| 33382 | 返信 | Re:三笠宮の問題 | URL | 五番街 | 2005/03/04 12:49 | |
> そしてその同じ気持ちを昭和天皇に対しても、当てはめることが出来る、と提案しています。両者を重ねて論じていることにご留意ください。 昭和天皇と三笠宮を同列に論じることはできないと思います。なぜなら昭和天皇は日本の国家元首および大元帥であり、彼が出席した御前会議で重要な案件が決定されたからです。それに対して三笠宮は皇族の一人に過ぎないという位置にいるからです。 > 五番街さんの考えでは、どのように具体的に戦略決定に関与したら有罪なのでしょうか? ごく一般的に、侵略計画の策定、その実施および継続の決定に関与した場合です。その他にも、国家侵略を煽るなどの行為もあるでしょう。 > 日中戦争の推移の中で具体的な場面を想定して、例を挙げていただけないでしょうか?(これは三笠宮の例でなくて、一般的な例で良いのです。) 残念ながら、私の研究不足で事例をあげることはできません。 > ご存知のように日中戦争は中央の不拡大方針にも関わらず現地軍がどんどん拡大して行って、ずるずると戦争になったのですが、この場合責任は誰にあるのでしょうか? 日中戦争は、その発端から考えるべきだと思いますが、これも私の勉強不足で、「中央の不拡大方針」についても、それを理由に政府首脳の罪が免れるものかどうかは判断できません。 ただし、不拡大方針は、侵略範囲を当時の時点にとどめることを意味していると思いますので、侵略を中止し、軍隊を引き上げるのではないのですから、侵略を肯定していると考えられます。 さらに日本は満州帝国をつくりあげ、それを公認したのですから、中央の不拡大方針は実質的に破棄されたのではないかと思います。 > > 高級参謀として様々な決断を行なっているに違いないと思うのですが、「特に具体的関与が指摘できない限り無罪だ」という五番街さんの考え方は、東京裁判で有罪となった方々にも同じく当てはめられると私は考えます。 東京裁判で有罪となった者は、それが証明されたと考えていましたが、そうではなかったのでしょうか。この点について、詳しく説明してもらえませんか。 > > 「三笠宮が無罪というならば、有罪の人など有り得ない」つまり結局「全員無罪」というのが私の考えです。(これは平和に対する罪についてだけです。) なぜこんな考え方が出てくるのか全く分かりません。私の考えは、三笠宮は侵略政策の策定、実行およびその継続の決定に関与していない場合には、罪に問われない、というものです。 ところが、実際に日本は中国侵略を実行したことは小林さんも認めておられますね。このことからすれば、小林さんは、中国侵略の計画の策定、実行および継続が行われたことも、認めることになります。 そして、それらは、政府および軍部の首脳部の決定によって行われたのですから、首脳部を構成し、その決定に関与した政治家および軍人が罪に問われるのは当然だと思います。 しかし、三笠宮はその決定に関与していないのならば罪に問われない、というのが私の考えです。 私には、【三笠宮が無罪というならば、有罪の人など有り得ない】という小林さんの考え方が全く理解できません。たとえば、小林さんは、三笠宮は侵略の計画などに関与していないし、同様にどの政治家も軍人もそれに関与していない、とでも言いたいのでしょうか。 > 「不戦条約違反」という五番街さんの主張は了解しました。 いや、それだけを主張しているのではありません。私が言いたいのは、侵略を平和に対する罪として断罪し、その決定および実行などに関与した政治的指導者が個人的に罪を問われるのは、第一次大戦後のドイツの例が最初であり、それが国際社会に受け入れられた、ということです。 > そこで「条約違反が個人的な犯罪となる」という国際法上の規定はあったのかを教えてください。 国際法の明文規定にはありませんが、上述したような個人責任の追及を国際社会が承認するようになった、ということです。 国際法に明文規定が存在しないから無効という考え方は、やはり事後法を否定する考え方が国内法に関してのみ一般原則となっているのと同様に、国際法には通用しません。 > 常識的には条約違反を問われるのは国家であって、違反行為の決定に携わった人間を犯罪者とするなどということは、私にはちょっと理解できないのですが・・・。 一般的な条約違反のケースでは、国家が責任を有し、したがって賠償責任があるとともに、この侵略のケースでは、侵略という国家犯罪を主導した政治家などを犯罪人として処罰するのは当然だと思いますが。 たとえば、ある会社が違法な商品を販売して多くの消費者に被害を与えたケースでは、この会社に賠償責任が課せられるとともに、その違法な商品の販売を決定した者が罪に問われ、処罰されるのは当然だと思うのですがね。 > > 例えば日ソ不可侵条約に違反したスターリンは戦犯と言って宜しいでしょうか? > 私はソ連の満州侵略はソ連の国家犯罪ではあるが、スターリンを処刑することは出来ないと思うのですが、如何でしょうか? この条約は日ソ中立条約でしたね。そんなことはともかく、ソ連が日本に対して参戦することは、ヤルタ会談で決定されたことであり、当時の連合国としては、侵略国日本を打ち破るための必要な措置であったと考えたと思いますので、国際社会ではこの違反を犯罪とするという認識は存在せず、また、その後においても形成もされませんでした。 |
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