34517 返信 Re:教科書、靖国は国内問題か?あるいは教科書、靖国へのクレームは内政干渉か? URL 烏龍茶 2005/04/22 00:35
告天子さん、初めまして。レスありがとうございます。

>> 首相の靖国参拝に対して、中国なり韓国なりが苦情を言う、あるいは中止を求めるのは、内政干渉ではない。
> 内政干渉です。
そうですか。つまりこの点であなたと私の考えは全く異なるということですね。では以下あなたの「反論」に対して、再反論いたします。

>> なんとなれば、日本には憲法があり、その前文で「実質的意義における条約」の遵守が求められており、それを前提として、例えば対中関係でいえば
>> 1 「1972年9月29日の「日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明」」
>> 2 「1998年11月の「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共    同宣言」
>> があるからである。
>> 1においては、「日本側は、過去において日本国が戦争を通して中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。」としている。
>> これは、日中戦争における中国側の被害の責任が、日本にある事を認める文言である。
> そのことは、戦没者の慰霊をしないということは意味しないので、首相の靖国参拝中止を言い立てるのは内政干渉であり、日本の主権侵害です。
個別具体的に禁止事項が書いていなければ何をしてもよいというものではありません。
この場合でいえば「A級戦犯の慰霊をしてはならない」などという文言が共同宣言中になかろうが、そのこと自体に意味などありません。
共同宣言で日中双方が合意し宣言したのは、日中双方が【「日中戦争並びに満州事変は、日本による中国への侵略戦争である」という認識】を共有し、その反省に日本が立つことを前提に日中双方が友好関係を結び発展させる、ということであります。
で、【侵略戦争】を計画し命令し実行した責任者どもに対して、日本がどのように扱うか、は【日本がどのような歴史認識をしているのか】の重要な指標になるわけですから、
当然、【国を守るために倒れた人間の慰霊】が目的の神社に合祀し、それを日本の行政のトップがその身分のまま拝み奉るなどは、【侵略戦争の責任者】を【国を守るために戦った英雄】と認識するに他ならず、これは日中共同宣言で日本が約束したこと(過去の戦争は日本による侵略戦争であって、これを反省する)を反故にするに等しい行為なわけです。

>> 2においては、「過去の一時期の中国への侵略によって中国国民に多大な災難と損害を与えた責任を痛感し、これに対し深い反省を表明した。中国側は、日本側が歴史の教訓に学び、平和発展の道を堅持することを希望する。双方は、この基礎の上に長きにわたる友好関係を発展させる。」としている。
> なら、友好関係を妨害している中国は、共同宣言違反です。
はて。中国のどのような行為が「友好関係を妨害している」というのでしょうか。

>> これは、かつての日中戦争が「日本による侵略戦争であることを認める」ものであり、それを反省することを表明したものである。さらに、そうした日本側の認識を基礎に据えた上で、日中の友好関係が成り立つとしているのである。
> そのことは、靖国神社参拝や戦犯と指定された人たちの合祀を妨げるものではありません。拡大解釈は、禁物でしょうね、こういう宣言などにおいては。
上記の通り、拡大解釈でもなんでもないわけです。また、「合祀してはいけない」という文言がないことにも、これまた上記のように何らの意味もありません。

>> これら「宣言」は、国際法上「実質的意義における条約」として扱われ、宣言を発した国はそれを遵守することを求められるのである。共同宣言であればなおさら、共同した一方に対して他方はその遵守の義務を負うのである。
> 双方共に、義務を負うのではないのですか?日本のみが義務を負うのではありません。
当然ですね。しかし、日本が過去の反省に立つ限りにおいて、日中双方は友好関係の維持発展に努める、が宣言の趣旨ですから、日本がまずその義務を果たすべきなのですね。
日本側がまず国際信義に反する行為(靖国参拝やら戦争の美化やらですね)を働いておいて、それに中国が抗議しているそのことを以て相手を批判するなどは、失礼ですが甘ったれた行為でしかありません。問題にするべきは、まず日本政府の行っている国際信義に反する行為です。

>日本はせいぜい「認識」において違う、といわれる程度ですが、
失礼、「せいぜい」などとはとんでもありません。【認識を共有すること】が日中共同宣言が成立する前提なのですよ。そして、共同宣言を発したのは、いうまでもなく中国と【日本】なのです。日本政府が自ら【侵略であったという認識】を中国と共有し、その上に日中の友好関係を築くと認めているからこその【共同宣言】でありましょう。
それをせいぜいなどと軽く見ることは、即ち日中共同宣言を軽視するものであって、そんなことを仮にも日本政府が口になどすれば、国際信義違反を塗り重ねることになるわけです。

>平和発展どころか、日本を狙う核ミサイルを配備する中国などは、
失礼ですが、中国の核ミサイルが日本を狙っているというのは、何を根拠におっしゃっているのですか?

>全面的違反者であり、遵守を人に言える筋合いではありません。
あのですね。遵守することを約束した一方の当事者は日本であって、日本自らが約束したことなのですが。

>> では、これら声明において、日本は「何を守ることを求められているのか」。
>> それは「過去の対中戦争が侵略であるという歴史認識を堅持する」事である。
> 何を求められるかについて、全く一方的な、はき違えた意見だと思います。
どうしてでしょうか?

