| 31794 | 返信 | Re:精神医学・医療と精神分析について | URL | なな | 2004/12/30 19:54 | |
| Baadさん、 > 私自身はななさんが使われた「発症」という言葉が、先天的な障害といわれている自閉症に使われるのは納得がいかない、その用例を示して欲しい、という意味で質問いたしました。原典に当たる以前の問題としてななさんがご自分の書込に責任を持っておられるかと言うことに疑義を呈したのです。 「ご自分の書込に責任を持っておられるか」ですか・・・ずいぶんと大上段な物言いですね^^; > それにたいするお答えはななさんからまだいただいておりません。 > ちなみに、私は数冊の概説書を日本語で読み10回以上の専門医による講演会に足を運んだのですが、寡聞にしていままで自閉症が「発症」する、という言い回しは日本語では読んだこともありませんし、耳にしたこともありません。「自閉症の診断をうける」とか「自閉症であることに気づく」というのが普通の言い方です。 お答えをするまでもなく、ごくふつうに使われている言い方だからです。ためしに、「自閉症」と「発症」をキーワードにGoogleででも検索をかけてみて下さい。貴方が「読んだことも」「耳にしたことも」ない「発症」という表現が沢山でてきますよ。自閉症関連の書籍にも発症とか発症率といった表現は頻繁に見かけます。 まあ、Baadさんが「発症」という表現に執拗に拘る理由はそれなりに想像できますが、その点について貴方とまともに論じ合っても実りあるものにはならないと思いますので止めておきます(笑)。 > 「発症」という日本語の言葉を説明するのに英語の原典に当たらなくてはいけない、というのはなぜでしょうか? 私が言ってもいないことをどうして一方的に言ったことにするんでしょうね。 原典に当たろうとしたのは、《自閉症の発症の大きな要因に「親の育て方や家族環境のまずさ」という家庭環境があるというのは、否定されてきている》ことの説明として私が《Twins Studyを始めとする色々な調査・研究成果》を挙げた時に、貴方が「本当に自閉症に関するデータでしょうか?ひょっとして統合失調症と混同してはいらっしゃいませんか?」と聞いてきたからですよ。ですから、原典に当たろうとしたのは、《「発症」という日本語の言葉を説明する》ためではありません、話をすり替えないで下さい。 > 最新の、というのはななさんの引用された水原さんの書き込みが3年前のことであり、本が一時絶版に追い込まれたのは10年前のことであったので、精神障害ではない自閉症を引き合いに出すのであれば、せめて1年以内の事例を出して欲しいとお願いしただけなのですが。 あのですね、水原さんの「3年前の」書き込みと今のそれとは、基本的な認識、考え方は変っていませんよ。事実、私の批判に対して水原さんが自論や考えを変更したとか修正したという発言もありません。かりに「以前と今では認識が変りました」とでも言明しているのなら、話は別ですけどね。ですから、「3年前の」発言であろうが今の発言であろうが、議論の本質という観点からみて、補足や修正をして考えなければならないような不都合な問題は存在しないでしょう。 > > 精神分析、精神病一般の話しでしょう?水原さんの論じていた事は?彼の論点に間違いがあった事を例にとって、「自閉症」と「精神病」との捉えかたに、ごっちゃにされる恐れが多いという事がななさんの問題意識であったのではないですか? > > 精神障害の分野では、養育履歴やトラウマなどは、重要な要素となる場合も多いですが・・・ > > 私があえて自閉症について踏み込んで書いた原因もこのあたりにあります。 上海さんの書き込みは私の論旨を正確に掴んだレスになっておりません。 私は《「自閉症」と「精神病」との捉えかた》を「ごっちゃ」にしている、混同していること自体を批判しているのではありません。自閉症や精神障害、精神病ばかりでなく、言ってみればほとんどの「精神上の問題」の起因、その主因を水原さんがしきりに援用されるところの「精神分析」的概念で説明してしまうその言論を批判しているのです。 > 私の書き込みを読めば多くの方には類推はつくと思いますが、自閉症は私にとってはどちらかといえば"I don't want to talk abot it" のたぐいの話題です。ただ、立場上誤解されると困るのでそういう可能性の多い議論には介入せざるを得ないのです。 「立場上誤解されると困る」って、議論の途中から突然出てきての横レスでそれはないでしょう。 「誤解される」「立場」ってどのような「立場」ですか? 「誤解される」とはどのようなことを指すのでしょう? > 今回の議論はななさんにとって、"I don't want to talk abot it" の話題である精神分析・精神障害・神経症の問題から 論点を逸らすために過去ログを引っ張り出してまで《「相手を貶す」類の議論をしている》ように見えました。 