34753 | 返信 | Re:JR福知山線脱線事故で亡くなられた方々を悼む | URL | 火の鳥草 | 2005/04/30 12:15 | |
インチソル殿 例によって、お得意の論点のスリカエが始まったか。 小生の問い*************以下34742************ 貴公の延々と続く以下の文章 >> 人間というのは、必ずミスを犯す生き物です。ミスのない人間などいない。「会社側の管理や指導」によってミスをある程度減らすことはできるでしょう(※)が、なくすことはできません。会社の管理や指導でミスがなくせると思うのは、会社の管理や指導で人間が聖人になれると思うのと同じくらい馬鹿げたことです。 >> 実際、過去に起こった多くの交通事故(鉄道に限らず)の多くは、何らかの人為ミスが原因になっています。それに対して、ミスを犯したものの責任を問うことも必要です。管理や指導を厳しくすることも必要でしょう。けれども、それだけでは解決にはなりません。 >> だから、ATSなどという安全装置が開発されたのです。ATS開発のきっかけになったのは、機関士の赤信号無視が原因となった三河島事故です。赤信号無視は、無視した運転士(機関士)が悪いに決まっています。でも、「運転士が悪い」じゃ何の解決にもならないから、人間はミスを犯すという前提の上に立って、それをカバーする安全装置を開発したわけです。 >>ATSの一番最初のタイプは、信号無視に対して運転室で警報をならすというものでした。ただ警報のブザーが鳴るだけで、ブレーキを自動的にかけるものではなかった。 >>そりゃ、警報が鳴っているのに、ブレーキをかけなかったら、かけない運転士が悪いに決まっています。でも、それでは解決にならないから、警報を無視するとブレーキも自動でかけてくれるATSが開発されたわけです。 1−1)これは、人間系に根源する「過失」・「間違い」を機械系によって防止することをATSの例によって解説してくれたものであろう。 さて、貴殿のこの上記のATS開発の説明においてカバーすべき人間の「ミス」とは、「過失」・「間違い」だけでなく、「故意」も含んだものとして説明したものだ、と、おっしゃるか? ********************** 貴公の答え(またまたご自身の知ってる部分だけ薀蓄全開だ) > そうです。 > ATSの原型は、赤信号を無視すると警報が鳴るだけのもので、のちに警報を無視すると自動的に制動がかかるように改良された、と先の投稿で述べました。 > しかし、実際にはもう少し細かく改良がなされており、初期のATSは、警報が鳴ったときに確認ボタンを押してしまえば、そのあとは制動が回避されてしまう仕組みのものでした。(ATS-S型)しかし、その後この型は改良され、たとえ確認ボタンを押しても赤信号を通過すれば必ず、即座にブレーキがかかるタイプに改められました。(ATS-SW型。末尾のWは西日本の呼称で、JR各社で呼び名が違うが基本的には同一のシステム) > 警報自体を無視することは、運転士が居眠りあるいは人事不省に陥っていればあり得ることですが、警報に確認ボタンを押した後、しかし制動をかけないなどということは、故意以外にはあまり考えられない。つまり、このタイプのATSは故意の信号無視に対しても反応する、ということです。事故現場に設置されていたATSというのも、旧式とはいえこのタイプです。 貴公の薀蓄の限界を見る。 確認ボタンを押した後、(ボーとしていて)制動を掛け忘れた、という信じられない事故が過去、現実にあったのである(なお、これは日本航空の例の羽田沖墜落事件、「逆噴射事件」とは全く別の範疇である。誰かさんによる議論のスリカエを防ぐため、念のため敢えて言っておく)。 人間系ではそういうことが起こってしまうのである。システム工学的にはこの人間系のミスは過失(ただし所謂、重過失に入る)である。 そのため、このような過失に対処するため貴公の薀蓄どおりATSに改良が加えられた。 しかし、この改良はあくまで過失という人間系のミスに対してである。 実質的にATSを機能停止(解除)させ、赤信号(停止信号)現示中にもかかわらず当該区間に意図的に進入させることを故意という。貴公指摘のATS改良は人間の故意に対するものではない。 ***次の問い*************34742****** (1-2)貴公は、ATSが、故意の行動に対しても有効、すなわちATS区間で赤信号が現示されている場合には、故意によってでも必ず制動がかかる(ATSが外せない)と、お考えであったか。(絶句!) ****** 貴公の答え > ATSそのものを元から切ってしまうことは可能でしょう。一運転手が運転中にできるようなことなのかどうかまでは知りませんが。 答えから先に言うとATSに関しては、あるルールによりATSを機能停止し、赤信号区間でも列車を進入させることができる。信号故障が明らかなとき(一般にはフェイルセイフで赤側に倒れる設計だが)この措置が採られる(ただしルールは低速で進入)。 ある種の操作、手続きにより、故意にATSを機能停止させ、列車を進入させることは可能なのである。 とまれ、上記の貴公の延々続く、ことATSに関する薀蓄・御講釈は、今回の事故を考える上で残念だがあまり意味がなく、貴公は議論を本質とは別の方向に拡散させる役割しか果たさないのである。 貴公の薀蓄ご開陳もほどほどにしておいたほうが宜しいであろう。 > しかし、事故を起こした列車のATSが切られていた、などという報道は今のところありません。遅すぎたとはいえ非常ブレーキをかけていたくらいだから、おそらく切られてはいなかったはずです。 インチソルさんよ。誰も、んなこと問題にしとらんよ。貴公以外は。 再度申しあげる。 >今回の事故の直接の原因は、運転士の過失ではない。恐らく意図的に制限速度の無視をしている(一説で囁かれる何らかの病であれば話は別だが)。 |
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