31813 | 返信 | Re:精神医学・医療と精神分析について | URL | なな | 2005/01/01 17:35 | |
水原さん、 > > 上でも触れましたが、「精神分析」には、精神病や精神障害に限らず自閉症、同性愛など、ほとんどあらゆる「精神上の問題」について、 > > だから「同性愛」を「精神病や精神障害」「自閉症」などと同列の「精神上の問題」と捉える極度の差別偏見はいい加減にして頂けませんか? 引用された私の文章にある「精神上の問題」は、「精神分析」(者)が精神的な病理や不都合な心の状態だと考えるものの殆ど全てを解釈・説明しようとし、その原因を「分析」してきた歴史があることを述べたコンテキストにあるものです。つまり「精神分析」自身が射程するものを誤解を招かないようにわざわざ括弧書きにして「精神上の問題」と書いたわけで、私が《「同性愛」を「精神病や精神障害」「自閉症」などと同列の「精神上の問題」と捉えて》いるわけではありません。そのことは、31315番投稿や31552番投稿、さらに31567番投稿などにおいて、1970年代の米国精神医学会における同性愛論争を引用する中で、そして水原さんのレスに答える形で、「同性愛は精神分析派が主張するような『幼児期の葛藤や抑圧に起因する』精神障害でもなければ病理でもない」という主旨のことを繰り返し述べてきたことからも明らかです。 それを、私が「同性愛」と「精神病や精神障害」を同列に捉えているかのように描いて「極度の差別偏見はいい加減にして頂けませんか」などと詰るのは、全く不当な言いがかりであり、相手の論旨の意図的捻じ曲げであるとしか言いようがありません。ここまで強引なコンテキストの捻じ曲げは、水原さんの「何としてもななを貶めたい」というパラノイアの発露にも「見える」わけですね。 私の投稿の「精神上の問題」という部分に水原さんが食らい付いてそれを突いてくるのは、ある意味(つまり、文章の一部分、字面を引っ張り出せば、本意とは違う印象を描けるという意味で)多少は予想はしていたことでもありますが、もしその場合にはタグ文字を使ってくるだろうな、というところまで当たってしまいました(笑)。 昨年(に限らないでしょうが)一年間の本掲示板投稿の中で、タグを使ったけばけばしい文字を並べた分量では水原さんがその筆頭に並ぶでしょうね。プライドは誰にでもあるでしょうけど、議論系の掲示板において、何としても自分の意見、論理が正しいという思い込みの強さやパラノイア(あっ、これは自称されていましたね)の度合いの「分析」は、安っぽくて始末に負えない「心理分析」や「精神分析」に頼らずとも、意外にもダグ文字の分量によってその「客観的観測」が可能かもしれません^^; (あっ、何もタグ文字使用が投稿規定違反だと言っているわけではありません) > 「精神上の問題」でもなければ、トラウマその他とも関係ありませんし、「精神分析」の対象となるのは同性愛者である結果受けた抑圧、トラウマなどなどによって生じた精神的な問題だけですよ。 さすがに現在では、まともに同性愛を精神的な障害と捉えて、その病理を「幼児期の葛藤や抑圧、トラウマ」に求めるような「精神分析」者やサイコセラピストはごく少数だろうと思いますが、かってはそのような見方を大きく支え、後押ししていたのが「精神分析」でもあります。そして、それを大きく転換させる原動力になったのが脳科学や認知科学などの科学的手法によって得られた知識、知見であったということは押さえなければならないでしょう。 |
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