34449 返信 Re:ドイツと日本の違い URL 梶村太一郎 2005/04/19 06:59
水原さま、

申し訳ありませんが、小林さんの質問にいそがしいところでお答えしただけです。
おっしゃる通り、タイトルは編集部が付けたものです。

ですから,以下のご意見は実物をお読みになってからなさってくださいな。
週刊金曜日はあまり読まれていませんが、図書館なり、あるいは購読者の方のところにはバックナンバーがあります。

私が書いた報告には、ベルギー、フランス、イタリア、ユーゴ、クロアチア、オランダ、スロバキア、ハンガリー,旧ソ連邦、ポーランドの強制労働者の表が載っています。

それに、昨日はザクセンハウゼンの解放60周年記念式典の取材をしましたが、なんと
そこには、遠くカザキスタンからのかつての収容者のお年寄りが来ており、生存者の代表の方は「ドイツがこれほど変わることは信じられないことだ、これこそが、ここで亡くなった仲間に対する最大の追悼の言葉だ。ドイツが変わったのは、ひとえに教育のおかげだ。それに敬意を表する」と語りました。

(これは町村・李会談が北京で行われた同時刻でした。しかもこのような挨拶をしたのは、この強制収容所を生き延びた、現在の国際刑事裁判所の判事の方です。)

この式典には、上記の諸国から最後の力をふりしぼって参加した約500名のお年寄りが,ドイツ政府の招待で参加されました。

当然のことですが経費はドイツ持ちで、80歳を越えるみなさんの世話はドイツ人の若者たちがボランティアで付き添っています。ベルリンの宿舎からの送り迎えは、警察のパトカーが先導しています。すなわち国賓待遇なのです。落とし寄りたちはみなさん本当に嬉しそうでした。

日本の政府が、かつての「慰安婦」をはじめとする「強制労働被害者」にこのような待遇をすることが、想像できますか?
同じ運命の彼らは提訴しても徹底的に敗訴を続け絶望して亡くなって行くばかりですね。

つまり、この昨日のたったひとつの出来事をとっても、日本の現状のちょうど,対極がドイツの現状なのです。
この事実を、中国や韓国の政府や知識人は知っています。余りにも格差がひどすぎませんか?

また,日本のメディアの名誉のために書いておきますが、昨日のザクセンハウゼンの式典には、共同、時事、そして赤旗は取材に来ていました。いずれも心あるジャーナリスであるからです。
しかし、大半の新聞社の特派員は、関心があって取材し,記事を送っても東京のデスクが興味を示さないためにあきらめて取材もしないのです。これが実情です。
このようにして、日本の貧困な「引き蘢り史観」が出来てきたのです。

それから、水原さん,私は忙しいのです。ちゃんとした批判や要望にはできるだけお答えします。逃げるなんてことは私の辞書にはありませんので誤解無きようにお願いしますね。





> 梶村さん、ちょっと気になるところ二点
>
> > 梶村「過去の重荷を降ろしたドイツ」
> > 週刊金曜日2000年8月11日号
>
> まあ週刊誌の見出しなんてその程度のものだと言ってしまえばそれまでなんですけど、補償つまりお金を出すことだけで「過去の重荷を降ろした」ことになると、梶村さんは本気でお考えなのでしょうか?
>
> 題名をつけたのが週金編集部であるのならそれはそれで、そういう認識だとしたら大いに問題があるように感じますけど。
>
> > これによって単にユダヤ人犠牲者だけではなく,その他の
> > 強制労働についても報償をしました。
>
> ホロコーストの犠牲者はユダヤ人600万、総計で1100万から1200万と言われていますけれど、ここでおっしゃっている「その他の強制労働についても」というのは、絶滅収容所に入れられたゴイを指すのでしょうか、それとも絶滅収容所以外の占領地市民の徴用・強制労働のことなんでしょうか?
>
> いずれにしても、その補償は侵略行為それ自体に対する謝罪の表明ではありませんね。もちろん第二次大戦の終戦と講和自体が、侵略自体への補償、つまり賠償金をぶんどることを戦勝国に禁じている点では、ヴェルサイユ条約よりは多少進歩してるわけではありますが。
>
> まあ小林さんの問いかけ自体がいささか曖昧なのかも知れませんけど、「ユダヤ人虐殺は戦争とは関係のない超極悪犯罪で、普通の戦争犯罪と一緒に考えることは出来ません。(中略)ドイツの賠償の大部分はこの虐殺に関するもので、侵略戦争に関する賠償は、確か1980年ごろからぼちぼち始められたのではないでしょうか?」「つまり日本はユダヤ人虐殺のような恐ろしいことをしていないから、ドイツと日本が謝罪の仕方が違うのは当然だ、という考えです」という問いかけと、日本の侵略それ自体を問題視している韓国および中国のいわゆる「反日」デモという現時点での情勢についてドイツが比較例として出て来ている文脈では、いまひとつ焦点がぼやけた解答になっているかと思います。
>
> たとえばドイツは、占領したたとえばフランスやポーランド、オランダなどの国々について、どのような態度をとって来ているのでしょうか? どっちかと言えばフランスやポーランド、オランダなどの国々の方がそのことを問題にして「歴史認識」でドイツを責めるということをしていないだけではないか、と私には思えるのですが。
>
> 無論、戦後長らく「嫌われて」は来ましたけどね。
>
> 元々神聖ローマ帝国の領域であってナチス占領下に入った中部ヨーロッパの国々、たとえばハンガリーとかになるとさらにややこしい問題にはなるかと思いますが、侵略し占領したことそれ自体の「謝罪」はどのように行われているのでしょうか?
>
> 無論、日本がドイツの真似をすべきだとか、中国や韓国がフランスなりポーランドなりオランダなりハンガリーなりetcの真似をすべきだとか、そういう議論自体がナンセンスであることは当然の前提ですが。
>
> ここから先はおまけ。
>
> > そのことについての報告です。いつものことですが西尾幹事の言論も
> > ここで,名指しで批判してありますが、歴史修正主義者の「原則」に
> > 従って、彼らは自分たちに都合の悪い批判には「知らんぷり」しています。
>
> そりゃ歴史修正主義者に限った話じゃないでしょう(苦笑)。率直に申し上げれば、梶村さんご自身にもその傾向がないとは言えないと思いますよ。私の梶村さんに対する都合の悪い批判にも、一回いい加減なレスをつけられただけでそれに対する再反論に「知らんぷり」されておいでですし。
>
> > 西尾何ぞは私の名前を聞いただけで逃げ回りますよ(これはほんとの話しです)
>
> だからなんだと言うのでしょうか?