| 34431 | 返信 | Re:中国反日デモの分析 | URL | inti-sol | 2005/04/19 00:12 | |
| この週末、風邪でずっと寝込んでいまして、インターネットの議論にはほとんど参加できませんでした。 で、今日ニュースで日本総領事館を襲撃する暴徒の映像を見まして、さすがに私もちょっと衝撃を受けました。 彼らは日本の歴史認識やそのほかの問題についての日本の対応への怒りから今回の行動に至った、ということになっています。私も、彼らの「怒り」について、とても同意できない部分(たとえば尖閣諸島)と同意できる部分がある。しかし、映像で見る総領事館を襲う群衆の姿は、とてもじゃないが「怒り」が行動を支配しているようには見えませんでした。 彼らは日本軍国主義に対する真摯な怒りから行動しているというよりは、ただ単にお祭り騒ぎの延長線上として、暴動を楽しんでいるように見えました。これは、あくまでもごく一部の映像を見た限りでの私の主観的印象に過ぎませんから、人によってまったく違う印象を抱いた人もいるかもしれませんし、別の印象を受けるような映像もあるのかもしれません。 が、ともかく私の見た映像で、彼らが笑いながら石やインクなどを日本領事館に投げつけていたことは事実です。それは、彼らが身につけていた「怒り」のスローガンとは、あまりに激しすぎる落差でありました。 別に、デモは笑いながらだろうがお祭り騒ぎの延長だろうが構いません。私だって、日本で何度となくデモに参加しましたが、お祭り騒ぎ気分で参加することもあります。しかし、お祭り騒ぎ気分で笑いながら石を投げつけられたんじゃ、投げつけられた方はかなわない。冗談じゃない、投げつけられる方の身にもなってくれ。テレビで見ているだけの私だって、言いしれぬ恐怖感のようなものを感じます。まして、現地でナマに石を投げられる立場にある日本人の恐怖は、想像するにあまりある。 そういう意味では、今回の映像を見て、ある種の民族的憎悪というか、何とも言えぬ不快感を感じざるを得ませんでした。 さて、芥屋さん > >私はお互いに相手国の教科書に口を出すことはありだと考えています。町村外相が中国の教科書に是正を求めるという、その求める内容には私はまったく同意しません。しかし他国の教科書に不都合な点がある場合、是正を求めるという行為それ自体は、私は充分正当なものだと思っています。 > > 「他国の教科書に不都合な点」とおっしゃいますが、それは「中国共産党の正史にとって不都合」なのであって、その要求による「是正」を受け入れた場合には「歴史教育の史観の一元化」にならるから駄目だと何度も言っております。 それでは、日本政府が中国に対して教科書の是正を求めたという中国の教科書の内容は、日本の誰にとって不都合だったのでしょうか。それもやはり自民党政府にとって不都合ということに過ぎないのではありませんか? 肝心な論点をネグらないよう、お願いします。正直、これをスルーされるということは、中国当局と結んで自己の歴史観に反するものを公権で排除しようとすることついて、inti-solさんは確信的なんじゃないかと思うんですよね。 私は、今回の扶桑社の歴史教科書の中身はまだ読んだことがありません。なので、今のところは4年前のときの市販本版から類推するしかないのですが、もしあれとほぼ同じ内容だとしたら、義務教育の教科書として使うのはあまりに問題だと思います。もちろん、「市販本」として歴史読み物としてである限りは、言論の自由、出版の自由の範疇のことですが。これは、中国政府が何を要求しているとかしていないとかとは無関係に、そう思います。 ただし、これはあくまでも前回の版からの類推による仮の結論であり、最終的な結論は、今回の版を実際に読むまでは保留します。 > なお、侵略戦争うんぬんについて言えば、清国にアヘン戦争を吹っ掛けるなど中国近代苦難の歴史の張本人である英国の教科書では、そのあたりのことをほとんど載せてないそうです。が、英国に対し「他国の教科書に不都合な点がある場合、是正を求めるという行為それ自体」が全くありませんよね。そもそも、分裂状態の中国を統合する原動力として「敵」を一本に定める、それは国内にいた列強各国のうち「最も弱い敵」である日本への排撃行動として選択されました。これも冷徹な政治判断です。 