| 32163 | 返信 | Re:安倍・中川・NHK問題 | URL | 水原文人@パラノイア | 2005/01/16 06:10 | |
| tpknさん、 > > > そもそも、「公平に作ってくれ」というような言葉であれば、それは「圧力」ではないです。 > > > > それはtpknさんが言うのであれば圧力にはなりませんよ。圧力になるか否かは、その要求に応じなかった時に不利益を与えることができるか否かによるからです。 > > はい、ですからシステム上の大問題ではないかと述べております。「不利益を与えることができるか否か」という観点からは、現在のようなシステムであれば、事前であれ事後であれ、ほとんど変わりがないからです。 そういう問題ではあります。 今回のスクープはそれはそれでいいことなんですが、率直なところTV業界がこれで少しは自由になるかと言えば、短期間的に見れば実は逆だったりします。つまり自民党から圧力がかかる前に、自己規制して問題になりそうな番組を作らないようにする、という傾向に走る可能性が大。(どうもこれがストレートに自分に影響する予感が、ちょっと…というか、かなり)。 > たとえば事後に「ああいう番組は困る」という意見を出したとしても、それは次の年の予算に関わる意見として処理せざるをえないでしょう。事前検閲による圧力という問題とはまったく別次元となってしまうのですね。言うまでもありませんが、総理大臣であっても、マスコミの報道に意見を言うことは当然認められるべきです。 それ自体はその通りであり、その政治家の言った意見がそのまま支持率調査とか、次の選挙での有権者の判断材料になる…のが民主主義の論理であります。実際にはまったくそうなってないのが今の日本だったりするんですが… 今回の事件の最大の問題は、実はこれがすでにtpknさんの言う >裏工作がますます跋扈するようになるでしょう のすでに実例のひとつになっていることではないでしょうか? たまたま内部告発する勇気があるプロデューサーがNHKにいたからよかったものの…。 > > 言いたくなるのは人としては当たり前ですが、政治家であれば、言いたいことを何でも口に出してよいわけではありません。何の権限もない無名の一市民ではないのですから。 > > いえ、構わないと思います。逆に、そういう風潮が蔓延すると、裏工作がますます跋扈するようになるでしょう。 問題は、パブリックにならないところで、誰も検証できない形で、このような「意見の表明」(なんでしょうかね、これが?)が出来てしまっていることです。安倍が言っている通りNHK側から言い出したことなら、NHKはあまりにもバカです。 > これはどちらからであっても、本質的には関係ないのではないかと思います。まず、制作物のディテールは普通は秘密にしておくものですから、それをペラペラしゃべったのだとしたらしゃべったほうが悪い。それから、ディテール以外の基本的な情報、たとえば「今度こんな番組を作るのだ」というような情報に関しては、幹部でなくても現場の制作者や制作協力者が当然周りに話しているでしょう。宣伝にもなるわけですし。すなわち、事前にその番組がどういう番組かという程度の情報は、流れて当たり前なのです。VTRを見せたり等すればそれはあからさまに事前検閲に協力したことになりますが、今回のはそういうものではなさそうです。 もっと根本的な問題としてはですね、多くの人がこの掲示板上でもこれが「ドキュメンタリー」の問題である以上、報道に介入したのとは少し問題が異なることに、いろんな意味で気づいていないことです。 ドキュメンタリー・ジャパンとNHKが取材対象となる主催団体とどのような約束を結んでいたのかちょっと忘れてしまったのですが(裁判では話題になってたはずだけど)、取材対象にも見せないのが原則です。 というのはですね、報道だってその要素がゼロではないのですが、ドキュメンタリーであれば同じ民衆裁判を取材して、基本的に同じ主題をとっても、極端に言ってしまえば撮り方や編集のタイミングの問題だけでも、それを肯定的にも、否定的にも、もっと複雑なものとして見せることもできたりするのです。 安倍ちゃんや中川にはそういう感受性がゼロであるらしいところは、彼らの能力の問題として困っちゃうところではあります(笑)。 