31652 返信 Druk Yul(ブータン王国)は地上の楽園 / アイルランド共和国も大きく前進 URL 森永和彦 2004/12/24 23:27
Druk Yul(ブータン王国)で、国内でのタバコの販売が全面的に禁止されるという快挙が実現された。これでブータン王国への移民希望者が殺到するかもしれない。

報道によると、国内でのタバコの販売はすべて禁止され、個人輸入(関税100%)に限って認められ、外国人のタバコの持ち込みは自由とのこと。関税率が少し低すぎるのと、外国人の持ち込みが容認されている点を除けば、素晴らしい政策である。

ただ気になる点は、ブータン王国では南部を中心にネパール系住民が増加し、チベット系住民の支配を脅かした結果、ネパール系住民にたいする激しい抑圧(大量の難民が発生している)が起きている点である。もし喫煙の習慣が主にネパール系住民の間に存在するとすると、この措置は民族抑圧の一環である可能性もある。しかしタバコはいかなる民族にとっても百害あって一利ないものであり、ネパール系住民もこれを機にきっぱりタバコをやめればよいのである。

日本政府も、ただちにブータン王国と同様の政策を実施すべきではないか。閉鎖的な小国であるブータンとは違って、日本では全面禁止は急にはできないであろうが、タバコの値段を5倍から10倍に引き上げることくらいはすぐにできるはずである。また、煙の出るタバコのみを禁止し、ニコチン中毒患者のためにニコチンガムを販売すれば、煙害は防げる。

東京都千代田区は、歩きタバコを禁止し、違反者から罰金を取る条例を制定した。これはすばらしいものであるが、地方自治体ではなく全国規模で実施される必要がある。また罰金というのは実効性が薄すぎる。武装警官を配置して、路上喫煙者を射殺してほしいものである。小さい頃から喘息(ぜんそく)に苦しんだ私にとって、路上喫煙者とは殺意の対象以外の何物でもない。私と同じ思いを無数の人々が共有しているであろう。もしも銃の携行が合法であれば、私はこれまでに数千人を射殺しているであろう。

もしも、ヒトラーが、ユダヤ人ではなく喫煙者を殺していれば、人類史上に残る偉業であったのに。

これよりは少し前になるが、アイルランド共和国でも、自宅を除くほとんどの屋内を禁煙とするすばらしい法律が施行された。アイルランドは移民を排出する国であるが、この法律のおかげでアイルランドに移民がやってくるかもしれない。アイルランド共和国だけでなく、欧州連合全体で同じ法律が施行されれば、欧州連合諸国への移民希望者が殺到するだろう。

タバコは野蛮と無知の象徴であり、禁煙は文明の最低条件である。文明国として尊敬されるためには、タバコを撲滅すべきである。喫煙者は文明人ではないのであるから、健康保険への加入や参政権を認めるべきではない。健康を望まないような人々のために医療費が使われるのはおかしいではないか。