| 34493 | 返信 | 教科書、靖国は国内問題か?あるいは教科書、靖国へのクレームは内政干渉か? | URL | 烏龍茶 | 2005/04/21 00:40 | |
| そうではない、と思う。 首相の靖国参拝に対して、中国なり韓国なりが苦情を言う、あるいは中止を求めるのは、内政干渉ではない。 なんとなれば、日本には憲法があり、その前文で「実質的意義における条約」の遵守が求められており、それを前提として、例えば対中関係でいえば 1 「1972年9月29日の「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」」 2 「1998年11月の「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同 宣言」 があるからである。 1においては、「日本側は、過去において日本国が戦争を通して中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。」としている。 これは、日中戦争における中国側の被害の責任が、日本にある事を認める文言である。 2においては、「過去の一時期の中国への侵略によって中国国民に多大な災難と損害を与えた責任を痛感し、これに対し深い反省を表明した。中国側は、日本側が歴史の教訓に学び、平和発展の道を堅持することを希望する。双方は、この基礎の上に長きにわたる友好関係を発展させる。」としている。 これは、かつての日中戦争が「日本による侵略戦争であることを認める」ものであり、それを反省することを表明したものである。さらに、そうした日本側の認識を基礎に据えた上で、日中の友好関係が成り立つとしているのである。 これら「宣言」は、国際法上「実質的意義における条約」として扱われ、宣言を発した国はそれを遵守することを求められるのである。共同宣言であればなおさら、共同した一方に対して他方はその遵守の義務を負うのである。 では、これら声明において、日本は「何を守ることを求められているのか」。 それは「過去の対中戦争が侵略であるという歴史認識を堅持する」事である。 さて、かの侵略戦争の責任者であった【A級戦犯】を合祀した靖国神社に日本の行政のトップが参拝することは、「外国との戦争で日本の国を【 守 る た め 】に、斃れた人達を祀ることになった神社」という靖国神社の本旨にてらして、彼らが中国に対して犯した【侵略】という国際法上の犯罪を美化あるいは歪曲するものであって、それは即ち【中国との共同声明】をないがしろにするものであろう。 であれば、【実質的意義における条約】の一方の当事者である中国が、もう一方の当事国による【条約の不履行】に対して抗議するのはあったり前の話であって、それが内政干渉になどなるはずがないのである。 教科書検定問題にしても全く同様であって、かつての戦争を美化するような内容の教科書を合格とすることは、すなわち「過去の戦争は侵略戦争であって、日中両国ともこれを容認しない」という共同声明の趣旨に反することは明らかである。 相手が約束を守らないことについて抗議することの、一体どこが内政干渉なのか。 ついでであるが、「日本が犯した戦争犯罪を美化するような真似」であっても、国内のことなのだから相手国は抗議できない、そのような行為は内政干渉である」というのなら、 例えば広島・長崎への原爆投下を、アメリカが国内の展示会やら博物館やら記念館などでどれだけ美化しようが、一切抗議は出来ないはずであるし、 中国が「南京大屠殺記念館」において、南京大虐殺の被害者をどれだけの数でいおうとも、それに対して抗議することも内政干渉になるはずなのであるが、日本の右翼どもはこれに対してなんの疑問も感じないようであるのは、大変不思議なことであると思う。 |
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