31629 | 返信 | Re:差別表現とは何か | URL | JUNE | 2004/12/23 17:25 | |
ユーリのパパさん、こんにちわ。 私のほうこそ投稿間隔は超気まぐれなので(遊びetcが忙しくてレス不能だったり ^^;)、スローペースは大歓迎です。 万物流転のほうでレスしようかとも思ったのですが、内容的にやっぱり ・・・・ とりあえずもう少しこちらで。 >これまでの対話で、差別表現についての考え方はほとんど一致していることが確認できたと思います。 「一般論としての、それが差別的だといえる条件の、あるひとつのパターン」に関しては、そうですね。 >差別表現についてできるだけ一般的に論じ、必要に応じて現実の例を参照するという形で進めたいと思います。(#31274 ユーリのパパさん) 私としては、この前々投稿のユーリのパパさんの↑提案通りに、『一般的』に論じることにするべく、すでに以下ような内容については同意しています。 >「私はあなたを侮蔑します。あなたが精神障害(者)になりつつあることに対して」 >この表現が「精神障害(者)」蔑視であることには、私も異論ありません。「あなた」(個人)を侮蔑していると同時に、その理由づけとして持ち出されている「精神障害(者)」(あるカテゴリー全般)をも侮蔑していることになる。ユーリのパパさんの言いたいことは私にもよくわかります。私もこの表現は「差別的」だと思います。 (#31350 JUNE) ただし、『現実の例』としての水原さんの先の発言が、{「侮蔑の表明」(発話者の意図)であり、かつ、「精神障害(者)」(カテゴリー分類)であることを(侮蔑の)理由付けとしているものだったかどうか}の解釈については、【私には】判断不能だということは前投稿でも述べた通りです。 >どっちにしても、やっぱり私の「言語感覚、経験則 etc」からでは、あの文脈から発話者の意図を断定するのはどうしても無理のようです。 (#31350 JUNE) このことに関しては、現時点でも変わっていません。(この点ではユーリのパパさんとは意見が一致していないということです) >「差別表現とはなにか?」ということをテーマにするのであれば、これ以上、ある一事例の「憐憫を禁じえない」の意味解釈の相違で堂々めぐりしてても仕方もないし ・・・・・ 。そういう意味では、「仮にあれが侮蔑の意図で言われたものであったのだとしたら、ユーリのパパさんの言うとおりだと同意する。」ということで十分なわけですよね? 私は「侮蔑」の意図ではありえないなどと主張するつもりはもともとないのです。もし発話者の意図が「侮蔑」であったのなら「差別的」だと思います。その点「同意いたします」。 ユーリのパパさんが、『できるだけ一般的に論じ』たいというのが本意なのであれば、ここまでで、すでに一件落着なのではないでしょうか?(わざわざ解釈の一致していない「現実の例を参照するという形をとる」必要性はないように思えるのですが・・・・) ユーリのパパさんの #31523を読んで、また【私には】わからなくなってきてしまいました。 >(1)話し手は、聞き手に対する侮蔑を表現する文の中で、聞き手にx(「精神障害予備軍」、等々)というレッテルを貼ることにより、xの指示対象(外延)、つまりそのカテゴリー全般も同時に侮蔑している。 >(2)これは、xの意味(内包)にまったく言及しなくても成立する。つまり、xにどんな語を代入しても、話し手が聞き手と同時にxを侮蔑する文が構成される。 これって、また『現実の例』(水原さんの発言)に舞い戻って話してるのですよね? (ユーリのパパさんの関心は、一般論としての「差別表現とはなにか」にあるのではないということでしょうか?) >これは完全に理解していただけたと思います。 もう、何度も言っていることですが(これではまた堂々めぐりです)、あの表現(憐憫を禁じえない〜)がどうして「侮蔑の表明」だと断定できるのかという点が【私には】理解できないのです。 >こんな簡単なことが理解できない人が多いのが不思議でたまりません。 【私は】そこが理解できないのだと言いつづけていることが、いくら説明しても【ユーリのパパさん】には理解してもらえないのはどうしてなのでしょう? もしかして、【ユーリのパパさん】にとって「簡単なこと」(自明、当然、アタリマエなこと)は、【他の誰にとっても】「簡単なこと」だと思っているのではないかと、つい疑ってしまいたくもなってきてしまいます。 >八木沢氏の投稿31094で明らかにされているように、話し手は問題の発言の直前に「憐憫」は「いよいよもって下位に見ている」「蔑視の要素が強まります」と明言しています。 もう一度(しつこいですけど)確認しますけど、「言葉(単語)の意味は文脈によって変わる」ということについては、ユーリのパパさんも、私も、八木沢さんも、水原さんも、みな同意していることですよね? おっちゃんと水原さんの対話と、毒芋虫さんと水原さんの対話は、独立した別の文脈でのやりとりです。水原さんが言っているのは、「おっちゃんが発話した文脈での『憐憫』という言葉の使い方では、いよいよもって下位に見ていることになる」という文脈毎の一解釈にすぎないでしょう。 ここでそっちの話まで引き合いにだすのもなんなんですけど ・・・・ のりかかった船だから(汗) (つーか、「差別表現とはなにか」の『現実例』のひとつとゆーことで ・・・・。) あのやりとり(おっちゃんと水原さんの)は、私にはこんなふうに読めました。 