33049 返信 Re:Gaou、森永和彦両氏らの「朝鮮」表記について。 URL 烏龍茶 2005/02/19 14:26
>日本や中国に州があるからといって、合州国なんかになりえないのと同様、アメリカがstateを行政単位としているからといって、合州国なんて表記するのはおかしいということです。日本を合県国、中国を合省国とするのと同様ですよ、ということですね(ちなみに州とは島の意味ですから、四国も北海道も州であります)。

と、

>各州は、憲法を持っているでしょう。ドイツ連邦共和国(Federal Republic of Germany)が、ドイツ国内の各州の連合体であるからFederal=連邦であるのと同様、また、アラブ首長国連邦(United Arabic Emirates)が、各首長国(Emirates)の連合体であるから、連邦であると同様に、United Statesも、各州が連邦として合体しているわけです。

は、矛盾していますよね。日本の各県は憲法をもっていませんし、「国」と表現していいほどの独立性などハナからもっていません。ですからあなたの論でいう
「日本を合県国、中国を合省国とするのと同様(だからアメリカを合州国と表現するのは間違い)」は、間違いではありませんか。

> つまり、stateとnationがほぼ一致している日本人と、それ以外の国では、「国」という概念に大きな違いがあるということですね。合州国なんていう表記は、そうした考察を一切書いた、恥ずかしいものだということです。

日本の「県」とアメリカの「州」は成立過程も実体も、まるで異なります。
ちなみに「合衆国」という日本語訳を日本人が行った当時は「合衆政治」が相手国の特徴をよく表すと思われていたからこその日本語訳であって、それが許されるなら州が連邦を組んで一つの固まりになった国の姿をこれまたよく表しているところの「合州国」もまた「明らかな間違い」という評価をすることは間違いでしょう。

> 本田勝一は以下のように書いています。
>
「改めて「合衆国」を考えてみますと、衆は people に通じ、あたかもさまざまな人民、さまざまな民族がひとつにとけあった理想社会であるかのような誤解を与えます。それが理想または将来の希望的現実であると好意的に解釈もできますが、現在は弱肉強食が“自由”にできる典型的社会であって、強食側にはいいけれど、弱肉側には実に恐ろしい国です。また州によっていかに法律や性格を大きく異にするかは、一度でもアメリカ国内を旅行した人は痛感したことでしょうから、「合州国」という名は正訳であるのみならず、その実状にもよく合っています。この「合州国」は、南北戦争当時のような分裂するかもしれない危機を、今なお包含しているという見方も、あながち全くの見当はずれとはいえないのです。ただ私としては、日本語として定着した「合衆国」を「合州国」に変更してやろうといった野心があるわけではなく、これはこの本のための個人的趣味に過ぎません。(http://kotonoha.main.jp/2004/06/17united-states.htmlより孫引き)

>
> 要するに、アメリカはとても自由の国なんてことはいえないから、俺はこう書くと言っているだけでありまして
「〜から」の部分が、要約として間違っています。
○「自由に弱肉強食が行える国」であるから、合【衆】国は用いたくない
○「州によって実情が全然違う国」「今なお分裂する可能性を内包している国」だから
 合【州】国と呼びたい
が正しい要約ですね。つまり合州国と呼ぶ事自体に「悪意」はないわけです。

>これは八木沢さんが皮肉で書いた「恐話国」「狂話国」とか、森永さんが書く陳水偏とか春日さんが書く狂産党とかいうのとまったく同レベルのシャレでしかないということですね。
「〜から」の部分が要約として間違っているので、この部分の「まったく同じレベル」という評価も間違っています。「恐話国」「狂産党」には悪意がこもっていますし、客観的実態も反映していません。