| 32902 | 返信 | Re:NHK改変番組上映会(1)報告 | URL | 水原文人@パラノイア | 2005/02/13 05:04 | |
| > > いえ、ETV2001という報道ではない番組枠で、ドキュメンタリーとして製作されたものですから、著作権は派生します。製作・著作NHKです。ドキュメンタリーに著作権がなくなるとすると、我々はどうする? > > あれ、三つ目か?まあいいや使っちゃえ(^^; > > そうなんです。この辺が難しい問題なんです。報道された内容には著作権はないけれど作成された番組には著作権が派生します。これが著作権法の条文です。ドキュメンタリーも報道ですので、 いえ、ドキュメンタリーは報道とはまったく異なったものです。その辺りをごっちゃにされると困る。 > そのドキュメンタリーでこう言うことを言っていた、 それは引用ですから、正確でさえあれば構いません。 > またこう言う映像を流していた、としてまったく別の映像番組を上映したら著作権法違反にならないのです、が、 ある種の「再現」的意味でしたらまあ問題はありませんが、「こう言う映像を流していた」ということにはそもそもなりませんね。 > これって同一性保持の観点から却って著作権法の著作者の権利を侵害してしまうのです。 というかですね、それってドキュメンタリーの作り手の表現に対する冒涜行為ですよ。「ドキュメンタリー」においては、どういう構図でその事象を撮影し、それをどう編集するかは重要な表現の一部、というよりも作家の側で表現することとしてはほとんどそこにのみ集約される、とすら言えることです。 映像作品(テレビにせよ映画にせよ)などの共同作業による作品は、基本的に法的な製作・出資会社が著作権を持つように契約しますが、これは主に金銭上、あるいは配給・上映・放映の実務上の問題を製作・出資会社に一手に集約する必要上からそうなってるわけで、作り手の表現そのもが誰に属するかという意味での「オーサーシップ(一応、著作権と訳す)は、あくまで作り手のものであり、それは尊重されるのもまた慣例ですし、二次使用量が支払われることにもなりますし、法的な権利保有者の意思に反して作り手の側で上映をやめさせることもあり得ます。 著作権の問題も含めてですね、どうも「言論弾圧」の騒ぎが始まって以来、一貫してこの「報道」ではなく「ドキュメンタリー」であることが無視されがちになっていますが、我々から見ればおかしな話です。弾圧されたのは「言論」というよりも、まず作り手の表現の自由です。 ただですね、「営利を目的としない上映」であるとか、とくに教育目的であれば著作権をタテに拒絶するなんてことはしないのがこれまでの業界の慣例でした。一言挨拶すれば済むのが普通です。もっとも最近は法的には日本ではまるで確立されていない公道で撮影された場合の「肖像権」をタテにテレビ局に文句を言って来る人までずいぶんいるくらいで、この辺りの常識的に寛容な慣例はどんどん消えつつあります。この手の問題で、どうせ一文の得になるわけでもないことでやたら権利意識を主張するのは、一般論としては相当にくだらないというのが僕の個人的な意見です。一文の得にもならないだけでなく、パブリックの利益を著しく損ねているとすら言えます。「パブリックの利益」は、別の訳し方をすれば言うまでもなく「公共の福祉」ですし。 |
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