もともとのおっちゃんの発話は(文脈からして)「(あなたは)労働者であることを卑下することはない」という意だった。これって、やっぱり「差別的」だって私も感じます。「へっ? 私が? なんで卑下しないといけないのよ? わけわからん。そーゆーあんたが労働者を蔑視してるからそんなことを言うんでしょーが!」ってとこですね。で、この「卑下」はマズかったと認めて、「憐憫・同情」のつもりだったと言い直したわけですが、それはつまり、「わたしは、あなたが労働者であることを気の毒に思う」という意になりますね。これもやっぱりいただけない。「はぁ? なんでわたしが気の毒がられにゃならんのよ? あんたはいったい何様のつもりじゃー!」みたいな話ですね。 たしかに「この文脈」での「憐憫」は水原さんの言うように蔑視の要素が強いように私にも思えます。だからといって、「憐憫」という言葉が使われたら必ず「蔑視」の意であるわけではないし、水原さんもそんなことを言っているのではない。 >憐憫」は「他者を下位に見る言葉」「蔑視の要素が強まる言葉」と、定義付けたのは何を隠そう、水原君自身なのだ。(#31094 八木沢さん) 水原さんは単語の「定義」なんてことをしたのではない。あれを「定義つけ」だと読んだのは八木沢さんの誤解でしょう。 >つまり自ら「蔑視」以外の解釈を排除しているわけですから、侮蔑表現であることが、完全に確定します。 というわけで、「定義だ」という読み手の誤解に基づいて、それを根拠に侮蔑表現であると確定させることはできない、というのが私の考えです。 >前に「太っていることに対して憐憫を禁じ得ません」という文を例として挙げました。問題の発言は、この文とまったく同じ形式をしている上に、発話の状況も類似しています(親しい間柄の気安い冗談などではない)。ですから、明らかに侮蔑表現です。 「発話の生きた文脈」が問題なのだから(その点、同意済みですよね?)、「形式が同じ」だといいうことは判断の根拠になりません。「発話の状況が類似」(親しい間柄の気安い冗談などではない)というのも、「明らかに」侮蔑だと断定できる説明になっていません。別に、意見が対立しているからといって必ず相手を侮蔑するはずだなんてきまりはないでしょう。(少なくとも【私は】、そのような『経験則』や、「憐憫を禁じえない」をデフォルトで「侮蔑」と認識する『言語感覚』を持ってはいないということです) 実はだいぶ前から、感じていたのですが、【私が】ユーリのパパさんの判断の根拠を読んでいて、一番、不思議に思うのは、「私は〜(思う、考える、判断する)」という一人称単数の主語がほとんど全くでてこないことです。判断する主体の存在が消えてしまってる。そのことを判断する個々の主体自身が持っている判断基盤(「言語感覚、経験則 etc」)の相違などまるっきり無視されてしまっているように【私には】読めるのです。このことは、次の言葉にも端的にあらわれているように思えます。 >そもそもこの発言が差別発言であると判断するのに、くだくだしい論証など必要ありません。普通の人が、文脈から、常識に基づいて、誰でも差別発言と判断できます。 「普通の人」、「常識に基づいて」、「誰でも」 ・・・・・・・・ それが「根拠」だ!・・・・ ということなのでしょうか? これでは、まるで、「とにかくそれが【みんな】にとっての【アタリマエ】なのだ!」と言っているだけにしか【私には】聞こえないのです。 【私からすれば】、そのような「自明さの思いこみ」は、「根拠」などといえるものではなく、なんの説得力も感じられないものでしかないのです。 ユーリのパパさんは、人間の「感覚・感性・価値観・判断基準・考え方」なんてみんな同じだ(あるいはそうあるべきだ)とお考えになっているのでしょうか? そのへんの感覚が【私とは】かけはなれているせいで、話がかみ合わない部分があるのではないかとも思えてきて ・・・・ ちょっと心配になってきてしまいました。 #う〜〜ん。どーしよっかな ・・・・・・。ええい、ついでだぁ! 八木沢さんの31094ですけど、【私としては】どーも気になってるところがあって、 >「『精神障害(者)』は差別用語だ」などという、どこにも存在しない架空の主張に対して「反論」を続ける水原文人君やその賛同者どもに対し まえにも八木沢さんに質問したんだけど、スルーされちゃってお返事もらってないんですね、↓コレ。 >>ことさらに差別用語を偽悪的に使用し、それを咎めた相手を待ってましたとばかりに嘲笑したり、大学の初学年で習う程度の心理学用語を得意げに並べたてたりする様は、筒井康隆の一部読者にまま見られる傾向である。(#29968 八木沢さん) >コレ、水原さんのこと言ってるんですよね? >そうだとすると、水原さんが使用した「差別用語」ってどの単語のことを指しているんでしょうか? (#29998 JUNE) http://otd2.jbbs.livedoor.jp/mondou/bbs_plain?base=29998&range=1 八木沢さんの言ってた「差別用語」っていったいどの単語のことなんでしょう? どう思います? ユーリのパパさん。 |
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