| 31523 | 返信 | Re:差別表現とは何か | URL | ユーリのパパ | 2004/12/19 21:50 | |
| JUNEさん 大変返事が遅くなり、申し訳ありません。 これまでの対話で、差別表現についての考え方はほとんど一致していることが確認できたと思います。 わたしの主張のポイントは次の2点です。 (1)話し手は、聞き手に対する侮蔑を表現する文の中で、聞き手にx(「精神障害予備軍」、等々)というレッテルを貼ることにより、xの指示対象(外延)、つまりそのカテゴリー全般も同時に侮蔑している。 (2)これは、xの意味(内包)にまったく言及しなくても成立する。つまり、xにどんな語を代入しても、話し手が聞き手と同時にxを侮蔑する文が構成される。 これは完全に理解していただけたと思います。こんな簡単なことが理解できない人が多いのが不思議でたまりません。だから問題の発言が差別発言であると判断する上でまったく不要な「精神障害とは何か」などという議論をしたがる人が出てくるんですね。 > どっちにしても、やっぱり私の「言語感覚、経験則 etc」からでは、あの文脈から発話者の意図を断定するのはどうしても無理のようです。 問題の発言では「憐憫を禁じ得ませんな」というやや婉曲な言い回しが使われているので、侮蔑以外の解釈を許す可能性が(ごくわずかながら)あります。だから、最終的には文脈から解釈を確定しなければなりません。 前に「太っていることに対して憐憫を禁じ得ません」という文を例として挙げました。問題の発言は、この文とまったく同じ形式をしている上に、発話の状況も類似しています(親しい間柄の気安い冗談などではない)。ですから、明らかに侮蔑表現です。 さらに、八木沢氏の投稿31094で明らかにされているように、話し手は問題の発言の直前に「憐憫」は「いよいよもって下位に見ている」「蔑視の要素が強まります」と明言しています。つまり自ら「蔑視」以外の解釈を排除しているわけですから、侮蔑表現であることが、完全に確定します。 自分が使う重要な語の概念をあらかじめきちんと規定するのはまことに誠実な態度で、わたしも大いに見習いたいものです。 というわけで、問題の発言が精神障害者に対する差別発言であることは、既に完全に論証されています。わたし以前にTarararara氏や八木沢氏が論証済みです。と言うか、そもそもこの発言が差別発言であると判断するのに、くだくだしい論証など必要ありません。普通の人が、文脈から、常識に基づいて、誰でも差別発言と判断できます。 こんなことで「論争」が起きること自体がおかしいのです。この発言者が近来まれに見るほど幼稚で恥知らずで、倫理的な誠実さのかけらもなく、山本七平ばりの詭弁が大得意という人物で、少なからぬ人がだまされているだけです。本多勝一の言うとおり、日本人には「論理と倫理に弱い」人が多い、ということでしょうね。 > この事例については、このへんで区切りをつけることにして、もしよろしければ、「別の事例」についても考えてみたいのですけれども。いかがでしょうか? > もし、よろしければ、万物流転の方へもお越しくださいませ。このスレッドのもともとのテーマ(表題)とは論点が異なってることがはっきりしたことだし、個人的な関心(ユーリのパパさんと私の)から「差別」についてじっくり考えるのなら、あっちのほーが落ちついてやれるよーな気もするのです。 JUNEさんの提案通り、この事例についてはこれで打ち切りとします。近いうちにそちらの掲示板を訪問させていただきます。 |
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