「最も弱い敵」というのは意味がよく分かりません。日本は中国にとって「最後まで侵略を行った国」であり、「もっとも広範囲な侵略を行った国」であり、かつ「もっとも近い(距離的にも文化的にも)侵略国」でした。 > 「抗日運動を勝利に導いた」という正史に立脚する中華人民共和国にとって、英国の歴史教科書の書き換え要求はアキレス腱であり正史への疑問につながりかねないのであり なぜそうなるのでしょう。イギリスの教科書にアヘン戦争の非を書かせることが中国共産党の正史への疑問につながるようには思えません。 > 日本の歴史教科書に介入するのも政治的動機にほかなりません。 そりゃ、政治的な動機はあるでしょう。しかし、そういう側面からばかり分析するのはどんなものか、と思うのです。 > >私は日本国憲法、とりわけ第9条こそ、「政治的な関係で困難ではあっても国是として曲げられないこと」だと思っています。 > > いわゆる9条解釈問題ですが、その中の9条平和主義については(もちろん私にとってそれは批判対象でしたけど)、それなりに有力だったこともあるが遂に「国民の合意」が得られるまでにはいかなかった解釈なのですね。それはあくまで、国是と言える憲法条文の中の「解釈論争」です。 > > >けれども、残念ながらそうは思っていない人が少なからずいるから、憲法改正論議が出てくるのでしょう。 > > 非常に残念でしょうけど、こういうことはありますよ。民論は動くのですし、改正論議自体を絶望的に受け止めなくともいいと思います。 民論が動くことは事実です。しかし、各種世論調査を見ると、憲法全体としてみると改正賛成が反対を上回っています。しかし、個別の条文について見ると、9条に関しては改正反対派の方が多いのです。にもかかわらず、政治家というレベルになると改正派が圧倒的多数になってしまう。 > 失われた憲法にもそのように学べるし自分の意見の拠り所にできるわけですので、現行9条が改正されたからといっても、それはinti-solさんの中で生かしてご自分の主張に結び付けて行かれたら良いのではないでしょうか。 もちろん、私は憲法が変えられてしまった場合にはそのようにするつもりです。だからといって、憲法が変えられるのを黙って見過ごす気はありませんけれども。エールをありがとうございます。 > >天皇制こそが国是だと思っている人も少なからずいる。私はそのような考えには反対ですが、しかしそれが国是だと思いたい人を止めることができるわけではありません。 > > これは反天皇制論としては正直ユルすぎるでしょう(私は少しも困りませんが)。 だって、私は護憲派ですから^^別に皇室を廃止せよ、とは主張していません。 ただし、条文として重い軽いがあることは否定できません。 たとえば憲法には 第四十九条 両議院の議員は、法律の定めるところにより、国庫から相当額の歳費を受ける。 とか 第七十一条 前二条の場合には、内閣は、新たに内閣総理大臣が任命されるまで引き続きその職務を行ふ。 とか 第七十四条 法律及び政令には、すべて主任の国務大臣が署名し、内閣総理大臣が連署することを必要とする。 などの規定があります。これらの条文はそれぞれに重要なことです。重要なことではありますが、それが「国是」かというと、そりゃちょっとどうも、と思うわけです。国会議員は国庫から歳費を受けることが日本国の国是である!すると、日本国憲法は103条あるから、日本の国是も103あるのか?ちょっとそりゃ「国是」が乱立しすぎるだろう、と。 つまり、「国是」というのは、憲法の条文の中でもどれを特に重要な骨組みをどこに求めるのか、ということだと思うのです。もちろん、憲法に書かれていることだけが国是というわけでもありません。非核三原則などということは憲法の条文には書かれていませんが、重要な国是だと私は考えています。 そして、象徴天皇制が日本国憲法の諸規定の中で「国是」というほど重要な柱だとは、私は思わないのです。しかし、これこそが最重要な柱だ、と考える人も多いでしょう。賛否という意味では、どちらも象徴天皇制に対しては賛成、ということになるのでしょうが、それを「国是」と見るか否かについて、国民的な合意がある、とは言えないのではないかと私は思うのです。 |
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