33990 返信 「韓洪九の韓国現代史」について、など。 URL 八木沢 2005/03/29 02:13
 inti-sol氏。

>私が考えるもっとも重要な国益は、「日本人が幸せに生きること」です。そして、そのためのもっとも重要な条件は日本人が意味なく血を流すこと、血を流させることを阻止することだと考えています。もちろん、資源も大事ですし漁業権も大事です。しかし、それはそれ自体が目的なのではなく、日本人が幸せに生きる、という目的のための手段の一つにすぎません。もちろん、コバテツ流価値観の、「踏みにじられても逆らわない」という考え方には同意しません。それでは、結局国民は幸せにはいきられないからです。けれども、周辺諸国と角をつき合わせて緊張状態のなかで生きることが国民にとって幸せなのかというと、私はそうは思いません。もちろん、他人の考えはわかりませんが、少なくとも私は幸せではありません。

要するに、自国の領土を軍事占拠される程度のことは「踏みにじられる」ことにはinti-sol氏の基準ではならないということなんだろうな。では、inti-sol氏は一体どういう目にあえば「踏みにじられた」と立ち上がるのであろうか。これでは、小林氏の主張と結論においてそうかわりはないように思うのだが。

>では、韓国はどうなのか。今回の一件を巡って、韓国社会にも大きな揺り戻しがあったことは否定できません。しかし、現在の韓国はひと昔前の強権的ナショナリズムを脱する傾向が顕著であるように私には感じられます。その象徴的な出来事が盧武鉉大統領の当選であり、史上初めて左翼政党(民主労働党)が国会議席を獲得したことであったと考えられます。

 しかしその大統領はすぐに支持率急落の憂き目に遭い、このたびの「独島」作戦で辛うじて息を吹き返した(支持率は10%上がった)という状況にある。国内の不満分子に対外攻撃の形でエネルギーを発散させるという韓国の伝統的な方法は何も変わっておらず、inti-sol氏の上記認識はやや一面的に過ぎるように思う。

>「韓洪九の韓国現代史−韓国はどういう国か−」

 韓国における漢字追放派の主力部隊としても知られる「ハンギョレ新聞」系の出版物である。左翼かつ国粋的という、日本人には俄かにはピンと来ない編集方針で鳴らす本紙に近い内容となっている。興味深い記述も多いが、これ一冊読んだだけでは常識的な韓国人の姿を大きく誤解すること必至である。せめて昨年出たばかりのクォン・オギ、若宮啓文共著「韓国と日本国」(朝日新聞社)を併せて読むことをお薦めしたい。著者のクォン氏は元東亜日報社長にしてキム・ヨンサム政権時には統一相も務めた大物である。「新しい歴史教科書」について「韓国人こそ、この本から学ぶべき」と発言したり、「日本や中国はまがりなりにも明治維新とか辛亥革命とかいう自覚的自己変革を経ているのに対し、韓国の帝国から民国への変革は自覚的でもないし自己改革でもない」と述べたりしているが、こういう「反動的」な知識人の本を出す懐の深さがなんのかんのいっても朝日にはあるわけだ(ただし、東亜日報と朝日新聞はもともと提携関係にはある)。

 もっともらしい書名を掲げて自らの薄っぺらい発言の箔付けに利用するというやり方は、私は大嫌いなのだが、まあ毒消しとして、私が最近購入した「当たり」本を今回は紹介させていただいた。