| 33809 | 返信 | グランサコネ通信05−02 | URL | 前田 朗 | 2005/03/21 22:25 | |
| グランサコネ通信05−02 2005年3月21日 前田 朗 *この通信は「報道」ではなく、時に伝聞・推測・未確認情報や感想を含むことをお断りします。 (1)WTI戦略会議 今回はイスタンブール通信です。17日から20日まで、イラク世界法廷(WTI)戦略会議のためイスタンブールに行っていました。 WTIは、2003年春から、英米等によるイラク侵略の犯罪を裁くために世界各地で動き始めた民衆法廷のネットワークです。これまでロンドン、ムンバイ、コペンハーゲン、ブリュッセル、ニューヨーク(2回)、フランクフルト、ジェノバ、ソウル、マドリッド、ローマ、ストックホルム、広島など各地で公判・公聴会を開いてきました。カイロ、パレスチナ、パキスタンでもやる予定です。また、イラク国際戦犯民衆法廷(ICTI)は「WTIのパートナー」として、日本各地およびマニラで14回の公聴会と5回の公判を開いてきました。この2年間の活動を踏まえて、いよいよ来る6月にイスタンブール最終法廷を開きます。「国際市民社会」が世界的なスケールで取り組んでいる初めての文字通りの「世界法廷」です。 WTI最終法廷 6月23日−27日 イスタンブール、トプカプ宮殿 6月23日 開会式、コンサート 6月24日−25日 イラク侵略時に行われた犯罪 6月26日 正義を求めるグローバルな要求 6月27日 判決 陪審員(裁判官を置かず、陪審長と陪審員で構成)には、アルンダティ・ロイ、アラ・ギュラー、アイシェ・エルザン、デヴィッド・クリーガー、フランソワ・ウタ、カダー・アスマルなど世界の良心があたります。 検事には、リチャード・フォーク、エミ・バーソロミュー、サミール・アミン、ヨハン・ガルトング、クリスチン・チンキン、コリーヌ・クマール、ジャヤン・ナヤール、ジム・ハーディング、ナジ・アルアリ、私などが内定しています(サイードが健在だったなら・・・残念)。 今回の戦略会議では、これまでの各地の取り組みの総括、反省、教訓などを情報交換したうえで、法廷の構成を検討し、陪審員、検事、証人の選定を行い、法廷で取り上げる議題(訴因)の確認も行ないました。議題は、侵略の罪、戦争犯罪、人道に対する罪、戦争がもたらしたグローバルな影響、未来のためのオルタナティヴです。 残り3ヶ月ですから、準備は遅れているのですが、トルコのコーディネート・グループは意気軒昂。とても頑張っています。中心はピース・イニシアティヴの女性たちです。 今回、日本からは私と日南田さんが参加。新市街の中心に近い、トルコ・グループのアパートに泊めてもらいました。イラクから来たガズワン・アルムフタルと3人でワインとラキ(アラク)を飲みながら、やや肌寒いイスタンブールの夜を楽しみました。 (2)3月19日デモ イスタンブールでは3月19日に、アジア・サイドのカドキョイ地区で2周年反戦デモが行なわれました。フェリー・ボートの船着場から近くの路上です。19日は抜けるような青空でとても暖かなデモ日和。私たちは「WTIバナー」をもって参加。最初は1万人くらいかなと思いましたが、後ろから労組なども続々とやってきたので、たぶん3万くらいのデモです。 デモというよりもお祭りといった方がわかりやすい、明るく楽しい行進でした。太鼓、笛、サックス、トロンボーン、マラカス、タンバリン、ほら貝その他、とにかく楽器だらけ、音だらけ。若者は飛び跳ねていました。私たちのすぐ後ろはイスタンブール大学の学生でしたが、えんえんと飛び跳ねています。イスタンブールのねぶた(!)。 最後に集会演説が行なわれました。政治家らしき人物と、労組代表の演説は、いずこも同じアジ演説で、しかも無用に長い。ムゲさんが「共催団体がいくつもあるから仕方ないけど、とにかく男たちは壇上に上がって演説したがるのよ。TVの取材が来てるから」。 演壇の前には、主催団体の旗やバナーがひしめきあっていました。日本だと、演壇の回りに参加者が詰め掛けて、大きな旗はむしろ後ろに並びます。イスタンブールでは、最前列に旗、旗、旗。だから後ろからは演壇が見えません。TV取材が来ているから、どの団体も自分たちの旗が映るように最前列を争うのだそうです。アイシェさんも「男たちはこれが生きがいなのよ」。 この日の主役は、しかし、ガズワンです。WTI戦略会議に参加するためにわざわざイラクから来たのですから、当然、壇上でアピール。ブラッセル法廷やICTI京都公判のときと同じ話しっぷりです。今回は一緒にお酒を飲んで過ごしていたためもあってか、イラクの窮状を訴えながら、イラク人民は自分たちで立ち上がるんだと高らかに宣言する姿に、涙が出そうになりました。イスタンブールの青い空に響き渡るガズワンの闘争宣言。 |
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