33900 返信 Re:対馬が日本であるのと同様に、普通に考えて竹島は日本。 URL にゃにゃにゃにゃにゃ 2005/03/25 22:18
 あまり議論を拡散しないために、枢要点について

> 有史以来、世界の国々で格闘技が廃れた世界があったと言う話を自分は聞きません。自分の知る限り、ナショナリズムから逃れる事のできた社会があったとも聞きません。
> 世界のどのような文化圏でも、神話の中に何故か高い確率で蛇が登場します。これは、人間という生物種の普遍性の、ひとつの証明ではないのでしょうか?

> サッカー日本代表がらみの試合のここ数年の視聴率は知ってますよね? 最終予選では50パーセント近く、WC本戦ではコンスタントに60を超えます。巨人戦の視聴率が一桁台に落ち、紅白歌合戦の凋落著しい今日、これだけの視聴率を獲得するイベントを自分は知らない。
> 日本全体の傾向を「例外もある」と言って受け入れてこなかったから、今の左派の衰退があるんではないですか?

 私の考えは違います。一口に「左派」といっても、いろいろな「左派」がありますが、社会党・共産党の衰退(具体的には、党員・支持者の高齢化、青年層への影響力の喪失、そして社会党の右傾化と分裂、一部の民主党への合流)に関しては、ソ連・東欧諸国の共産党政権の崩壊を無視して語ることはできません。では、ソ連・東欧諸国の共産党政権はなぜ崩壊したのか?
 その理由はいろいろありますが、大きな理由の一つとして、ソ連共産党がロシア・ナショナリズムに迎合し、これと一体となっていったことがあげられます。
 まあ、スターリン本人はグルジア人ですけれど、彼はどういうわけかグルジア人の民族感情を嫌悪し、「諸民族の牢獄」であった帝政ロシアにおいて、最大民族であり、同時に抑圧民族の立場にあったロシア人のナショナリズムに迎合、とりわけ第二次大戦においてはロシア・ナショナリズムが積極的に宣伝されました。
 この第二次大戦当時の独ソ戦争、ソ連側ではこれを「大祖国戦争」と呼びました。ナポレオンのロシア遠征をロシア側で「祖国戦争」と呼んでいたことを、明らかに意識したもので、そのなかで非ロシア人の民族感情がすべて敵視され、弾圧・追放され、そればかりか一部の少数民族に対しては民族丸ごとの強制移住という非道が行なわれました。今、クローズアップされているチェチェン人とかイングーシ人、カラチャイ人、バルカル人、ボルガ・ドイツ人、クリミア・タタール人、トルコ系メスフ人、そして当時日本に植民地支配されていた朝鮮半島との国境近くに在住していた朝鮮人などがシベリアや中央アジアなどに強制移住させられました。
 忘れてはならないことは、ソ連の崩壊はバルト三国の独立運動によって開始され、ウクライナの独立によって決定されたことです。旧ソ連の人口の約半数を占めていた非ロシア人が帝政ロシアならびにスターリンとその後継者による長年の民族感情迫害に抗して立ちあがった時、必然的にソ連は崩壊したわけです。それは英仏などの植民地帝国の崩壊と似たものです。
 東欧諸国に関しても、ユーゴスラビア・アルバニアを除けば、ソ連軍の戦車によって共産党政権がつくられたもので、その体制はソ連に従属する事実上の傀儡政権として機能していたのですから、ロシア・ナショナリズムに染まったソ連は東欧諸国の民衆にしてみれば帝政ロシアとなんら変わらない存在だったわけだから、ソ連が変貌すれば生き延びることができなかっただけです。それはベトナム戦争からの米軍の撤退によって、南ベトナムのアメリカ傀儡政権が崩壊したことと同じものだったわけです。
 要するに、ソ連・東欧諸国の現実は、本来はナショナリズムとは相いれない立場であるはずの左派が、ロシアの排外主義的ナショナリズムに迎合した結果として引き起こされたものです。
 むろん日本による中国への侵略戦争において、中国の左派が愛国主義の旗を掲げて闘ったことは賞賛されこそすれ、批判するような性質のものではありません。しかし、「愛国心」というものは、帝国主義国家による植民地支配に対する民族解放の闘い、第三世界の国に対する残忍な侵略戦争に対する民族解放の闘い、こういうものに関してはじめて意義が生じるものであって、歴史修正主義にみられるナショナリズム、排外主義的領土要求に見られるようなナショナリズムは歴史の屑篭に葬り去らねばならないのです。排外主義的ナショナリズムを肯定することは、たとえば旧ユーゴスラビアの内戦のようなものを肯定することにつながります。それがどのような未来を引き起こすのかは誰にでもわかることだと思います。