34291 返信 Re:中国の反日デモへの対処策 URL 告天子 2005/04/14 16:30
> 告天子さん こんにちは

こんにちは。おおむねご意見には賛成ですが・・・何となく、基本的な立場が違うような気もしますので、いろいろ書きます。

ところで、「何もしない」というフレーズは、老人党というところで、他の人が使っていた言葉であって、特に私が考えついた表現ではない、ということ、一応補っておきます。

ただ私は、単に「何もしない」と言っても、余程状況を見た上で、出方を考えねばならないと思います。というのは、あたかも「そんな問題は、大したことがないんだ」とばかりに問題の存在自体を無視して、「放置しておけば、その内に沈静する」、こういう考え方ではまるで趣旨が違いますし、

無名の大衆の、反文明的な、ルール無視の、暴力行為に対して、我々が全く無力であること。おそらく、軍隊の派遣のような実力行使が出来たとしても、それでも押さえられない不気味な力の前に、我らは主体性を失い、彼らは無法と暴力により主体性を発揮する・・・。

そういう構図は、戦前とほとんど同じだと思います。

まだ、死者こそ出てはいませんが、不気味な暴力の横行に対して、「あれは日本の帝国主義に反抗する、学生たちの正義の主張である」というような認識は、あまりに暢気で非現実的なものでしょう。

彼らは日本の侵略に抗議しているのだから、正義の主張である、立派である、というのが左翼の主張からすれば筋だと思いますが、「日本がしたことは、侵略か否か」が本質だというのは、この文明否定の不気味な力に対して、あまりに政治的な見方に終始していると思います。

反文明的な暴力に対して、我々には打つ手があるか、思想的にも、安全保障的にも、どうやって対応すればいいのか、それを「政治の視点で」ではなくて、現実的対処法として考えるべきです。

その点、左翼の方では、本当はデモに対して内心賛成しているくせに、表立ってはそれを言えず、「侵略がどうこう」という、神学、教理問答を持ち出してお茶を濁してやり過ごそうとしている。

それに対して右翼の方では、「だから軍備を強化すべきだ」と、対応は具体的ではありますが、結局のところ彼らに対して有効な主体的立場を真に獲得しているかと言えば、いないでしょう。

仕方がないから「何もしない」という消極的な立場を取り、外向的に、また経済的に、別の角度から攻撃を加えるより他、打つ手がない・・・まだ流血や、死者が出ていないからそう言いうるだけの話で、本当に戦前のような事態になったら、「侵略かどうかが、問題の本質です」など、火事場の前で「この火事の原因は何か」を論じようとしているようなものです。


> 告天子さんは日本の暴発(満州侵略)をどう考えているのかを教えてもらえないでしょうか?

満州侵略、といいますが、満州地帯の防衛をどうするか、なかなか難しい話だったのではないかと思います。日露戦争には勝利したものの、いつかはロシア・ソヴィエトの復讐戦はあったでしょうし、コミンテルンは日本天皇に対して、「天皇制の否定」という回答は出しているのですから、ソヴィエト・ロシアが、日本帝国に対して本質的な敵対性を持つ国家であることは、明瞭だったわけですよね。安定した緩衝地帯を切望していた、そして中国は全然頼りにならない・・・、という事実が、まずあると思います。

それで、日露戦争において確実に分かったことは、「日本には国力が絶対的に不足しており、戦争継続能力が足りない」ことです。大規模な作戦行動を可能にするために、生産基地が必要だった。満州の、日本官僚指導による「驚異の経済発展」は、世界的にも注目されていたと思います。

ただ、日米戦は早すぎた。時間が足りなかった、と思います。負ければ侵略です。戦争とは、そういうものではありませんか?。勝てば、(日米戦がなければ)、結果はどうなっていたか分からないでしょう。良い悪いは別として、そういうことではないかと思っています。つまり、今侵略だ、どうだということが問題になっているのは、かなりの部分、「戦争の勝敗の帰趨によるところが大きい」と思います。

個人的には、侵略だというも進出だというも、それほど違いはないのではないかと思っています。また、絶対の正義だとか、そういうこともやはり、言えないでしょう。「何故ああいうことになったのか」の反省が、具体的な事実の積み重ねを通じて、行われるべきかと思いますが、「侵略か、進出か、どっちなんだ、お前は敵か、味方か」みたいな話ばかりが多くて、ようするに、それは政治でしょう。もっと冷静であるべきだと、思っています。