34122 返信 Re:文部科学省、扶桑社教科書を「韓国が不法占拠している竹島」と書き直させる URL ノンポリ 2005/04/08 03:02
> …んな理屈が通るわけないだろうが! 不当な占領は是正されるのが国際的なルールに決まってるだろうが。

↑このような、韓国の獨島支配は「不当な占領」だという主張は、1905年以降の日本の「竹島」支配をその主な根拠にしていると思われますが・・・たとえ「竹島」編入時に朝鮮が日本に異議を申し立てても受け入れられることはなかったでしょう。いえ、既に当時の両国の関係に於いてはそのようなことはあり得ない話だったのです。(以下は「半月城通信」の論文「日本の竹島=独島放棄と領土編入」よりパクらせていただきます。及び「韓国併合」(海野福寿/著 岩波新書388)も参考にします)

日本の「竹島」編入の2年前、「日露協商」(朝鮮や「満州」の権益について日露両国が勝手に交渉するという、実になめくさった話)が決裂し、ロシアとの緊張が高まっていったのですが、ロシアと決戦するには朝鮮半島を兵站基地として利用する意外に道はありませんでした。
しかし「大韓帝国」政府は局外中立を貫く意向であり、特使をヨーロッパに派遣して各国に中立声明を承認させていたのですが、これは日本にとって絶対に認められないことでした。1904年2月の日露開戦と同時に、中立を主張していた李容翊を拉致するなどして強引に「日韓議定書」を調印させました。これの第四条は次のような内容です。

「第三国の侵害により若くは内乱の為め、大韓帝国の皇室の安寧或は領土の保全に危険ある場合は、大日本政府は速やかに臨機応変の措置を取るべし。而して大韓国政府は右大日本帝国政府の行動を容易ならしむ為め十分便宜を与うること。
大日本政府は前項の目的を達する為め、軍略上必要の地点を臨機収用することを得ること」

(「韓国併合」P-233巻末付録より)

この取り決めに基づき日本は朝鮮にて軍用地の接収、人馬・食糧の徴発をほしいままに行ないました。もはや朝鮮は独立国とは言えない状態になってしまったのです。こうして日本は朝鮮半島を踏み台にして大陸への侵略を開始したのです。
そして同年8月調印の「第一次日韓協約」は「大韓帝国」の主権を著しく侵害するものでした。

日韓協約 去月二十二日、日韓両国政府代表は左の協約に調印せり。
一、 韓国政府は日本政府の推薦する日本人一名を財務顧問として韓国政府に傭聘し、財務に関する事項は総て其意見を訽い施行すべし。
二、 韓国政府は日本政府の推薦する外国人一名を外交顧問として外部に傭聘し、外交に関する要務は総て其意見を訽い施行すべし。
三、 韓国政府は外国との条約締結其他、重要なる外交案件即ち外国人に対する特権譲与若くは契約等の処理に関しては予め日本政府と協議すべし。

(「韓国併合」P-234巻末付録より)

このように日本は「大韓帝国」の内政に干渉し外交権を奪い、服属国と言える立場に陥れました。朝鮮は日本に何をされても文句を言えない立場になってしまったのです。
そして「リアンクール島」(獨島)は戦争遂行上の軍事拠点として注目され、「時局ナレバコソ領土編入ヲ急要トスル」という外務省の意見もあり、1905年1月、「竹島」という名を冠して「こっそり」と島根県に編入するに至ったのです。(しかも韓国政府への通告は翌年の3月!)このように獨島の領有化は日本の植民地獲得政策の道のりの線上にあったのです。
もし1905年以降の日本の領有化を根拠にして韓国の行動は不当だと主張するならば、このような獨島領有化の経緯を肯定しなければ成り立たないことです。歴史を全く知らない人間か、恥というものを全く知らない人間だけが出来ることでしょう。そしてポツダム宣言で日本の獨島領有権はチャラにされたのは当然のことだと思います。

もっとも、この島は韓国が唯一領有権を持ちうるものだったとは思いません。戦後の韓国のこの島に関わる行動を全面的に支持するつもりもありません。
しかし・・・ケチくさい地主二人がちょっとした境界線の位置を争うが如き、このみみっちい揉め事を終結させるには、どちらかが領有権の放棄を宣言する以外にないでしょう。日本がそれを決意したならば実に賢明な選択であると、思うわけです。

> ではオスロ合意以前なら、東エルサレム、それにソマリアとユダヤ(ヨルダン川西岸とも言うらしい)は現状のところイスラエルが実効支配しているので、イスラエルの領土と認めるのが自然な成り行きです、ってことになるのか?

そういうじぇんじぇん関係ない話を持ち出して比較しようとしても全く説得力など生まれないことにお気づきにならないようです。
だいたい、イスラエルはヨルダン川西岸を侵攻・支配し、そこに住んでいるパレスチナ人を虐殺したり逮捕・拷問したり追放したり交通を阻んだり家屋や畑を破壊したり土地を奪ったりしていますが、
一方獨島とか「竹島」とかいう無人島(つーか大きい岩)に関わるいざこざは、度量の狭い二つの国が相手に気付かれないうちに「こっそり」と編入したり、相手がもたもたしているうちに占拠したりしているだけです。全然違う話なのです。まともに相手をしてくれることを望まないのでしょうか?
もしマジな主張ならば、韓国の獨島支配を、イスラエルのヨルダン川西岸侵攻・支配や、元寇の日本襲来や、日本による朝鮮・中国侵略と同種のものであると捉えているということになります。これが同じ日本人だと思うと吐き気を催します。




・・・さてこのスレの本題ですが、
6日の朝日朝刊によると検定に合格した扶桑社の歴史教科書には、太平洋戦争について
「もともとは資源の獲得を目的としたものだったが、アジア諸国で始まっていた独立の動きを早める一つのきっかけともなった」
という表現があるそうです。(検定前は「もともとは日本の『自存自衛』のためだったが・・・」という狂った記述)
しかしそれは日本のアジア侵略の単なる副産物に過ぎません。「俺が暴走運転して歩道に突っ込んで何人もひき殺したので、あの歩道にはガードレールができた。俺は交通安全に一役買っている」と、交通刑務所の服役囚がほざくようなものです。たしかに日本は東南アジアに於ける欧米の植民地を奪って形だけの新国家をいくつかこさえましたが、いうまでもなくそれは傀儡政権を作っただけのことで「独立させた」などと言えるものではありません。中国に対しては「満州国」や汪兆銘政権などの傀儡政権を作ることで分断を図りました。また朝鮮の独立は絶対に認められないことでした。日本という国はアジア諸国の独立の上では大きな障害だったのです。疫病神だったのです。
教科書検定の基準が徐々に変質していくことも大問題ですが、やはり目下のところ扶桑社教科書の異常さが際立っていると言えます。