実のところNHKのドキュメンタリーは「客観性」に固執してそういう純粋に演出家の表現力に関わる部分をなるべく排除する傾向があるのではありますが、ドキュメンタリーの原理的なことから言えば >今回の「改竄」で、「だいたいの企画や狙い、どういう団体の取材協力を受けるか、程度のこと」が大きく歪められたのでしょうか? 作り手の立場から言えば、大きく歪められることは確実だと思います。 > > これについては、女性国際戦犯法廷ではなく、イラク国際戦犯民衆法廷のQ&Aが回答しています。 > > > > http://www.icti-e.com/introduce.html > > 読みましたが、これってさっぱり意味がわかりませんでした。話題がズレるので詳細は書きませんけども。 そうですかね。被告人が出頭もせず、権威も認めない以上、弁護人が出て来ないのはしかたないと思いますが。 > > > それこそ秦郁彦にでもやらせればよかったのに…。 通常の裁判における「弁護人」の役割は、依頼人と相談できない以上、無理でしょう。 > え? だってインタビューには応じているわけですから、頼むだけ頼めばよかったんじゃないでしょうか。むしろ、「頼む可能性が100%なかった」というのが実情ではないかと思いますけどね。 DJがどう考えたか知りませんが、僕だったら頼みませんね。バカ単純な「両論併記」なんて映像表現としての自殺行為ですから。 もっとも、政治的なドキュメンタリーでは、こと日本でTVの場合、「逃げ道」としてよく使う手で、ほとんど自動的にルーティーンのようになってますが。 > > そうです。もうひとつ言えば、取材に全面的に協力したVAWW-NETに対する背信行為です。民間団体ですから、自分たちを批判するような内容の番組のために協力するような義務は、そもそもないのですから。 > > これもおかしい。そういうケツの穴の小さいことでいいのでしょうか(笑)。 当然ながら取材を受けることも拒否することも彼らの自由なのですが、彼らの主張だけにのっとった番組作りを要求したりするのなら、それはドキュメンタリーではなく、プロパガンダです。 > > この場合、外部からの圧力と内部の意向は表裏一体だと思われます。 > > そこがいちばんの問題なわけです。圧力にすらなっていないものを圧力にしているのは、NHK本体だということです。 その通りであると同時に、必ずしもNHKだけの問題ではないと思います。その意味では三田さんの言う通り、内部告発が出てくるだけまだNHKはマシかも知れません。 > > はっきりとは分かりませんが、番組というのは、プロデューサーが勝手に作るようなものではないのではありませんか?企画書を作り、稟議で上司の裁可を得て(会長までは上がらないでしょうし、上層部は見もしないでハンコつくだけかもしれませんが)番組になるのだと思いますが違うのでしょうか。そうだとすれば、詳細はともかく、だいたいの企画や狙い、どういう団体の取材協力を受けるか、程度のことは、幹部連中の一角あたりまでの承認は得ているのではないかと思われますが。 > > はい、私も詳しくは知りませんが、たぶんその通りではないかと思います。 その通りであるはずなんですが…(以下諸般の事情により自粛)。 > ただ、今回の長井さん(でしたっけ?)の記者会見でオヤっと思ったのは、「幹部が事前に放送内容を見るなんてことは通常あり得ない」と言っていたことでした。なぜそうなのかわかりませんが、放送の責任者は「幹部」なのですから、これは普通の感覚からすれば違和感がありますね。 でも実際にはそうですよ。幹部が放映する番組を全部見ることなんて、まず時間的に不可能ですし。これは我々フリーの「普通の感覚」には確かにちょっと沿いませんが、対外的には部下の責任を上がとるのは企業社会のひとつの原則でしょう。 > 天皇に有罪判決を出しているのですから、大筋では意図に沿った番組だったのではないですか? 天皇に有罪判決を出すことだけが趣旨だとしたらそうですが、もしそれだけが番組の目的なら、ドキュメンタリーとしてはかなり下らない部類になってしまうと思います。 …という議論が成立しないとしたら、映像メディアというものの役割について社会全体がずいぶん鈍感になっていると思いますね。 うちの母親が言うておりましたが、NHKのニュースを見ていて「嘘をついているのは見れば判るのに、なぜ出るんだろう」と言ってました(笑)。でもそういう感受性を持てないとしたら、TVを見る意味が実はないと思いますね。 |
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