| 32320 | 返信 | Re:人類史についての雑談 | URL | inti-sol | 2005/01/22 00:08 | |
| 以下の文面は1月11日に田中荘に投稿したものですが、武蔵の一市民様が田中荘を閲覧できない、ということなので、こちらに転載します。田中荘向きの話題ではありますが、人類の歴史の認識に関わる、という意味ではこの掲示板の趣旨に外れるものではないでしょう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 武蔵の一市民様 >返信が遅れましたが… お気になさらず。雑談ですから、レスできるときにできる範囲で行きましょう。 > アフリカ人と日本人との共通祖先を想定する場合、必ずしも両者の > 直接の交流を想定する必要はなく、共通祖先の遺伝子を持つ子孫 > たちが別方向に移住して遺伝的影響を与えればよいので、無理な > 話ではないでしょう。 もちろん、おっしゃるとおりで、無理な話ではないと思います。ただ、どうなんだろう、うーーーーん。弥生人などはかなり近年日本に渡来しているようなので、その祖先をたどっていけば案外最近にアフリカ人との共通祖先がいるのかもしれませんね。 > ソロ人のミトコンドリアDNAの分析については、5〜2万年前まで > 生存していたという推定が正しければ、ネアンデルタール人からも > 抽出・分析できたくらいなので、可能性は高いでしょう。 そうですね、期待したいです。 > 古人類は現代人以上に > 遺伝的多様性に乏しかった可能性も低くはなく、各種の自然災害も > 加わって、現生人類が世界各地に進出する頃には、現生人類とは > 無関係にほとんど絶滅寸前(地域によっては完全に絶滅)だった > 可能性もあり、(1)はそうした想定での推測というわけです。 なるほど!そういう視点でしたか。 ただ、原人は共通祖先(おそらくアフリカ)から分岐してからの年代では、現生人類の分岐してからの年代(「イブ仮説」に基づいた場合)よりはるかに長く生存していたと思われるので、全体としてはそれほど遺伝的多様性は乏しくなかったのではないか、と思います。ただ、各地域の個々の集団については、おっしゃるとおりだった可能性はありそうです。 > ネアンデルタール人の場合、シャテル > ペロニアンの事例が、現生人類との違いを強調する > 人々にとっては、どうにも難問となっています。 すみません、ネアンデルタール人が死者を埋葬していたのはシャテルペロニアンでしたっけ。(うろ覚え) いずれにしても「死者を埋葬する」というのは相当高度な精神活動を伴うと考えられますので、ネアンデルタール人が、かなり高度な精神活動をしていた可能性はたかいでしょう。ただ、今のところネアンデルタール人の書いた壁画は見つかっていないので、絵を描くといった芸術的分野は現生人類に特有である可能性が高そうです。 > ただ、長年にわたってネアンデルタール人が、間違った > 推定を前提に絶滅した人類と評価されてきた反動から、 > 1960年代以降の一時期、「もしネアンデルタール人を > ニューヨークの地下鉄に…」という有名な文章に代表され > るように、ネアンデルタール人と現生人類の違いが過小 > 評価されていたようにも思います。 そういう側面はあるでしょうね。恐竜が「鈍重な巨大トカゲ」と見なされていた時代から、温血動物説が登場したあたりでも、似たようなことが起きています。 > > (1) 人類祖先が最初に直立歩行したのはいつ頃か? > > 現時点では、700〜600万年前頃までさかのぼる > 可能性が高そうです。 ふと思ったのですが、人とチンパンジーの共通祖先は、二足歩行ができた、つまりチンパンジーは二次的に4足歩行に戻った、なんて可能性は・・・・・ないでしょうね、やっぱり。 > > (2) 言葉(発話能力)を獲得したのはいつ頃か? 音声によるコミュニケーション能力は人以外にもありますし、チンパンジー(ボノボ)でも声には制約がありますが、道具を使えばかなりの「会話」(?)能力があることを考えると、案外進化の初期段階から発話能力があった、とも考えられますね。もちろん、それはごく簡単な会話でしかなかったでしょうが。 > アメリカ大陸への最初の移住は、10年くらい前までは、 > 12000年前頃とされていましたが、近年では2万年前か > それ以前を想定する見解が有力ですね。 あ、そうなんですか。私の情報も古いので、アメリカ大陸で年代の特定できる遺跡の最古のものは12000年前、と記憶しておりました。 そうなると、アメリカ大陸における大型哺乳類一斉大量絶滅の怪の原因については、根本的に考え直さないといけないかもしれません。 2万年前というと、ウルム氷期、米国流に言うとウィスコンシン氷期の最盛期ですから、カナダはコルディエラ氷床とローレンタイト氷床に埋め尽くされて通過不能であった可能性が高い。その時期にカナダ以南に人類がいたとすれば、実際には3万年以上前の、氷期の中ではやや温暖だった時期(今よりは寒いが)でなければカナダを通過できなかった筈なので、 > 昨年には、移住は5万年前になる、との発表がありました というのは妥当な結論かもしれません。(今、手元の資料「モンゴロイドの道」朝日選書を確認したら、確かに6万年前から5万年前にかけて、短期間ながら寒のゆるみの時期が2回ほどあるようです) そうすると、アメリカ大陸先住民の歴史は大幅に塗り替えられますね。 わくわくしてきた。 |
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