| 34016 | 返信 | Re:韓国政府声明全文翻訳 | URL | tpkn | 2005/03/31 11:14 | |
| 兼松真哉さん レスが遅くなりました。 前後しますが、まずいちばん中心となる論点については完敗です。非常に勉強になりました。 > ちなみに、「仮にこれを含む趣旨であると解されるとしても、それは放棄できないものを放棄したと記載しているにとどまり、国民の請求権はこれによって消滅しない。」という東京地裁の見解が以下で紹介されています。(この見解は、日本政府の主張そのままではなく、日本政府の主張を採用するための論理が追加されているかもしれませんが。(未確認です。)) > (*1) 「「従軍慰安婦」19、日韓請求権協定」 > (http://www.han.org/a/half-moon/hm013.html#No.124) > よって、わたしの考えはそんなに極端のものでもないといえるとは思います。 なるほど。ここに書かれていることを今回の話題にあてはめると、日韓条約で請求権を放棄させられたと考えた被害者が韓国政府を訴えても、韓国政府はその責を負わない、ということになりますね。 > 孫引きした日ソ共同宣言の文を論理学の命題のように読むならば、「すべての請求権を...放棄する」は、「完全かつ最終的に解決した」と、請求権の有無という点では同じ意味になりますので、「二重基準」という評価は、きわめて妥当であるとわたしは考えます。 > このことから、わたしの意見の説得力など度外視しても、日本政府は、韓国の個人被害者に補償するべきというのが正論であると言えると思います。 なるほどなるほど。確かにこれは二重基準ですね。よくわかりました。兼松さんが主張してきた「個人の請求権は消滅しない」ということに同意します。 という前提のもとで、他の細かい論点についてもう少しおつきあいいただければ幸いです。 > ちなみに、借地借家法など、弱者の側に不利な契約を「後出しジャンケン」で否定できる場合は、現実社会にも存在します。(法律の専門家なら多数の例をあげることができるのでしょう。) これはよくわかります。私がいつもやっていることです(笑)。ただし、「ゴネる」との境界は非常に曖昧ですし、ある正当な権利を主張する一方で、どさくさにまぎれて正当でない権利まで一緒くたにゲットすることは可能であり、日常的に行われているのですね。日韓の問題に関しても、「どさくさにまぎれて」の部分がないかどうか、日本人はちゃんとチェックする必要があると思います。 > 無償供与がきわめて小額であることが公序良俗違反だというほうが説得力があるような気もします。 > > [参考] > 以下のページによると、初任給昭和40年から平成7年までに、事務係員の給与は6 * 1.6 = 9.6倍になっておりますので、1ドル360円として、3億ドルは現在の1兆円くらいです。(おおざっぱな計算ですが。) > http://clearing.jinji.go.jp:8080/hakusyo/book/jine199601/jine199601_2_039.html > アメリカが日系人に支払った200万円/人を支払うとすると、約52万人にしか支払えません。 > 9.6倍を20倍や30倍にしても、ほとんど結論に影響はないでしょう。 アメリカが日系人に支払った200万円と日本が韓国人に支払う額は同一視できないのではないでしょうか。現在でも日本と韓国の物価は違いますし、賠償金は支払える額しか支払えないでしょう。もしアメリカの日系人が韓国人と同じぐらいの数いたとすれば、アメリカ政府はそれだけの額を支払えなかったでしょうし、強制収容所に入れてしまったことに対する賠償と、植民地支配に対する個人賠償ではその額はまた違ってくるのではないですか。 たとえば日帝支配下の朝鮮で普通に暮らしていた朝鮮人と、徴用によって日本国内で働かされていた人とでは、後者には日本支配による明白な被害があったといえますが、前者にはどのような具体的被害があったのでしょうか。 > > また「そのようなことをした連中」と、日本国家は同一ではないのでは? 「そのようなことをした連中」は、もしかして東京裁判で裁かれ戦犯とされたのではないですか? だとすると、これは「一事不再理の原則」(同じ犯罪について二度裁いてはいけない/日本国憲法では39条)に反すると思いますが。 > > http://t-t-japan.com/bbs/article/t/tohoho/6/gnsqrf/ouaqrf.html に引用されている内容によれば、資料の焼却は日本政府ぐるみで行われたといえると思います。 すいません、これ、スレッドのURLですが、おっしゃる資料がどこにあるのかわかりません。また、たとえば「日本政府ぐるみ」ということに関して、東条英機がA級戦犯となったことは日本政府を裁いたことになるのではないですか? > > しかし、従軍慰安婦にしろ強制連行にしろ、戦争当時からその存在は知られていたわけですから、これを範囲外の事例とするのは、おそらくかなり難しいのではないかと思います。また、もしこういった個別の事例を想定していたのだとすれば、ノ・ムヒョンの言葉はそれとはあまりにかけ離れた一般論であり、非常に問題のある表現だと思います。 > > 資料不足のために証拠を突き付けることができなかったという理由で「範囲外の事例とする」ということで良いと思います。 私は、従軍慰安婦にしろ「強制連行」にしろ、途中から政治的な力学によって問題が変質してしまっているのではないかと考えています。「資料不足のために証拠を突きつけることができなかった」というよりは、当初はいま現在のような問題としてとらえられていなかったのでしょう。 > > いったいいつまで日本は「責任」を明らかにし、償い続けるのでしょう? 100年後も200年後もでしょうか? 韓国や中国の考え方からすれば、賠償請求権だって遺族や子孫に代々受け継がれますよ。それで本当に国家対国家の関係として、正常なものと言えますか?(ここは「普通に」考えてみてください)。 > > わたしが述べてきたのは、国家対国家ではなく国家対個人の関係です。よって、国家間の賠償については条約を結べば解決済みであるし、相手が信義誠実の原則に反するなら、外交ルートで抗議や交渉をするのでしょう。なお、わたしの感覚では、償いとしての救済の対象は、被害者本人と、その次の世代までが、せいぜいですね。子孫は非人道的行為を受けたのではないのですから。(金だけの問題ではないので、代々受け継がれないわけですね。) 「国家」という言葉を使ったのが悪かったですね。国対国と言いかえます。それぞれの国には国民がおりますから、国民と国民の関係として正常といえるかどうかということです。はっきり言うと、現在の日本人は自分たちがやってもいない行為について、えんえんと「謝罪と賠償を」と言われて続けているわけです。100年後も200年後もそのままであれば、おそらく戦争になるでしょう。また、「兼松さんの感覚」では「被害者本人と、その次の世代までが、せいぜい」であっても、韓国や中国の感覚ではそうではないでしょう。そうした感覚の違いが、すでに両国の溝を深めつつあると私は見ています。靖国神社の問題も同根でしょう。 |
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