32690 返信 本日発売・東中野修道氏「南京事件 証拠写真を検証する」 URL ゆう 2005/02/03 20:04
*なぜか「思考錯誤」板が投稿できない状態になっておりますので、こちらに投稿します。


本屋に平積みになっていましたので、早速買ってきました。

第1章「南京戦とは何だったのか」は、これまでの東中野説のまとめ。第2章以下が、写真分析です。とりあえず第1章を斜め読みしたのですが、いやあ、東中野先生、相変わらずです。

>このように陥落後の人口は「二十万」もしくは「二十五万」と認識されていたのである。・・・かりに殺人の蔓延が目撃され、城内で一万二千人が殺されたと非難するのであれば、その非難を強める意味でも、誰かが「一万人以上が虐殺され。人口は十九万以下になった」と書いて然るべきであった。ところが誰ひとりとして人口減とは記録していない。(P54)

「二十万」自体、幅を持った「見当」の数字なのですから、一万の虐殺があったとしても、「人口は十九万以下になった」なんて書く人、いるわけないじゃない。先生、「集会は200名の参加を得て成功した」という文章を見たら、「私が行かなかったら199名だ、ウン」なんて大真面目に言いそうな気かする(^^)

「反日工作撹乱隊」説は復活しているわ、「捕虜の4条件」を真面目に論じているわ、安全区敗残兵狩りでは「反抗的でない市民が処刑された可能性はかぎりなく低い」なんて言い切ってしまうわ、王固盤の雑談は「談話を発表する」なんてものものしいことになってしまうわ。先生は、絶対に「思考錯誤」板を見ていないぞ。

映像資料の検討は、タラリさんなり渡辺さんなりja2047さんなりにお任せするとして、ただまあ、いくら「写真の問題」を暴いたところでそれは別に「南京虐殺」を否定する材料にならないのは、あちこちで言われている通り。


実は私の関心は、「盧溝橋事件」の方にあったりします。この分野、結構真面目な議論ばかりで、私がネタにできるようなトンデモ論にはなかなかお目にかかれないんですよね。右派の中村粲氏にしても岡野篤夫氏にしても、ストライクゾーンぎりぎりという気はしますが、十分「研究」のレベルに達している。ところが、この東中野氏は・・・。

>北京郊外の蘆溝橋で、日本軍はいつものように実弾ではなく空砲を使って演習していた。ところが、昭和十二年七月七日二十二時四十分、日本軍が発砲される。秦郁彦『盧溝橋事件の研究』でも明らかなように、これは中国第二十九軍が放った一撃であった。

>一発のみで終わっていたのであれば偶発的なものだったとも言えるが、さらに第二撃、第三撃、第四撃とつづいた。そうなると偶発的どころか意図的な射撃、すなわち挑発と言わざるを得ないであろう。そう判断した日本軍は、結局、第一撃から七時間が経過した七月八日の視界明瞭な午前五時半、第四撃を受けたのち、ようやく反撃に出たのである。(P27)

さて、どこがとんでもないか。ちょっと御存知の方でしたら一目瞭然でしょうが、ちょうどコンテンツ作成中ですので、「答え」はそちらに書いておくことにしましょう(^^)