| 32588 | 返信 | 毎日新聞2005年1月25日付け検証記事より抜粋 | URL | そよか | 2005/01/30 02:21 | |
毎日新聞2005年1月25日付け検証記事より。 ================================ 「人道に対する罪」検証 特集番組は、NHK教育テレビで01年1月30日午後10時から40分間にわたって放送された「ETV2001 シリーズ 戦争をどう裁くか 第2回 問われる戦時性暴力」。 4回シリーズの一環 ================================ ○放送の前に右翼が抗議 この番組は、日本政府や昭和天皇の責任を判決で認めた女性法廷をテーマにしていたため、放送前から右翼団体がNHKに抗議活動を繰り広げ、1月27日には東京・渋谷の放送センターに街宣車が乗り付けるなどの騒ぎも起きていた。 NHKの出田幸彦理事は19日の記者会見で「放送に反対する団体の抗議で現場は左右されることなく、作業を続けた」と説明。 ○最大の関門、自民党対策 NHKの最高意思決定機関である経営委員会=税金で高給をはぐくむお飾りの公安委員会を思い出す=の委員も、首相が任命する。 〜〜〜〜〜〜〜〜 政治家は予算を盾にNHKに口を出すーーという構図 ○朝日によると松尾氏に取材した記者は二人。 そのうちの一人は00年12月の「女性国際戦犯法廷」を取材し、朝日新聞の01年3月2日付け朝刊では「検証 NHK直前で大改変」というタイトルで今回の特集番組の内容が変わったことをいち早く報道していた。 この時はNHKに右翼の抗議があったこと等を指摘したが政治家の存在には触れていない。 ==================================== 「4日前から大幅修正」 =特集番組の製作過程= <00年> 11月21日:シリーズの企画提案がNHKの番組制作局部長会で承認され、ドキュメンタリージャパン(DJ)に製作を委託 12月8〜12日:女性国際戦犯法廷が開催され、DJが取材 <01年> 1月19日:NHK教養番組部長のDJ版1回め試写で大幅な手直しを指示 24日:部長のDJ版2回目試写で手直しが足りないとして編集作業をNHK側が引き取る 26日:松尾総局長の粗編試写。女性法廷に批判的な意見もインタビューして入れることを決定 28日:インタビュー取材 29日:未明にNHK一次版編集VTR(44分)が完成。松尾総局長と野島担当局長らが安倍晋三氏と面談。夕方、松尾総局長らが一次版を試写。深夜、再度試写。43分に編集し直す 30日:松尾総局長、伊東製作局長らが協議し、さらに編集して40分に。午後10時放送 =============================== 「刀折れ矢が尽きました。いかに弱いか愕然としました。(番組への)ご批判はあるかもしれないが、甘んじて受けたい」。 特集番組にコメンティターとして出演した高橋哲也教授は、01年1月30日の放送の数時間前、NHK担当者2人から相次いで電話を受けた。 高橋氏は2日前の28日、NHKが手直しした27日時点の「スタジオ台本」に基づき、コメントの追加撮影を受けた。 高橋氏は「この台本には、加害者(旧日本軍兵士)の証言、法廷の判決も盛り込まれていたので、一応は納得できる内容だった」と語る。 「しかし、電話を受け、NHK内で何か異常なことが起きているのではないかと思った。番組を見て、あまりの変わりように驚いた」 ================================ =台本からカットされた文言= 高橋氏の発言では、女性国際戦犯法廷の意義を説明している部分が、放送でそっくり削除された。 「90年代初めに名乗り出てこられた、日本軍の元「慰安婦」の人達がですね、日本政府に責任とってほしいということで、訴え続けているんですが、その声がまだ聞き届けられていないという状況の中で、市民がですね、やはり民間の力で、そういった被害者の人達に一堂に会してもらって、その声を国際法の専門家に届けて、改めて判断してもらおうとそういう場をつくったということだと思うんですね」 政府の責任についての高橋氏の発言も削除。 「国家による補償ということがなされない限り、納得が得られないということだろうと思います」 ============================ 米山リサ・米カルフォルニア大準教授の発言は、元従軍慰安婦が証言したことを評価した部分がすべてカットされた。 「一人の証言をされている方の背後に何百人、何千人という死者、あるいは犠牲者の方がおられて、証言台に出てこれない方もおられる訳ですよね。 証言台に向かってこられる方々というのは、体験を聞いてもらうことによって何らかの具体的な結果を望んでおられる訳です。ですから、苦しい体験を、ものすごい苦しみを込めながら語られる時に、社会の常識とかあり方を変えてゆくという、引き受けるということが大事になる事だと思います」 さらにこの法廷の意義を語った米山氏の発言もカットされた。 「極東軍事裁判では、『人道に対する罪』が前面に打ち出されて問われなかったという、そのことですね。 もう一つは、たとえば『慰安婦』あるいは『慰安所制度』というものに対して、様々な証拠があったにもかかわらず、なぜ問われなかったのか、それをもう一度問い直す、そういう二つの意味があると思います」 ============================== 台本にはVTRの内容も記載されているが、 「加害兵士証言」や「戦時下の性暴力、性奴隷制が『人道に対する罪』にあたると判断」「日本国家と昭和天皇の責任を認定」した女性国際戦犯法廷の判決は放送されなかった。 =============================== |
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