31525 返信 Re:さらに強引に引っ張る URL あしな 2004/12/19 22:25
最近ネットを見ていて「俺おれ詐欺(振り込め詐欺)に引っかかるの人が多いのは、つまり
日本には法律(或いは実際の法律手続きー引用者)を知らない人が多いんだ」というような意見を見かけて、そこから連想。

精神障害者年金というのがあって、初診から1年半経って、なかなか働くのが容易でない
場合、申請すると月に5万円から8万円ほどもらえる。最低限の生活基盤が確保されることの安心感は病状にも決定的に作用することが多く、精神障害者の治療・リハビリに関し
て薬物療法に並ぶ切り札と言える。ところが初診日に無年金状態であるとその前後いくら
国民年金や厚生年金を納めていても年金の受給資格を得られない。もちろん「払えない状
態」であっても免除の手続きさえ取っておけばよいのだが、なかなか知っていてやる人は
少ない。或いはそういうことを知っているのは、むしろ能力も高く経済的に余裕がある人
々であり、当面年金を受けなくともそれなりにやっていけてしまう。問題は元々貧乏で諸
々の能力に関して不利な人々の場合だ。もともとなんとか生活を成り立たせていたところ
で、家族の一員が病気となり、治療費や生活費の負担も増した時に、「ここで年金を取れ
ればなんとか一息ついて状況の整理が出来る」という場面で、初診時無年金であるために
年金受給資格がない、そのために本人の治療も難渋してしまう。

ほんとうに年金受給が必要な人ほど高率にこのような羽目に陥ってしまう。考えてみれば
前述の「俺おれ」の件と同様で、公的な施策や自分を守るための法律の使い方というもの
を誰も(自分を含めて)きちんと伝えられていない。そういう場合にかなりの借金を抱え
てしまっている場合もあるが、そもそも法外な利息は払う必要がないことや、払えない借
金の場合には任意整理から破産宣告・免責手続きまでの対処法があることを、貧乏で能力
が低い故により困っている人ほど知らない。

本来であればこういう事は義務教育で教えられてしかるべきである。中三レベルでは、
「数年に渡る経済的困窮の挙げ句、どうも継続的に幻聴が聞こえるようになった。借金も
かなりある。どうするか?」というようなシュミレーションをやっておいていいかもしれ
ない。そのぐらいやっておけば、少なくともどこに相談に行けばよいかぐらいは頭の片隅
に残るだろう。少なくとも現状よりマシだ。

しかし実際にはそういうことに無知なまま高利貸しに法外な金額を返しつつ生活破綻する
者がたくさんいるし、それに病気が重なってしまえば、そのまま「経済」措置で死ぬまで
入院と言うことになるかもしれない。一方でサラ金や裏金融からの金は与党にも流れてい
るであろう。行政がきちんと施策していると言いつつ、それが肝心な場面で役に立たない
理由の一端はその辺にあるのかもしれない。

と言うわけで、年金を払っていない上に免除手続きをしていない人で、死ぬまで働かなく
ともなんとか生きていけるだけの蓄え・基盤がない人は、もし発病した場合に国家権力か
ら切り捨てられる可能性の高い予備群なので今からでも年金免除の手続きだけはしておい
た方がよいでしょう。

補足すると、働けない人の場合、入院しっぱなしになると月40万円ほどが社会的コストに
なりますので、それよりは月8万円受給して社会生活をしてもらった方が社会的な負担も
小さくなります。
「働ける人が年金もらって働かなくなるんじゃないか」と心配する人がいますが、そう言
う人には普通は年金の診断書は書かないでしょう。そうならないためにも受給出来る条件
に関して誰もが知っていた方がよいです。

「経済」措置(入院)という語は説明が必要でしょうが、そのうち気が向いたら。

措置入院 経済措置容認の厚生事務次官通達(1960年代半ばと記憶しているが)で調べる
と宜しいでしょう。


まとめて言えば、水俣病の件も、立川の不当逮捕・不当勾留の件もそうですが、日本の権
力機構の基本的な姿勢として、「個々の国民が生きていく」ということを彼らは殆ど考え
ていません。それ故権力側の目先の利益に反する場合、個々人は簡単に圧殺・切り捨てら
れます。 で、結局はつもりつもったツケが権力側当事者自身の首をも絞めていくことに
なる。そういうのは8/15で一度懲りた筈なんだけど、まあ奴らも我々もバカだっつーこと
で。で、バカなりに生存を図るためには、繰り返しますが、上記の条件に当てはまる人は
まず年金免除の手続きはしておいた方がよいでしょう。その相談はまず市町村の窓口へ。