33827 | 返信 | Re:竹島問題と「民衆」 | URL | tpkn | 2005/03/23 12:28 | |
クマさん > > 通らないということなので、「普通」について説明します。普通とは、小笠原が日本であり、沖縄や八重山が日本であり、小笠原が日本であり、北海道が日本であり、四国や九州が日本であるのと同じ程度に、竹島は日本領と考えてよかろうという意味です。 > > いや、ですから、当初の質問は、どうしてそのようなことが「普通に」考えられるのかということで、その返答ではトートロジーになっているかと思うのですが。 「普通」とはなにか?という質問ではなかったのですか? どうしてそのようなことが「普通に」考えられるのか、という質問だとすると、意味がわかりません。北海道が日本であることについて、常に疑問を抱かなければいけないのでしょうか? 竹島がなぜそれと同列なのかという意味であれば、その答えはこうです。 「竹島は島根県ということに法律で決まっているから」 > (小笠原が日本であることだけ二度も強調しているのは何故だ(笑 小笠原は重要だからです。地主のセイボリさんが白人であろうがなんであろうが、小笠原が日本なのは「普通に考えて」わかることです。 > ご紹介ありがとうございます。読みました。なるほどねえ、という感じです。 でしょう? > しかし、韓国では同じように「普通に考えて竹島は韓国領」と考えているのではないかと思います。そこが、tpknさんのあげた小笠原・沖縄・八重山・四国・九州などと違うところです。彼らの言い分を調べてみます。 韓国は対馬も韓国領と言い始めました。完全に異常です(笑)。適当にどこまでもさかのぼってよいのなら、チェジュとプサンは日本領ということも主張できてしまうでしょう。つーか、チェジュもツシマも独立国ってことになりますね。もうね、アホかと。 > いずれにしても、主権者としての私の、この問題についての責任ある基本的立場は、竹島の帰属そのものは「どっちでもいい。」なので、 「普通に」考えて、それのどこが「責任ある」基本的立場なんでしょうか? 責任を放棄しているとしか思えませんけど(別に放棄すること自体はかまいません)。 > 平和的に解決してくれればそれで没有問題なのですが、関心があるのは領土問題で煽られるナショナリズムという点です。「あっちのナショナリズムはひどい」と言いながら自国のナショナリズムを煽る(たとえば「反日教育」を指弾しながら相手への違和感を煽る ? それこそ反○教育なんだけども? と同じ)、そういう政治的ツールとして使われる領土問題という意味では、非常に興味深いものがあります。 八木沢さんがすでに指摘していますが、日本国内においてはそういう実態は「ない」と言っていいでしょう。島根県の漁民にとっては、政治的ツールどころか日常生活に直結した問題なわけで、だからこそ竹島の日制定も島根県が国の意向に反してまでやってるわけですね。どっちかっつーと、日本では国民国家の枠組みでの「ナショナリズム」とは違う次元にあるのではないかと思います。クマさんの違和感が韓国の状況に対して抱かれるのであれば話はわかりますが、日本について言っているのだとしたらそれこそ状況の捏造、政治的ツールとしての竹島問題の利用ということになるかと思います。 > これも有意義なサイトを紹介していただきました。ラスク書簡などについては今の私には高級すぎていまいちわからないのですが、明治政府が竹島を朝鮮領と認識していた例などは興味深いですね。 そうです。だからなんなのだ?というのが、私の立場です。明治政府はその後竹島を日本領ということにしたので、日本領と認識を改めたはずです。それどころか、朝鮮半島全部を日本領と認識しておりました。 > > >日本政府も島根県も竹島(鬱陵島)および松島(竹島=独島)は、元禄時代における朝鮮との交渉の結果から判断して、日本の領土ではないと明確な結論をくだし、さらにそれらの島は朝鮮領であると暗示しました。(上記サイトより) つまりですね、このときの状況というのは、要するにどっちのものかよくわからん、またはどっちのものでもない、というものです。その後「日本」ってことに決まったわけでして、都合のよいところまで遡るという手法を使い始めたら、それこそ日本は北海道から東北にかけて全部アイヌに返さなくちゃいかんことになるでしょう。アイヌがそういうムチャを言わない人々で良かったッスね。 > 幻想なのはもちろん「民衆の気持ち」です。そういうものを表現できるのは限られた人々だけで、私の知っているところでは、「人民の前衛」としてやや勘違いぎみの左翼、天皇のもとに赤心一つに邁進しようという右翼臣民、そして実際に意思を統一する意欲にみちたファシストぐらいのものです。イノセントにそういうことを言う人もいることはいるけど、いずれにしても、そんな言説をtpknさんが書いていたので驚いた。 > > > つーか、左翼が民衆や人民を幻想扱いしてどうすんですか。 > > 民衆はいますよ。私も含めて。だけど、tpknさんの書いた「民衆」のなかには、私も私の周囲の人々も含まれていないんだもの。だからtpknさんの言うところの「民衆」って「誰ですか」と聞いているんです。 あのですね。こういう屁理屈はもうやめましょうよ。というか、これを言い出すと梶村さんらの言説を丸ごと否定してしまうことになりますけど、立場上マズイんじゃないの?(笑) 「民衆の気持ち」というのは、民衆全部が例外なく同じ見解を持っているという意味ではありませんよ。いわゆる「国民感情」のことです。 > いずれにしても、他国民に対して「調子に乗るのもいいかげんにしろ」などと強がり、虚勢を張っているのが「民衆の率直な気持ち」などと表白するのは勇ましすぎるんじゃないかと思います。 他国民であろうが自国民であろうが、調子に乗っている人に対して「調子に乗るな」と思うのは「強がり」でも「虚勢」でもなんでもありません。「韓国人は調子に乗っているわけではなく、ごくごく当然のことを言っているのだ」という論証がない限り、それはフェアな言説とは言えないでしょう。 つーか、石原慎太郎が尖閣諸島に言ったら、アジアの緊張を高めるだのなんだのと非難するでしょう。それと同じことを国家レベルでやってる韓国に対して、なぜ率直に批判することができないのか。かつてイ・スンマン政権に拿捕され、いま現在も竹島近海で漁をすることができない漁民たちの訴えとそれにもとづく国民感情を、ナショナリズムがどうたらこうたらという理屈をつけて「どっちでもよい」などと言い放つことこそ、シニシズムではないのか。 と、思いますね。 |
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