32819 返信 チェチェンイベント情報 URL にゃにゃにゃにゃにゃ 2005/02/10 00:30
チェチェンイベント情報 2005.02.09(転送・転載歓迎)

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 ●集会案内:2月12日 チェチェンで何が起こっているのか
       最新現地情報と難民支援報告
       http://chechennews.org/event/
       次のような報告を予定しています。どうぞご参加ください。
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【予告】女たちのチェチェン〜あるいは「閉ざされた声」
 林克明(ノンフィクションライター) http://chechennews.org/hayashi/
  

●4年半ぶりにチェチェンに入る

 ロシア政府は、監視つきの「ツアー取材」以外、外国メディアの立ち入りを
禁じています。そのため、外部から閉ざされたチェチェンでは大変なことが進
行しています。こうした中で、昨年12月から1月半ばにかけて、4年半ぶりに
チェチェン領内に入ることに成功しました。

 これまで、隣国のイングーシやグルジアなど周辺取材はしていますが、今回
チェチェンの奥深くに入れたことに私自身驚いています。私が主に行なったの
は、ロシア支配に抵抗する女性たちとの接触です。

 2月12日(土)の報告会では、封鎖されたチェチェン領内で出会った人びと
を紹介し、彼らの「閉ざされた声」を伝えることに主眼をおきます。加えて現
地の全体状況をお話したいと思います。以下、チェチェンで会えた9人の簡単
なプロフィールを紹介します。


●第一部 女たち

〇タマーラ・カラーエヴァ(元大統領宮殿掃除婦=51歳)
 91年から94年まで大統領宮殿の掃除婦として働く。ロシア軍が軍事侵攻をは
じめた直後、ある青年とともに『大統領放送』という地下テレビ放送局をつ
くった。第二次の戦争でも被害を写真やビデオで撮影した。また、マスハドフ
独立派大統領のメッセージを預かり外に持ち出すなどの活動をしている。2003
年9月には逮捕された。

〇マジーナ・マゴマードヴァ(チェチェンの母協会代表=51歳)
 一人の兄を戦争で失い、一人の兄をロシア軍に拘束されて行方不明に。その
ときから彼女の人権活動家としての人生がはじまった。「行方不明者は約1万
8000人」。「若い人たちを全面に出すのはあまりに危険なので、私たち中
高年の女性がやる」(マジーナ)

〇タイーサ・イサーエヴァ(独立系サイト主催者、元チェチェンプレス=32歳)
 チェチェン国立通信社「「チェチェンプレス」で働いていたとき、ロシア連
邦軍に逮捕され、ハンカラという占領軍最大の基地に連行される。「死ぬこと
自体は恐れていなかったが、それまで聞いていた死にいたるまでの苦しみに耐
えられるかどうかが不安だった」(タイーサ)。現在は子育てしながら独立系
ジャーナリズムを目指す。
 
〇ザルガン・マハジーエヴァ (NGO主催者=36歳)
 2000年に結婚し、夫と共にモスクワで暮らす。しかし、その結婚生活は長く
つづかずに離婚。傷心のザルガンは故郷の村に戻る。友人が働く姿をみて、立
ち直りのきっかけを作った。それはNGOという生き方だった・・・。

〇ズレイハン・バガーロヴァ(元女優・文化団体「ラム」代表=60歳)
 舞台女優。政治的には、タマーラやマジーナなどとはかなり隔たりがある。
いろいろな人をまとめる接着剤のような人。温和な人柄がまとめ役に適してい
るからである。11の団体を束ねる。


●第二部 男たち(簡単な紹介)

〇アブカール・アミーロフ(妊娠9ヶ月の妻を強姦殺人された男=52歳)
〇アリ・イブラギーモフ(左眼と右足を失いながら出稼ぎで家族を養う=35歳)
〇ヌルジ・ヌハジーエフ(憲法権利委員会代表、4回逮捕=50歳)
〇ミカイル・イリジーエフ(詩人・ジャーナリスト=37歳)
 「私の身や周囲に起きる不幸な出来事は、すべて私にとっての試練である。
そのようなことが何もない人生は、むなしい」(ミカイル)

〇その他、
 114歳の老人、イスラム神秘主義の儀式、ロシア人女性、チェルノコーゾバ
強制収容所生還者・・・・。


●チェチェンビデオの上映会の可能性
 現在新潟に留学中のチェチェン人ティール・オズダミール君作成のビデオ
「春になったら」と彼の母ザーラ・イマーエヴァさんの「子どもの物語にあら
ず」の全国上映運動を企画中です。決まりしだいお知らせします(林克明)
参考:あれこれ日記1月29日付け
 http://www.rakuten.co.jp/arekore/574000/857168/

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チェチェンで何が起こっているのか
最新現地情報と難民支援報告

日時:2005年2月12日(土)18:15〜21:00(18:00開場)
場所:東京ウィメンズプラザ 視聴覚室(収容人数100人)
報告者:林克明(ジャーナリスト)
鍋元トミヨ(チェチェンの子どもを支援する会)
アクセス: http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/contents/map.html
会費:1000円
主催:市民平和基金/チェチェンニュース/チェチェンの子どもを支援する会

●ご案内

 1994年の戦争勃発から10年が過ぎたチェチェン戦争。「戦争は終わった」と
いうロシア政府の主張とは裏腹に、各地でゲリラ戦が続き、市民に対する人権
侵害のニュースも、あとをたちません。チェチェンが封鎖され、外国のジャー
ナリズムが立ち入れない状態の中で、20万人の市民が戦争の犠牲になる大惨
事が、今も続いています。

 今回の報告会では、4年半ぶりのチェチェン潜入取材から戻った林克明さん
(ジャーナリスト)の最新報告を中心に現地情勢を考えるとともに、アゼルバ
イジャンでチェチェン難民の支援を続けている鍋元トミヨさん(チェチェンの
子どもを支援する会代表)が、難民を取り巻く状況を報告します。

 また、会場では支援状況の写真パネルの展示および、チェチェン関係書籍、
映像資料なども販売いたします。どうぞご参加ください。

●プログラム

18:00 開場
18:15〜19:00(45分)報告:鍋元トミヨさん
19:15〜20:15(60分)報告:林克明さん
20:15〜20:45(30分)質疑応答
20:55 閉会

●報告者プロフィール

 林克明:ジャーナリスト、ノンフィクション・ライター。 1995年から1年
10ヶ月モスクワに住みチェチェン戦争を取材。 2001年「ジャーナリストの誕
生」で第9回週刊金曜日ルポルタージュ大賞受賞。著書に『カフカスの小さな
国 チェチェン独立運動始末』(小学館)。近刊に写真集『チェチェン 屈せ
ざる人びと』(岩波書店)、共著に『チェチェンで何が起こっているのか』
(大富亮との共著、高文研)。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)
会員。
林克明の仕事:http://chechennews.org/hayashi/

 鍋元トミヨ:チェチェンの子どもを支援する会代表。1997年、チェチェ
ン共和国大統領選挙に選挙監視ボランティアとして参加。2001年に同会を
設立。現在はアゼルバイジャン共和国に避難したチェチェン難民を中心に、教
育支援活動を行っている。
チェチェンの子どもを支援する会:http://www7.plala.or.jp/deti-chechni

●事前申し込み

予約制ではありませんが、以下の申し込み内容を、メール
(ootomi@chechennews.org)までお送りいただくと、受付が早くすみます。
ご協力をお願いいたします。

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集会で聞きたいこと、またはメッセージ:



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発行:チェチェンニュース編集室 メール: ootomi@chechennews.org


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