34499 | 返信 | 中国反日デモは正当(2) | URL | 小林 哲夫 | 2005/04/21 07:41 | |
告天子さん こんにちは 私の「中国反日デモは正当」という主張に対して、告天子さんは「デモは容認できない」という立場である、ということを議論したいという申し出と理解しました。 >『日本に反省を求めるという体裁を取ってはいるものの、それ自体、暴力であって容認できない、という立場です。(告天子さん)』 私が「正当である」と言ったのは、勿論暴力の部分を除いた、通常のデモの部分です。 人間は自分の信条をデモという形で表現する権利がある、という意味で「正当だ」と書いたのですが、告天子さんは「そういう権利は中国人には無い」と主張するのでしょうか? 私の書いた「正当」の意味は、先ずこの点に限定したものと読んでください。 デモの権利を否定するのは、人権の無視であって、とても容認できるものではありません。 告天子さんの反論は、「正当性」を否定する告天子さんの理由が書いてないので、私には告天子さんの考えはどういうものか、理解できません。 もう少し、「正当ではないと考える理由」を書いていただけないでしょうか? 次にデモの中味について考えて見ます。 私はあのデモは、「日本の世論が過去の侵略を否定する方向に動いていると感じての中国民衆の反感であり、日本で反中感情が燃え上がっていることへの抗議の感情だ」とまとめています。 私はそういう感情をデモで表現することは、正当であって、このデモを日本人が容認できない、などという権利はない、と思います。 そういうデモが燃え上がっているという現実を厳粛に受け止めるべきだと考えます。 「容認できない!」と息巻いている告天子さんを止めることは出来ないし、告天子さんにもそんな変なことをいう権利はある、ということと同じです。 私は告天子さんの考えを「間違っている」とは言えますが、「告天子さんがここで発言することを容認できない」とは言いません。 次デモの人々の反日感情については、これも正当だと考えます。 日本の世論の中に、中国人を怒らせるような変化が、私にも読み取れるからです。 しかしこの場合の「正当」という意味は、「理解できる」という程度の消極的なもので、「やれやれ!」とけしかけるようなものでは、絶対にありません。 デモなんかやらないで欲しいと言う気持ちです。 また日本に対する誤解に基づいた反感の部分も多く、今後誤解を解くための努力が必要だと思います。 というか今までそういうことをしてこなかった、日本の努力不足も反省の一つです。 しかし一方今回の暴力を伴った反日デモを見た日本人が反中感情を持つであろう事も「正当だ」と表現できます。 つまり一方的に日本が悪いという考えではありません。 双方ともに、感情を抑えて、冷静になるべきだと思います。 こういう気持ちは、日本語で書いていることから解るように、日本人に向けて希望するしかないのが、実情です。 本当は中国語で、日本人はちゃんと過去を反省している人も多い、ということを伝えるべきだとは思います。 次にデモのスローガンの要求について考えて見ます。 「日本の常任理事国入り反対」は、尤もだと思います。 「日本商品不買運動」これはお門違いな暴発と見えます。 「教科書問題」これは要求が理不尽だと考えます。 「靖国参拝問題」これも理不尽な要求だと考えます。 要するにスローガンに掲げられた要求は、私にとっては理不尽なもので、あまり考慮する気がありません。 つまり要求の具体的内容については、正当だとは考えません。 これらの要求の底にある、日本に対する反感は正当だと思います。 繰り返しますが、正当だ、と言ったからと言って「やれやれ!」とけしかけているのではありません。 要求の具体的内容は理不尽だと考えますので、「デモの要求に屈する」などということも有りません。 日本人の中で、「要求に屈すべきだ!」と言っている人などだれもいないのではないでしょうか? 小泉参拝中止を要求する国内勢力がありますが、私は賛成できません。 しかし例え中止を考えたとしても、それがデモに屈服したことだと興奮するのは間違いだと思います。 あれだけの深刻なデモが今後起こらないように、何らかの手を打つことは、必要なことで、それを「屈服だ!」と感情的になっていては、有効な手を封じて事態をますますこじらせる意味しかありません。 |
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