| 34148 | 返信 | Re:未来史観教科書のみなさまへ | URL | 梶村太一郎 | 2005/04/09 05:46 | |
| 武蔵の一住民さま、 > 梶村様、はじめまして。 > > こちらこそ初めまして。 ご指摘の問題は,本当にその通りです。 実は、この問題に関しては、すでに4年以上前になりますが、ドイツの歴史教科書について報告した事があります: 梶村「共通教科書、ヨーロッパでの実験」、別冊『世界:歴史教科書問題』696号。2001年12月。 この『世界』は別冊ですので、定期購読者か図書館にしかありませんが、この問題についてドイツの体験を取材して書いてあります。 このたびの、日韓の「初めの一歩」についても、関係の先生方のご参考になったと思います。しかし、共通教科書の実現に政治が主導するようではおぼつかないことも、そこで、はっきりと指摘してあります。 もし、ご関心あれば参考にして下さい。 簡単ですが、お返事まで > > > この本は賛同金を募って送付ということになるようですが、市販されないのですかね。 > > まあそれはともかくとして、一般的に歴史認識の共有はたいへん困難なもので、 > 日中韓の間で、歴史認識の共有を目的として掲げるのは時期尚早に思えて > なりません。 > > たとえば中韓は、高句麗の「帰属」をめぐってさえ激しく対立していますから、 > 朝鮮戦争について、双方の納得できる記述になっているとも思えません。 > まあとりあえずは、米国を悪の親玉として描くという妥協もありえるかも > しれませんが… > > まずは、「基本的な事実関係」の知識を得ることと(これもまた困難なわけですが)、 > 他者の歴史認識とその根拠を詳しく知ることが、相互理解の第一歩になると言うべきで、 > そうした試みの結果として、歴史認識で共有できるところがあればよいのですが、 > できなくとも悲観する必要はなく、違いを認識したうえで、また議論を続ければよい > わけです。 > > その意味で、まずは、通史風に一冊の本としてまとめあげるよりも、論考や討論をまとめて > 本にして世に問うたほうがよかったのではないかと思いますが、歴史認識の共有を大々的に > 謳ったのはともかくとして、このような国際的な試み自体は重要なことなので、私も購入して > 読んでみるつもりです。 > まあ「最初の一歩」ですから、あまり過大な期待をかけるわけにもいきませんね。 > > > > この問題と関連して、小林様の、日本人の中国知らずという投稿を思い出しましたが、 > 戦後に中国の歴史と銘打った全集ものが度々企画されてなかなかの好評を博している > ことからしても、世界全体で見ると、日本人は中国への関心がひじょうに高く、また > ある意味で、日本人は中国人以上に中国(史)をよく知っているところもあります。 > > ただ、その知り方が偏っているところは否めず、その点で、日本人の中国知らずという > 評価にも妥当なところが多分にあります。 > > 史記や三国志の時代にはたいへんな興味を持つけど、19世紀以降の中国にはさっぱり > 興味がないとか、現代中国の経済発展と明るい未来を強調するとか、その逆に、大躍進や > 文革やチベット・ウイグルや人権・農村・環境・人口問題や覇権主義といった現代中国の > 暗黒面をやたらと強調するとか。 > > まあこれらも、偏りがあるとはいえ、日本人の中国への関心の高さによるものなのでしょうが、 > 逆に、中国側の日本への関心は、侵略者と経済大国という観点以外は低く、良くも悪くも > 日本→中国が熱いのと比較すると、冷淡なような感じを受けます。 > > 日本と韓国の場合は、この逆に、韓国のほうが一方的に熱いといった感じですね。 > > とまあ、最後はとりとめもなく、思いついたままに書きなぐってしまいましたが… |
||||||
![]() | ||||||