33878 | 返信 | 日本は海洋国家である(33875訂正) | URL | 火の鳥草 | 2005/03/25 00:59 | |
日本は「海洋国家」である。 国土面積は世界で59番目の37万平方キロにすぎないが、海は国土の12倍近い447万平方キロもある。 この面積は何とカナダに次いで実に世界第6位の広さである。 日本よりはるかに広大な領土を持つロシアやブラジルより広いのである。 ここでいう「海」とは、排他的経済水域(EEZ)のことで、国連海洋法条約では沿岸200海里(370km)以内の水域をEEZと定める。 EEZ内では、天然資源の探査・開発・管理、人工島や構築物の設置、海洋の科学的調査に沿岸国の主権的権利が認められている。 さて、沖ノ鳥島を中心とするEEZは日本の国土より広い40万平方キロもある。 突然、中国は、沖ノ鳥島は「岩」であり「島」ではない、と言い出した(国連に申し立ててはいない)。 国連海洋法条約では「岩」の周辺をEEZとすることを認めていない。 国連海洋法条約121条1項には「島」の定義として「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にある」としており、沖の鳥島が島であり、岩でないことは明白である。 同121条3項には「人間の居住または独自の経済的生活を維持できない岩は、排他的経済水域または大陸棚を有しない」との規定があり、中国はこれを根拠に日本にEEZはないと主張してるらしい。 しかし、日本は、1996年、沖の鳥島を「島」として、周囲にEEZを設定し国連に届け出た。そのとき以降異議を国連に申し立てた国は一国もない。 そもそも中国自身、南シナ海の南沙諸島について沖ノ鳥島同様の「岩礁」を、島として主張しており、ダブルスタンダードもいいところだ。 インチソル氏のように、 > >その排他経済水域に意味ある地下資源が眠っていて、かつそれが採掘可能であれば、その排他経済水域の有無は重要な問題だと思いますが、もしそうではなくて、単なる絶海の孤島でしかなければ、あるいは海面下数千メートルの、現在の人類の技術力では手も足も出ないような地下資源であれば、やはりどっちでもよいように思われます などと暢気なことを言っているこの感覚を疑う。 |
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