| 31874 | 返信 | Re:中国特需と対米自立 | URL | 帽子屋 | 2005/01/04 03:11 | |
| inti−sol様、自分の投稿の解説をかねて再登場します > 中国が日本に依存しているのか、日本が中国に依存しているのか。私の考えは、お互いがお互いに依存し合っている、ということです。それに対して帽子屋さんは日本が中国に対して一方的に依存していると主張したいようです。 > しかしそれはどうでしょうか。 それは「依存」違いですね。そのような一般的な意味ではありません。帽子屋のいう「依存」とは、その国の購買力の起動点となるような貿易取引は何か、で判断されるものです。つまり、相互依存という状態は、たがいに購買力の起動点になるような貿易取引が相手に向いていることをさししめします。まずこの点を確認していただきたい。 > > そもそも、中国の対欧米輸出を起点に、アジア諸国(含む日本)の中間財対中国輸出をまねきよせている「中国特需」の構造上、商品流動からみれば、中国の欧米依存、アジアの中国依存は歴然です。 > > これは、「中国特需」の部分だけを見ておっしゃっているとしか思えません。日中貿易は、基本的に日本の輸入超過です。2000年以降、我が国の対中輸出が急拡大して、それが「中国特需」となったわけですが、それでも依然として対中貿易は日本のに輸入超過です。日本の対中貿易収支は2004年上半期に輸出350億ドル・輸入437億ドルで、差し引き87億ドルの赤字です。 > 日中間の貿易関係の推移はこのPDFファイル参照 > ※ この統計には香港経由の貿易がおそらく含まれておらず、それを考慮に入れた貿易収支では赤字がほとんどないか、ひょっとして黒字の可能性もありますが、ともかく日本が一方的に中国への輸出に「依存している」という関係ではないことは間違いありません。 中国経済をかたるのに、中国貿易の全体がわからない資料を使われても…本気でしょうか。 輸出統計 輸入統計 輸入は投入材、輸出とは産出材と考えてください。ちなみに日本からの輸入量の方が多いですよ。たぶん、香港からの輸入の多くを、日本は中国からの輸入とカウントしているのでしょう。 > しかも、中国の対日輸出の主な品目は、上記資料によると依然として衣類など繊維製品75億ドル・事務用機器57億ドル・音響映像機器26億ドル・魚介類14億ドル・科学光学機器13億ドルなどとなっており、「戦略的重要物資」と呼べるようなものではないし、国内生産あるいは中国以外の外国からの輸入で代替のきかないものは少ない。もちろん、代替は利くといっても、中国からの輸入品が入ってこなかったら日本の産業特に小売業などは大きな打撃を受けることは明らかですから中国が日本に対して一方的に依存している、とも言えません。つまり、相互に依存し合っている状況と言えるでしょう。 「戦略的物資」のお話しではありません。「購買力の起動点となる貿易取引」です。 中国の場合、欧米諸国や日本からの対外投資の受入にともなう、受入先向けの輸出が、購買力の起動点でしょう。これがなくては中国はなにも輸入できません。といいますか、多くの労働者が路頭にまようでしょう。金を稼がないかぎり物は買えないのです。そしてそれを生産するための財が輸入される。輸出・輸入とも機械が中心なのはそのためです。しかし、日本の対中国投資や対アジア投資の特徴は、自国向というより対欧米向輸出の代替の色彩がこい。近年は随分ことなってきましたが。「日本の対欧米依存」という表現も、そうした文脈です。欧米などへの自動車・機械輸出によって購買力が創出され、それによってそのシステムを維持するのに必要な投入材をアジア各国から輸入するのです。 > > また逆をいえば、そのinti−sol流論理だと、日本がなぜ対米自立を果たせないのか、その理由も明確です。 > > > たしかに日本のアジア諸国、中国への輸出はふえた。その輸出はアジア・中国の対欧米、とくにアメリカ輸出によってひきおこされた後方連関効果にあるのであって、アジア経済自身はふかくアメリカに依存している状態にかわりはない。 > > それも相互依存です。 > 日本も中国も、米国に対して大幅な貿易黒字を抱えています。では、その黒字はどうしているか。財務省や大手銀行や自動車メーカーの地下倉庫に米ドルの現金が積み上げられているわけではありません。せっせと米国債を買って、ドルは米国に還流しているわけです。だから、米国は貿易収支は大赤字ですが、資本収支は大黒字。で、その還流してきたドルで米国はまた輸入をする、日本や中国は輸出で稼ぐ、そういう循環システムでこれまでやってきたわけです。日本や中国は米国が製品を輸入してくれなければ困るのと同様に、米国は日本や中国が稼いだドルで国債を買ってくれなければ困る。これを相互依存と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょうか。 というか、そんなお話しではないことがおわかりでしょう。経常収支と貿易収支、資本収支について、inti−sol様は根本的に勘違いしておられますが、本題とは関係ないので指摘はやめておきます。 > ただし、ブッシュ政権のもと、米国債の発行残高は止めどなく膨らみ続けている。日本の対米貿易収支は600億ドル以上の黒字で、中国も400億ドル以上の黒字(2002年の数字)ですが、これさえ、2004年の米国の財政赤字4130億ドルと比べたら、まるで小さい。それでも日本や中国が米国債を買い続けた結果、どうなったか。 > 先の投稿で、米国債の発行残高が6兆7500億ドルと書きましたが、このうち市場に出回るのは約半分。で日本政府の保有する米国債は4000億ドルに達すると言われています。これに、日本の金融機関・証券など大手民間企業が保有している分を加えると、いったいいくらになるのでしょうか。2003年の米国債の純増額のうち、44%(1671億ドル)を日本が購入したという報道があります。 > もし日本や中国の対米輸出が止まったら、いったい誰が巨額の米国債を引き受けられるのですか?それこそ、米国政府がひっくりかえってしまいます。もっとも、対米輸出が止まらなくてもこれ以上米国債の発行が膨らみ続ければ、買い切れなくなる日がいつか来るかもしれませんが。 あなたの提起された米国債のお話しは、「中国にとって日本、日本にとって中国は最大の【貿易相手】国なのですから」というinti−sol様の提起された論理と、いかなる関係があるのでしょうか??。 > そういう相互依存関係にも関わらず、政治的・経済政策的には、日本が一方的に米国に従属してしまっているから問題なのだと私は思います。8年前、当時の橋本首相は、政府保有の米国債売却を匂わせて市場をパニックに陥れました。その程度の抵抗手段を使うのは当然のことでしょう。 米国債の売却をおこなって値段が崩落して困るのは、それを所有する日本ですが…なにが抵抗手段なのかさっぱり理解できません。 |
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