34273 返信 Re:「何もしない」対策の内容 URL 兼松真哉 2005/04/13 21:44
告天子さん。

> しかし、そもそも戦前に旧軍の暴発があったのは、「暴発」とは言うが、

 「暴発」とは、もうすこし具体的に何を指しているのでしょうか?
 たとえば、南京(大)虐殺などの非人道的行為ですか、それとも、中国での侵略行為を拡大し続けたことですか? 両方ですか? その他?

> 中国のああいう政治デモ、反日デモ、そして日本人の虐殺に対して、政府が
> 「何もしない」で、平和的に解決しましょう、といいつつ中国側は全く非協
> 力的、口先だけ合わせておきながら、

 これは事実と異なると思います。
 たとえば、第一次上海事変の直前に、日本山妙法寺の僧侶らが中国人に襲われた事件(*1)に始まる一連の事件の後では、以下の対応が行われました。

 二一日村井倉松上海総領事は呉鉄城上海市長にたいして、僧侶事件について陳謝・加害者処罰・慰藉料提供および排日取締り・抗日団体即時解散を要求し、政府は軍艦・海軍陸戦隊を増派した。二七日村井総領事は翌日午後六時を期限とする最後通牒を発した。二八日午後三時呉市長は日本の要求の全部を承認する回答をおこなった。
 (『十五年戦争小史 新版』(江口圭一著)の pp.49-50 (第4章 「上海事変と満州国」内))

 日本政府と軍が連携して、武力を背景に中国側に圧力をかけていますし、すくなくとも、加害者処罰・慰謝料提供をするということは、「中国側は全く非協力的、口先だけ合わせて」などとは言えないと思います。
 他にも、加害者や責任者の処罰を日本側から中国側に要求している例はあるとわたしは記憶しています。
 よく話題になる通州事件でも、「犠牲者に対する慰藉金、日本側機関に対する損害賠償」(*2)が行なわれています。
 常連投稿者には、わたしよりはるかに詳しい方々がいらっしゃることでしょう。

 (*1) 1932年1月18日の事件。田中隆吉少佐による謀略であったことが後に判明。
 (*2) http://www.geocities.jp/yu77799/tuushuu/tuushuu1.html (「「通州事件」への視点」)

> 日本国民や軍人、官僚への暴虐が止まるところを知らなかったため、でしょう。

 「暴虐が止まるところを知らなかった」というのは主観的なものも含む評価ですので、誤りとは申しません。
 しかし、わたしは、よく話題になる通州事件が最大の事件であり、これにくらべれば、他の事件で日本人が受けた被害はかなり規模が小さいのだから、多くの中国人は日本の非軍人に対して暴力を加えたりなどしない人々であった。そのことを当時の日本人たちがもっと評価していれば良かったのに、と思います。
 当時の日本が中国大陸に軍隊を派遣し、その軍事力を背景に「権益」を維持・拡大(中国側から見れば権利の侵害)していた以上、日本の非軍人に対する中国人による暴力を完全におさえよなどという要求は、非現実的で無理な要求だったと思います。