32930 返信 Re:inti-solはやはり歴史が理解できない Re:Polskaの産業的発展 Re:Polska, Украина (Укра?на) Re:「ドイツ語」を話すユダヤ人(すばらしい認識だ) URL inti-sol 2005/02/14 22:54
森永さん

> 仮に、教育のない老人が神仏や霊魂を信じているとしても、それを責めることはできないでしょう。それに対して、大学院で物理学を専攻した人が麻原彰晃の超能力を信じているならば、その人は救いようがないとみなすべきでしょう。ラテンアメリカ人は前者であり、Polska人は後者です。

論理のスリカエがおこなわれています。「神仏や霊魂」と「麻原彰晃の超能力」はおなじではありません。それに、「ラテンアメリカ人」「Polska(ポーランド)人」は、一様な存在ではありません。あなたの主張を別の表現で言えば、ラテンアメリカ人は教育のない人たちだ、というというおそろしくステロタイプでかつ差別的な思いこみに基づいて主張を展開されているに過ぎません。

> ラテンアメリカの社会が極めて後進的であることはあなたもご存知でしょう。教育も受けられず、まともな社会福祉もなく、教会にすがるしかない人が山ほどいる社会です。

私が先に挙げたラテンアメリカの戦う聖職者たちは、「教育も受けられず、まともな社会福祉もなく、教会にすが」った人たちとは限りません。
コロンビアの神父でありかつELNのゲリラとして銃を取ったカミロ・トーレスは、ボゴダの上流階級に生まれ、ベルギーに留学し、帰国後は社会学の大学教員であり、かつ神父でもあった人物です。彼はゲリラに身を投じる際、枢機卿の圧力によって神父の身分は辞しましたが、信仰を捨てたわけではなく、聖職者としての使命に従って行動しているのだと主張していました。
ニカラグアのサンディニスタ民族解放戦線政権下で文化大臣を務めたエルネスト・カルデナル神父は、裕福な商家に生まれてメキシコと米国に留学、その後詩人として活動し、反ソモサ運動に加わり、その後40才にして神学を学び司祭になった人物です。同じくサンディニスタ政権で教育大臣を務めたフェルナンド・カルデナルは、彼の兄です。
つまり、彼等は森永氏の言うところの「大学院で物理学を専攻した人」に相当すると言えるでしょう。

「進歩的」「後進的」の定義は一様ではありません。確かに、ラテンアメリカ諸国は経済指標においては日本より貧しい。また、貧富の差が大きく階級間の断絶が大きいことも事実です。その点のみに視点を当てればラテンアメリカ社会を「後進的」ということは可能でしょう。しかし、私はラテンアメリカが日本より「後進的」な社会とは思わない。
例えば、日本において労働者のストなどというものは、もはやほとんど死語となりました。みんな、小泉政権の「痛みを伴う改革」とやらに、唯々諾々と従っている。ボリビアでは、政府の新自由主義的な「改革」に対して、連日激しい抗議行動が行われています。農民が国内の主要道路を封鎖することは日常茶飯事です。日本の物わかりの良すぎる国民とボリビアの国民と、いったいどちらが「進歩的」か、一概には言えないでしょう。
ボリビアの一人あたりGDPは1100ドルほどで、日本のそれの約1/30です。しかし、我々日本人が彼等の30倍幸せだとは、思いません。30倍どころか、1.5倍幸せかどうかさえ、定かではないと私は思っています。