32637 | 返信 | 【抗議声明】週刊誌「 FLASH 」宛/謝罪・訂正文掲載の申し入れ | URL | にゃにゃにゃにゃにゃ | 2005/02/01 17:57 | |
本日2月1日、VAWW-NETジャパンは光文社「FLASH」2005年2月8日号における記事について、以下の抗議声明を発表し、光文社FLASH編集部にFAXで送付しました。 VAWW-NETジャパン事務局 *****以下抗議文・転送可***** 「FLASH」編集長 折敷出慎治殿 謝罪・訂正文掲載の申し入れ 貴誌「FLASH」2005年2月8日号(第853号)に、安倍氏の発言をベースにした「泥仕合 に新事実!NHK vs. 朝日新聞 問題の『法廷ビデオ』に出演していた北朝鮮工作 員」という記事が掲載されました。ここには女性国際戦犯法廷の主催団体のひとつで あるVAWW-NETジャパン(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)がこれまでに事 実歪曲を指摘してきた安倍晋三氏や秦郁彦氏の問題発言が含まれていますが、新たに VAWW-NETジャパンのメンバーに関する誤った情報が流され、VAWW-NETジャパンが制作 したビデオから起こした写真が出所を明記されずに引用されています。 貴誌が何故このような記事を掲載したのか、明確な説明と謝罪・訂正文の掲載を求め ます。 1. 記事の誤り <運営にあたったのが、問題の番組を制作したNHKエンタープライズ21所属の池 田恵里子プロデューサー(当時)である。> (1) この記事では、問題の番組を制作担当したのは池田恵理子(※名前の文字も 間違い)氏である、という印象を読者に与える記述になっています。しかしこれは全 くの事実誤認です。池田氏はこの番組の企画・制作には一切関わっていません。 池田氏はVAWW-NETジャパンの運営委員ですが、これは一個人としての活動であり、業 務とは全く関係がありません。記事を書くにあたっては、「当時」も現在も所属して いるNHKエンタープライズ21か、あるいはNHKへ、確認したのでしょうか?この件に ついては、NHK番組改変裁判でも公にされていることです。 事実を調べずに、このような誤った情報を読者に流すことは断じて許すことができま せん。池田氏に対する名誉毀損です。 (2) 「FLASH」の記事では16ページに、「当時の制作ディレクター激白 『NHKが迫った凄まじい改変』」として、坂上香氏へのインタビューを掲載していま す。そこにはNHKの吉岡教養番組部部長、永田浩三プロデューサー、デスクの長井氏 についても語られています。 しかし「企画を持ってきたのはNHKエンタープライズ21のプロデューサーですが、 私は忙しかったので一度断っているんです」とあり、ここだけはプロデューサーの氏 名を入れていません。 坂上香氏に確認したところ、担当したプロデューサーの名前ははっきり記者に伝えた と言っています。東京地裁で行われたNHK番組改変裁判の証人尋問では、そのNHKエン タープライズ21の担当プロデューサー自身が、自分の企画だったことを証言してい ます。 何故、坂上氏のインタビュー記事ではこの担当プロデューサーの名前を出さず、本文 の記事に池田氏の名前を明記したのでしょうか。あたかも池田氏が裏で糸を引いたか のような印象を与えて、VAWW-NETジャパンとNHKが結託して作った番組であったとい うデッチ上げの構図を読者に刷り込もうという意図があったのではないでしょうか。 私たちは事実に反した虚偽の記載、あるいは事実の混同によって読者に誤った印象を 与えるこれらの記事は、意図的なものであると考えざるをえません。これについての 明確な説明を求めます。 2. ビデオ映像からの引用について <本誌は番組の題材となった「女性国際戦犯法廷」の記録ビデオを入手した。> 貴誌の記事には、VAWW-NETジャパンとビデオ塾が制作したビデオ、『沈黙の歴史を やぶって〜女性国際戦犯法廷の記録』の映像から起こしたと思われる写真が3枚、掲 載されています。 NHKの番組映像からの写真にはタイトルや放送日時といった出所が表示されています が、私たちの記録ビデオからの写真には著作者もタイトルも表示されていません。こ れは著作権法に抵触すると思われます。掲載した映像の出所表示を求めます。 政治家によるNHKの番組介入問題が浮上して以来、自民党国会議員の安倍晋三氏、 中川昭一氏が様々なメディアで発言を行っています。両議員は女性国際戦犯法廷(以 下「法廷」)について数々の事実歪曲と誹謗・中傷を行っていますが、マスメディア 側では何らの裏付け調査や取材をせずに、彼らの発言を一方的に流し続けてきまし た。 VAWW-NETジャパンでは、安倍氏の事実歪曲発言の誤りについての文書を安倍氏と報道 関係者へ送り、公開質問状を出しました。回答期限は過ぎていますが安倍氏からの回 答はなく、今もなお「法廷」とVAWW-NETジャパンへの誹謗・中傷をやめません。メデ ィアも相変わらず歪曲情報を垂れ流しています。 「法廷」主催団体に何の確認もなく、事実誤認の情報が繰り返し報道され一般市民に 流布されることは、メディアの暴力ともいうべき由々しい事態です。これは報道の客 観性を著しく損なうだけではなく、政治家による報道介入や名誉毀損という安倍氏の 違法行為に加担するものだということを認識して下さい。少なくとも、安倍氏による 「法廷」やVAWW-NETジャパンへの発言を報道する場合には、他方当事者の見解をきち んと取材・報道すべきであり、それのない垂れ流し報道はそのまま違法行為への加担 です。 今回の問題の核心は、報道に対する与党の実力者の政治的介入であり、メディアはこ の問題を徹底的に追及して欲しいと考えます。しかしその過程で「法廷」や VAWW-NETジャパンの関係者に対して、虚偽の事実を報道し、名誉を毀損するのであれ ば、それに対しては対抗せざるをえません。 貴誌におきましては、誠実かつ明快な対応をとられるよう強く求めます。 以上につきまして、2月4日までに回答をいただきますよう、お願い申し上げます。 2005年2月1日 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク (VAWW-NETジャパン) |
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