の想定残高で見ると
100倍だったかなー、とにもかくにも現実に必要とされる資金の
数十倍の数百兆円、1000兆円規模で「資金」が余っているという。
そんなに稼ぎ貯めてこの世で何を買う。日本の株式市場の一日の売買高は
1000億円くらいだよ。簡単に買占め可能だ。
何の買いに走ったってこの世の現実の経済活動・市場は大混乱する。
「資本主義」は発狂寸前で踏みとどまっているのだろうか。
よくわかりません。