31551 返信 Re:軍事大国で侵略する国家(上海さんへ) URL 上海 2004/12/21 09:43
工藤さんが、奥様のチャレンジングな試みを紹介された時は、観念的な「国家感、同胞意識」が身近な例から良い方に解消されるかと期待していたのですが、どうも昔のトラウマから抜け出せないようなので、どう対応すれば良いのか逡巡しておりました。

水原さんが助け舟を出してくれましたので、工藤さんの真意は諮りかねる状況ですが、なにか書いてみようと思います。(正直 しょう(も)ない やり取りは飽きていますので)

豪州は移民の国ですから、「自分達で何とかする」「白人政府はもとから信用していない」ってのが根底にありますので、日本の場合には当てはまらないケースもあるでしょうが、豪州の現状を例に出してみます。

> > オーストラリアには「不法滞在者」問題は存在するのか。
>
> 存在するでしょうが日本とはレベルが違います。アメリカにもありますが、日本とはレベルが違います。
豪州の場合は、不法滞在者への対応は、やるときは迅速且つ無慈悲です。子供も容赦しませんし、徹底して行います。これには勿論多くの批判があり、ケンケンガクガクの状態ですが。
この背景には、
1.ビザ発給の条件が明確である事
2.教育ビザ、ワーキングホリデービザは日本より遥かに容易に取る事が出来、アルバイ  トも可能である事
3.2.のビザから就労ビザへの更新が可能である事
4.就労ビザの発給が、多くの自国内失業者を抱えながらも比較的容易であること
5.社会的貢献度の高い、教育関係、福祉関係、建築土木関係の仕事の場合は優遇措置が  ある事
などの社会的受け入れ基盤がしっかりしており、「豪州社会への継続的な貢献」が一番の評価基準となっている前提があります。

ですから、法規的なアプライをサボった上での不法状態での滞在や就労は、明確に拒絶する「はっきりした」対応が採用されています。(本人と雇用主両者の責任が問われます)


>
> たとえばアメリカやオーストラリア、あるいはEU圏であれば「不法」にならないものが、日本では不法になってしまいます。
工藤さんはもしかしたら密入国等の不法入国者と、滞在条件の更新違反者の「結果としての不法滞在状態」とを混同しているように思います。
日本の場合、就労条件の更新・更改が極めて困難であり、家族の呼び寄せすら不可能に近いですから、法務省が意図的に「不法状態」を醸成しているとしか考えられないわけです。


>
> > 上海さんの一人芝居かな。「合法」化主張は。
>
> 僕も日本の移民政策は変えなければどうしようもないと思ってますから、少なくとも「上海さんの一人芝居」ではありませんね。
日本の場合は、おそらく、単純労働者については、「日本の雇用主の救済措置」のような観点から受け入れているように見えます。来日する外国人自身の生活者としての観点や、将来的に日本社会に貢献するような労働力として育てて行くという観点が全く無いのが問題なのではないかと考えます。


>
> > 依拠する論理を考究している民間団体があったのなら紹介してくれよ。
>
> えーとねぇ、経団連。
それと商工会議所。こっちは経団連以上にケツに火が付いています。

> > 自国民の福祉を犠牲にしても移民者の生きる権利を率先して
> > 守らないといけない国は上海さんから見て何カ国あるんだい。

世界中、どこを探してもありませんし、あるはずも無いです。

そうではなく、自国民の福祉を犠牲にする行政と、移民者の生きる権利をないがしろにする行政とは、軌を一にするものだと考えています。(所得税が低すぎますね、日本は。年収1000万円でも扶養家族が2-3人いたら100万円いかないでしょう?そりゃ、財源として不足するわいな・・・・・・)

それと大きな違いは、地域の細やかな予算は、寄付で賄う事が多いです。
例えば小学校では一年に何回か子供がチョコレート20個一箱の寄付箱を持って帰ります。これはチョコレート会社が半分原価分を持ち、1個定価3ドルのチョコレートを2ドルで近所に売って歩くというものです。1箱40ドルの内、25ドルが寄付と成ります。

そのほか、公立学校の設備寄付もなんやかんやで来ますし、小児ガンの研究費ファンドや交通遺児のファンドなんかも個人の寄付がかなり多いですね。

あと、途上国の医療支援や子供の教育費援助も、日本のようにアムネスティや市民団体がサポートするのではなく、地域ごとの公立学校や商店街組合やカウンシルが日常的に行っています。

日本のように、「福祉=行政予算からの分け前」という発想が定着している場合には、工藤さんのような、「まず、日本人からだろう」との感情が出ても仕方ない面もあるかも知れません。

「自分で稼いだ給料だ。働いた水揚げだ。それを何に使おうとほっといてくれ」という考え方は「格好悪い」ということになっています。

勿論 寄付箱が回ってきたら「えーー、またかよ! この前100ドル出したのに!!」と皆ブーブー文句を垂れていますが・・・それとか「なんで他人を扶養せにゃならんのじゃ!!!税金も高いのに!!!!」と皆ギャーギャー言っています。

> なお日本の治安の悪化を憂慮するなら、移民労働者コミュニティが非合法化状態で存在していることが組織犯罪化につながる可能性を除去するために、単純労働者の合法的出稼ぎを認めることは急務だと思いますが。

移民の多い地域でかつ貧困層が多い街からは、「川向こう」へ空き巣狙いに「出勤」するという現実もあります。ただ、空き巣に入られても、大体が家財保険に入っていますから、テレビやビデオなど、保険で新品が手に入るんで、なんとなく社会的には治安の問題は「地価の評価」以外には、それほどシビアではないですね。

移民者に対しては語学教育・仕事のスキルアップの訓練コースが充実しているので、個人犯罪は横行していますが、組織犯罪・ギャング化は阻止できているのが現状です。