上でも触れましたが、「精神分析」には、精神病や精神障害に限らず自閉症、同性愛など、ほとんどあらゆる「精神上の問題」について、(それらが治療や何らかのケアが必要とされるものなのかどうかの議論は別として)それらの原因、主因が専ら家族環境、中でも親子関係の中で生じた「トラウマ」や「抑圧された記憶」にあるかのような言説を振り撒いてきた歴史があります。言い方を換えれば、「精神分析」はほとんどあらゆる「精神上の問題」について説明しようともしてきたわけです。「精神分析」に傾倒する水原さんの様々な意見、言い分にもそのような「精神分析」的言説が多々援用、利用されているわけで、「自閉症児の発症の原因になるトラウマといえば、たいていの場合は親が関わったもののはず」などはまさにその典型と言えるでしょう。まあ、ほとんどすべての「解釈」の前提に「トラウマ」や「抑圧された記憶」なるものを置こうとする安っぽくて安直な「精神分析」の受け売りは、文科系、芸術系の人に多い傾向なのですけどね。 このように、「精神上の問題」に対する「精神分析」の論理には底通した「根」があると言えるわけで、あらゆる「精神上の問題」に対して「説明」された言辞の中から根深い共通問題点を抽出することは、「論点を逸らすため」どころか「精神分析」的言説批判の論点を一貫させることになると私は考えています。 > 水原さんにとっての"I don't want to talk abot it"の話題は精神障害者でしょう。お二人にとって自閉症はどうとでも無責任に扱える話題でしょうからクチを差し挟まずに入られませんでした。 「お二人にとって自閉症はどうとでも無責任に扱える話題」とは恐ろしく一方的な言い分ですね。もう、恐れ入りますとしか言いようがありません。 > > 翻って、自閉症の場合は、まず先天的であると断言してもよく、世間で親が教育法について指弾を受ける非合理性を正したいというのがななさんの考えではないのですか? > > だから、明確に入り口で分けて論じないと、専門外の参加者が多い掲示板では、誤解を生じやすいと言っているんです。 > > で自閉症の場合、先天的だから親が教育法について指弾を受けるのは非合理だ、というのは乳幼児期に既に発見されるような自閉症についてはある程度その通りだと思いますが(特に学童気までの多動・不注意などのADHD的症状について) 私は「自閉症の場合は、まず先天的であると断言してもよく」という主旨のことは書いていませんので、上海さんの書き込みは私の論旨を掴んだ上でのレスになっておりません。自閉症はダウン症のような遺伝病ではありませんから、その発症には環境的要因も少なからず影響していると言えます。先に書いたように、遺伝的基盤が全く同一の一卵性双生児の一方が自閉症を発症し、もう一方が発症しないというケースも稀ではないことがそれを裏づけています。つまり私の論旨の要点は、「まず先天的であると断言」できるからではなくて、環境的要因の中で家族環境が有為の大きな影響を与えているという「精神分析」的な見方は科学的、医学的な知見の積み重ねによって否定されている、ということです。 念のために付言させていただきますが、「先天的」「生まれつき」と言った場合には、胎児期、周産期に生じた環境要因の影響も含めて捉えるむきもありますので、環境的要因の対立用語としては遺伝的要因としたほうがより正確だろうと思います。 > 一方で、一部の高機能自閉症およびアスペルガー症候群に関しては二次障害があまりにも甚だしくなる場合は環境要因が大きいのは事実ですし、思春期においては不適当な保護者から当事者を隔離することが第一の改善策だったりすることもある。→ゆえに親の立場を第一に考えるのも問題が多い。 > > などというややこしい事実もありますので、自閉症そのものとそれに伴う症状、自閉症を持っているが為に二次的に起こりやすい症状等を厳密に区別する必要は他の障害よりも大きいのではないかと思います。 「二次障害があまりにも甚だしくなる場合は環境要因が大きいのは事実」と言った場合の「環境要因」を「不適当な保護者」に結びつける際には、しっかりした根拠を示めす必要が出てくるでしょう。二次障害の症状が強く出てきたからといってそれが即、養育環境に問題があるとの結論は出せません。 「ゆえに親の立場を第一に考えるのも問題が多い。」という指摘についてですが、医療関係者や「親の会」の間では、「自閉症児本人の利益や人権を第一に考える」というのが一致した基本姿勢、認識ではないでしょうか。どのような事が頭にあって「親の立場を第一に考えるのも問題が多い」という意見がBaadさんから出てきたのでしょう? |
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