31209 返信 Re:文脈上はどうでもいい突っ込みでありますがRe:「精神障害」をめぐる議論(論争の総括) URL 水原文人@パラノイア 2004/11/30 19:37
工藤たん
>
> >  1945年当時、旧満州に広東語を家庭で話す中国人を一人見つけて来て
> >   かつ広東語を話す残留孤児を旧満州から一人日本国に連れてこないと嘘八百を
> >   この掲示板で書いたことになるのかな。

ならんならん。ただ「中国語、広東語など」という順序や言い方が狂ってるだけ(笑)。

> >  それとも確率、蓋然性、妥当性の問題に収斂させるのかな。

そ。つまり中国本土でいちばん使っている人が多いらしいのがまず北京官話(漢話?)、次が広東語だからといって、旧満州・東北部はぜんぜんそうではないことに気づかずにステレオタイプなことを書く人を皮肉っただけ(苦笑)

そもそも、あえて突っ込まなかったけど、「中国語、広東語など」というカテゴリー分け自体が発狂してるんですけどね。だって広東語も分類上「中国語」だぜ。

> >  広東語を話す残留孤児がこの世に一人いたっていいじゃないか。

一人でなくいる可能性はあるけど、わざわざ二番めに特筆するのはモノを知らない証拠。で、どっちにしろ「母語」にはならん。だいたい「自分は日本人だ」という自覚を持った人に向かってその人の母語が中国だと言い張るのは、失礼だし、差別的ですらある。自分がそこに所属する民族の言葉を母語とするのは、アイデンティに関わる重大な権利なんだから。

なのに間抜けにも・・・

>  まことに的確な指摘です。ありがとうございます。

こういう風にすり寄ってしまう姿が情けない。

>  一知半解の知識を振り回すえせインテリよりも、

自分が「衒学的」なのよ〜んと自慢してみたり、「わたしは数理論理学を学んだ人間ですよ。あなたのような無知な人に、誤った批判をされるいわれはない」と逆ギレして主張した似而非インテリがよくもまあこんなことを言うもんだわ(笑)。

教訓:他人の振り見て我が振り直せ

日本の伝統的ことわざ・慣用句は実に含蓄の深いものであります。

> 工藤さんのような地に足をつけた生活者のほうが、ものごとの本質を見抜く力があるのだということが、よくわかりました。

ただのスリよりですから決して本気にとらないで下さいね、工藤さま。

> >  表現のどっかに「隙」のあることは当たり前に誰にでもある。
> >  適当に妥協してもおのれのこだわり、矜持を貶めることにはならない。
> >  
> >  正面突破よりも戦線を縮小して停戦にもちこんだら。
> >  複数の正面作戦は自身にとって重荷になると思うよ。
> >  無用な軋轢を抱え込むようなものだ。

僕はバカ正直な人間なんですよ(笑)。ここまで自分の限界を指摘されたりしたとたんに逆上して破綻した言いがかりに走る「自称左翼」が多いとはさすがに予想してませんでしたが。いわゆる右派的・保守的な主張の陰にはマッチョ的なプライド願望があるという仮説は完全に崩れましたわ。自称「左翼」ほど自己満足のためにやっている、自分を優位に位置づけたい願望だけでやってることがよーく分かりました。

左翼的思考とは、ことマルクス&フロイト以来、突き詰めれば自分自身をも含めて社会や常識を疑うことであったはずなんですが。

>  政治的立場と、人間として共感できるかどうかとは、まったく別の問題なんでしょう。おもしろいですね。

でしょうな。政治的立場は僕なんか本多勝一に近いとハタからは見られているんでしょうが、本多勝一はダイッ嫌いだしバカだとすら思うし、山本七平は相当に面白いもん(笑)。

>イスラエルとパレスチナがもっとひどい「闘争」状態になったら
>どちら側につくのか。どのように収拾するのか。

どっちの側につく必要もないでしょう。どっちかの側につくことが、かえって状況を激化・悪化させるのはもうよく分かってるはずなんだし(分かっていなければ国際世論にはよほど学習能力がない)。

議長選挙を拒否するかと思っていたハマスが、逆に「議長選挙と同時に議会選挙も」とアッバス議長に要求したらしい。すごい…

工藤たん流に「庶民の安寧」を願うなら、場合によっては旗を振り回して自己正当化するのは控えた方がいい。台湾・中国問題だって、あれはむしろ北京内部のメンツと権力闘争の問題であって、本気で武力統一なんて決して考えてはいないと思いますよ。逆上して本気で考えてしまう人が出てこないようにするためには慎重になった方がいい。

>国旗国家論争にしろ、日本在住の少数民族問題にしろ、過去の戦争犯罪糾弾にしろ
> 国際政治の場では純地方問題であり国家運営の根幹にかかわる争点ではない。

国旗国歌論争はひじょうにくだらないしあんなことばかりに拘泥してるから日本の左翼は自己満足的に堕落して来てるんだと思うけど、「日本在住の少数民族問題にしろ、過去の戦争犯罪糾弾にしろ」「 国際政治の場では純地方問題」どころか極めて根本的な問題だし、こと少数民族問題は日本国と日本人のアイデンティティに関わる問題ではありますよ。

だからこそわざわざ多重国籍を認めて日本で生活する便宜上だけでも日本国籍が欲しい人には市民権をあげればいい、という過激な主張をしてみたのだが、肝心の「日本人のアイデンティティ」の問題には誰もタッチしてくれない…。

やっぱり島国・平和ぼけの単一民族幻想が染み付いている社会にとっては、肌身で感じられないことなのかなぁ。中国に暮らしながらも日本人であるという自覚を持ち続けてきた残留孤児の人たちについて平然と「母語は中国語」と断言してしまう無神経も、国際的には凄い能天気さだし。

でも、日本人のアイデンティティが揺さぶられる現実は、すぐそこまで来ているのだが…。

自覚がないからこそかえってスムースに行くのか、自覚してない潜在意識でしかないからこそナショナリズム的感情やゼノフォビアが暴発するのかは、今のところどっちとも言えません。希望的観測としては前者であって欲しいんですが、しかしより「リベラル」なはずの側が、このていたらくじゃなぁ…