>> さて、かの侵略戦争の責任者であった【A級戦犯】を合祀した靖国神社に日本の行政のトップが参拝することは、「外国との戦争で日本の国を【 守 る た め 】に、斃れた人達を祀ることになった神社」という靖国神社の本旨にてらして、彼らが中国に対して犯した【侵略】という国際法上の犯罪を美化あるいは歪曲するものであって、それは即ち【中国との共同声明】をないがしろにするものであろう。
> 中国の言いなりになっていたら、日本防衛は不可能でした。
すみませんが、これは日中関係のどの部分について述べたものでしょうか?満州を軍事的に占領していなければ、ロシアの軍事的脅威に日本は対抗できなかった、というあたりでしょうか?
そうだとすれば、自分の国を守るためなら他国を踏みにじってもかまわない、と言う理屈になるのですが、あなたのお考えはそれでよろしいのでしょうか。

>日本の主権が、中国によって侵害されてよいという理屈は、どこにもありません。
上記の通りだとしてですが、この場合日本の主権を踏みにじるのは、ロシアであって中国ではありませんでしょう?

>中国が侵略的武力を全面的に廃棄でもするならまた別ですが、現に侵略的暴力を外国に振るい続けている国が、日本の「侵略」を責めるなど、説得力が全然ありません。
では中国人を大量に虐殺したのだから、そんな日本は世界のいかなる国の虐殺にも、あるいはアメリカの原爆投下にも都市絶滅爆撃にも一切抗議できないわけですか?

>> であれば、【実質的意義における条約】の一方の当事者である中国が、もう一方の当事国による【条約の不履行】に対して抗議するのはあったり前の話であって、それが内政干渉になどなるはずがないのである。
> 内政干渉です。そして、それに協力する者は、日本の主権を侵害する、日本国民の敵と言えましょう。
上記のように、あなたのこの論理は成り立ちようもありません。
外国に対して約束したことを守らずにいる場合、外国は当然そのことに抗議する権利を有します。

>> 教科書検定問題にしても全く同様であって、かつての戦争を美化するような内容の教科書を合格とすることは、すなわち「過去の戦争は侵略戦争であって、日中両国ともこれを容認しない」という共同声明の趣旨に反することは明らかである。
>> 相手が約束を守らないことについて抗議することの、一体どこが内政干渉なのか。
> どう見ても内政干渉です。
上記の通りであります。

>認識まで共通させよというのは、もしその「認識」が虚偽であるなら、最も基本的な人間精神に対する暴力です。それが暴力だと気がつかないとしたら、余程おかしいと言えましょう。
1 【認識を共有すること】が、まさに求められ日本もまた自ら約束したことなのですが。
2 【認識が虚偽である】事を根拠にして何事かを述べるのであれば、この場合まず【日中戦
   争も満州事変も侵略ではなかった】事を国際法的に立証しなければなりません。
  しかしあなたはそれをしていないのですから、【虚偽である場合】は【もしそうなら】と
  いう仮定の話でしかなく、仮定を根拠に【暴力である】という結論を導くのは間違いで
  す。 

>> ついでであるが、「日本が犯した戦争犯罪を美化するような真似」であっても、国内のことなのだから相手国は抗議できない、そのような行為は内政干渉である」というのなら、
>> 例えば広島・長崎への原爆投下を、アメリカが国内の展示会やら博物館やら記念館などでどれだけ美化しようが、一切抗議は出来ないはずであるし、
> 日本は戦争犯罪の美化はしていないと思います。靖国神社の参拝は、戦没者の慰霊が目的であり、
A級戦犯が合祀されている靖国に参拝し慰霊することは、上記のように【侵略戦争の指導者ども】をどのように認識するか、即ちかつての戦争をどう評価するかに直接関わるものでありますから、即ち戦争の美化なのですよ。

>過去の外国との不幸な関係を美化するものではありません。
不幸を引き起こした【加害者】が、直接の責任者を「国を守るために倒れた英雄」としてまつることの意味は、再三書いたとおりであります。

>その点、原爆投下を美化正当化するアメリカ人の姿勢とはまるで違うので、アメリカにはいくらでも抗議してやってください。いくらでも抗議できます。
靖国に抗議できないのであれば、アメリカの戦争博物館にも抗議できません。過去の美化という点で全く同様ですし、双方ともに国内の問題です。
誤解がないように申しておきますが、私はその両方ともに、【被害国には抗議する権利がある】と考えています。

>> 中国が「南京大屠殺記念館」において、南京大虐殺の被害者をどれだけの数でいおうとも、それに対して抗議することも内政干渉になるはずなのであるが、日本の右翼どもはこれに対してなんの疑問も感じないようであるのは、大変不思議なことであると思う。
> これこそ、相互に平和友好を求めるのだとする宣言に対する明白な違反です。「いくら嘘を吐いてもよい」というようなことを、何の疑問も感じずに平然と主張するとは驚きです。
【いくら嘘を言ってもかまわない】などということは申していません。【どれだけの数でいおうとも】がそう受け取れたのだとすれば、私の筆の滑りを謝罪しましょう。要するに、【被害者30万人】に抗議など出来ないだろう、ということです。