34712 返信 Re:JR福知山線脱線事故で亡くなられた方々を悼む URL inti-sol 2005/04/29 09:11
とほほ様

> なんでもかんでも末端の責任で済ませてしまう。確かに運転士のミスかもしれないけど、私は世界一安全を誇る運輸システムの電車が「カーブを100KM以上で走行できる」事に驚いています。私は技術的段階でこう言うことはとっくにクリアされていると思ってました(^^;
>
> 単純にカーブで危険な速度が出ないようにすることはそう難しい技術とは思えません。

まったくその通りで、最新型のATS(自動列車停止装置)、あるいはATC(自動列車制御装置)であれば、制限速度超過に対しても制動がかかるのですが、現場に設置されていたATSは、基本的に信号無視に対して制動をかけるだけで、速度超過には対応しない古い型でした。まさかあれほど過密ダイヤの路線で旧式ATSとは思いもしませんでしたが、JR西日本全体で9割以上の路線が旧型ATSだそうです。

それにしても、JR西日本の対応は見苦しい限りです。最初は自動車との衝突を事故の原因にしようとし(実際には、脱線した後で線路脇の道路に駐車していた車を巻き込んだ)、次は「置き石」狂想曲。

さて、昨日のニュースを見ていると、あっちの駅でオーバーラン、こっちでオーバーランなどと報道しています。中には、2mのオーバーランなんてものまで報道されている。事故の後だから間が悪いと言えば間が悪いけれど、2mのオーバーランなんて、オーバーランのうちに入らないでしょう、と思います。つまり、オーバーランなどという出来事は、この程度には日常茶飯事だということです。
それを大々的に報じることは、安全の向上に役立つのではなく、運転士をいっそう心理的に圧迫し、余裕を失わせていく、ひいては事故につながりやすくさせていく役に立つだけではないかと思います。

> 私が就職してすぐの頃、私が通勤で使っている路線(JRではないのですが)ではオーバーランなど時々見られる現象でした。(さすがに40mなどというのは記憶にありませんが)それが、いつの間にかオーバーランなどまったく見かけなくなりました。運転手の技量が向上したためか制御装置が向上したためか、それとも管理が厳しくなっただけか・・・・・・・。

自己レスですが、ネットで調べていたらこれの原因が分かりました。オーバーランが見られなくなった時期に、制御装置が改められたようです。

> 私はむしろ会社側の管理や指導が甘すぎたのだと思っている。たぶん多くの一般市民の思いもそうでしょう。

定時運行を優先するあまり、安全に対する「会社側の管理や指導が甘すぎた」という意味なら、その通りかもしれませんが、一般論として会社側の運転士や車掌に対する管理や指導が甘かったとは言えません。
50秒の遅延のために科せられた「日勤教育」によって自殺に追い込まれた運転士のことが報道されています。事故を起こした運転士も以前オーバーランを起こしたときに半月の「日勤教育」を科せられています。そして、1秒単位の遅延調査。(その調査対象には事故を起こした運転手も含まれていたようです)
遅延したら処分、そして手当やボーナスのカット。遅延を取り戻すための運転は運転士の裁量で、というのが会社側の管理や指導の実態だったようです。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050427/mng_____tokuho__000.shtml