| 34387 | 返信 | Re:兼松さんの二原則について。 | URL | 芥屋 | 2005/04/18 00:16 | |
| >兼松真哉さん 丸数字、配慮不足でした。気をつけます。 > >まず、兼松さんの二原則についてですが、 > >(1) 侵略された側に立つこと。 > >(2) 外国の不正よりも、母国が正義から外れているのを正そうと努力することを優先する。 > >なぜ(1)と(2)を同時に兼ねられるのでしょうか。今回のケースで言えば(1)中国の側に立ち(2)母国である日本の不正義を糾す…となりますが、 > ちょっと違います。(2)がまぎわらしい表現だったので、誤解されたかと思います。 いえ、誤解はしていないようです。 > (2') 外国の不正よりも、母国が正義から外れているのを正そうと努力することを優先する。 > 過去を批判する場合についても、母国の不正を批判することを優先する。 これは元の(2)に少々補足したに過ぎず、同義反復の域を超えません。論理的に同一文です。 >(2')を右にくどく述べます。侵略は不正の一種である。近現代(一応1945年まで)に中国を侵略した複数の国々の内、母国による侵略を批判することを優先する。 くどいですね。その「侵略」の基準が(1)にあると先に指摘しましたので、ご自分の循環論法によるループを繰返しているにすぎません。 >「中国人の側に立って当時の国難を考える」ことなど、わたしの能力を超えていますので、できません。 できないことはなさらないようにすべきです。(1)による「侵略者の側に立つ」は詐称であります。 >わたしの「侵略された側に立つこと」というのは、中国人が受けた被害が念頭にあります。そして、すくなくとも二十一か条要求の後は、日本による侵略のウエイトが列強の中で突出していったと言えると思います。(満蒙特殊権益と、それにともなう日本人居留民の人口の多さから。) 「二十一か条要求」は民論沸騰を受けた愚策であり、撤回等が実現されなかったことは真に反省されるべき性質のものです。ただしそれ以後「列強の中で突出していった」のは何故かということの考察も抜きに、「母国の不正」も何もないでしょう。都合のいい時期だけを切り取ればいいというものではありません。「満蒙特殊権益と、それにともなう日本人居留民の人口の多さ」は、漢土直近の列国としては当然であり、列強内の「横の比較」には何ら意味を生じるものではありません。アルジェリアにおいてフランス人入植者(コロン)が列国中突出しておる…だから何なのか、ということであります。 >「(1)の立場を取りたい動機の基準が(2)で」はありません。日本が(ほとんど)関わっていない問題の場合は(2)については考えないのですから。 「日本が(ほとんど)関わっていない問題の場合は(2)については考えない」のは「国の不正よりも、母国が正義から外れているのを正そうと努力することを優先する」のであるから同じ意味のことで、これも同義反復です。また、そのことは直ちに「(1)の立場を取りたい動機の基準が(2)」を意味するではありませんか。 >(たとえばパレスチナ問題。首をつっこむのは控えていますが。) それは承知しております。告天子さんとの議論中、彼から「テロ」に言及がありました。何が何でもテロは許されないのだとする、それはそうだとしても、では追い詰められて孤立無援になったパレスティナの民は何をどう戦うのか。精強な軍備をそなえたイスラエル軍に対し徒手空拳で玉砕せよと言うか。それで誰か本気で救いの手を差し伸べたことがあるのか。兼松さんの論が「そこ」を強く意識されているであろうことは、文面から推察しておりました。 しかしだからといって、それを過去の日華関係に同一視してどうなります。米英から莫大な軍事援助と資金援助を受けていた蒋介石の中華民国は、現代のパレスティナですか。ソ連の支持と援助の元にあった中国共産党は、現代におけるハマスだと言えますか。日本帝国が現代のイスラエルであるなら、現代における「イスラエルの庇護者アメリカ合衆国」に該当する大国は当時のどこですか。 ブッシュ大統領は、かつて自国が日本にそうしたように、イラクを戦争によって民主化させるのであると言う。アメリカを中心にNYテロの航空機テロを神風になぞらえる論調もあります。本当にそうか。イラク戦争に反対し、パレスティナの悲劇とその闘争に共感を抱くものが、かつての日本帝国を現代の中東問題になぞらえるなど、立論としては自殺行為でありましょう。 これに付随して、侵略された側は、敵側の軍民を選ばずに虐殺しても責めは受けないとする論は闘争の運動から言っても全く当を得ないものであるむね、明日以降にでも個別にレスをいたしましょう。 > (自虐史観と評されそうな人も含めて)日本人研究者による研究はいちおう日本独自のもので、中国人研究者の影響は小さいと思います。 その日本人研究者は、中国人研究者の論を否定した上で立論しているのですか?「影響は小さい」と判断する根拠が解りません。 >何回か書きましたが、ほとんどすべての中国人民衆にとって日本による侵略は一方的なものだったと認識しています。 一方的ではない、つまり自衛と言っても正当な自衛と過剰防衛(つまり侵略)がからみあっていると私は考えます。しかし一方的であるとどうしても言わざるを得ないために言うのが「通州事件も日本軍の責任」なのですか。こじつけもはなはだしいと思います。 >反日感情を原因とする日本人居留民に対する暴力や、国民政府による停戦協定違反を持ち出して、一方的な侵略ではない、経過を無視して断罪しているなどと主張されることに説得力を感じません。 兼松さんにとっての説得力の有無は問題ではありません。あなたの論はそれに説得力を感じないからこそ提起されているものでることは誰の目にも明瞭なのであり、今さら言明される意図を疑います。問題は、兼松さんが提起された史論が、他者にとって説得力を持つかどうかです。 >「突き詰めて考えているのか」、と言われれば、自信を持って、「そうです。」とは言えませんが。わたしは集中力も知力も乏しいものしか持っていないようなので。 過去および現代の多くの人の生死と名誉がかかった論をしているのですから、思いつきで述べないで、集中力を発揮し知力を絞って、突き詰めて考えるべき性質のものです。安易な正義感で死者を冒涜するのは赦されることではありません。 > >自国の不正義をこそ糾したい、と言うのであれば、まず突き詰めなければならないのは、それは「日本の正義とは何か」であります。 >それに関する回答はすでに示したつもりです。列強のように侵略行為はしないのが正義である、ですね。 それでは駄目です。「日本の不正義をこそ問題にする」と言っておきながら、基準を他の列強においてアンチで済ますとは何事ですか。日本人に何ができたか、正義があるとすれば何だったか。しかもここでまた上記(1)(2)の相関関係による「侵略行為」の自己循環定義に戻るのですから、何を基準にしているかすら不鮮明です。 >ロシアの南下などを理由に二十一か条要求を正当化できるとは思いません。 私も全く同感です。 |
||||||
![]() | ||||||