| 34763 | 返信 | Re:JR福知山線脱線事故で亡くなられた方々を悼む | URL | inti-sol | 2005/04/30 18:58 | |
| 八木沢氏 > 「50秒の遅れ」や「100メートルのオーバーラン」を100回も繰り返せば、もはや正常なダイヤの維持は不可能である。ここで「正常なダイヤ」というのは、たかが50秒程度電車の到着が遅れただけで一体何が問題なのだといったような単純な疑問を誘発したいのではない。 そもそも、50秒の遅れがミスなのか、という点に議論の余地があります。現実には、それほどの厳しいペナルティーを課してもなお、列車はしばしば遅延します。日本の鉄道ダイヤは世界一正確ですが、それでも50秒や1分の遅れなどは日常茶飯事です。 それが事故の要因? 絶対に違う。オーバーランは、状況によっては事故の原因になり得ないとは言えませんが、列車の遅延それ自体は事故の要因になどなり得ません。遅延を取り戻そうと無理をすることが、事故の原因となるのです。今回もそうでした。 そして、遅延はえてして運転士の責任の外で発生します。今回は運転士自身のミス(オーバーラン)が原因でしたが、こういう例は、むしろまれだと思われます。朝のラッシュアワーなどは、どうしたって乗降にダイヤの想定より時間がかかり気味です。荷物や体の一部がドアに引っかかって閉まらない、などということも遅延の原因になります。車両故障や信号故障もしばしば発生しますし、天候(雪や激しい雨、落雷、千葉方面では濃霧もある)も遅延の原因になることがあります。 最近、とりわけJRで(私が利用するのはほとんど東日本ですが)お客の乗降がなかなか終わらないとき、まるで強引に振り切るように、いきなりドアを閉める通勤列車が増えてきたように感じます。これなども「定時運行」のプレッシャーと関連があるのではないかと私は疑っています。定時運行を厳守するために、乗降中の客を振りきるようにドアをいきなり閉めることと、その程度の遅延はしかたのないものとあきらめることと、いったいどちらがより事故につながりやすいかは考えるまでもないことだと私には思えます。 報道されている50秒の遅延で自殺に追い込まれた運転手の場合は、計器の確認に手間取って出発が遅れた、とのことです。 彼はどうしたらよかったか。現状のJR西日本の体質に沿っていうなら、計器の確認など飛ばししまって、とにかく時間どおりに出てしまえばよかった、ということになってしまうでしょう。確率で言えば、計器の点検をすっ飛ばしても、多分9分9厘トラブルは起こらなかったでしょうから。 でも、それは遅延という小さなミスをおそれるあまり、もっと本質的な、大きなトラブルの原因を招き寄せる行為となります。 火の鳥草氏 > 確認ボタンを押した後、(ボーとしていて)制動を掛け忘れた、という信じられない事故が過去、現実にあったのである だから何ですか? いずれにしても、確認ボタンを押した後制動をかけない、という所行(それが故意であれ過失であれ)を阻止することができることに違いはないわけです。 > 答えから先に言うとATSに関しては、あるルールによりATSを機能停止し、赤信号区間でも列車を進入させることができる。信号故障が明らかなとき(一般にはフェイルセイフで赤側に倒れる設計だが)この措置が採られる(ただしルールは低速で進入)。 なるほど、勉強になりました。 で、それが今回の件とどういう関係があるんでしょ。 > > しかし、事故を起こした列車のATSが切られていた、などという報道は今のところありません。遅すぎたとはいえ非常ブレーキをかけていたくらいだから、おそらく切られてはいなかったはずです。 > > インチソルさんよ。誰も、んなこと問題にしとらんよ。貴公以外は。 いいえ。ATSが一定の条件の下で機能を停止できるとかできないということの方が、この場合たいして重要な問題ではないのですよ。なぜならATSはおそらく切られていなかったようですから。 ATSは故意であれ過失であれ赤信号無視に対して(ATS-PあるいはATCであれば制限速度無視に対しても)有効に作動したはずです。 > 再度申しあげる。 > >今回の事故の直接の原因は、運転士の過失ではない。恐らく意図的に制限速度の無視をしている 私も再度申し上げます。 通常ダイヤより速度を上げていたことはほぼ間違いないけれど、120km/hの制限速度を超えていたかどうかは、現段階ではまだ何とも分からない。判断できる材料も、まだない。(伊丹駅を1分半遅れで出発した事故列車が、事故発生時点で遅れを取り戻せていたのかいなかったのかすら、まだ分かっていないのですから、推測する材料もない) これから、その点も事故調査で検証されて明らかになっていくでしょう。 tpknさん > もし労働者個人が労働者個人の責任において「乗客の安全」を真剣に考えるのであれば、「違法ではないギリギリの運行」などしていないでしょう。 自殺者まで出た「日勤教育」、その間月10万円という乗務手当もカット(最長で日勤教育半年ということもあるそうで、そうすると60万円カットですね)、ボーナスもカットされるという制裁をちらつかされて、それでもなお動じずに乗客の安全を貫いて違法ではないギリギリの運行なとせしないという、そこまで徹底した「運転士魂」の持ち主がもしいたとしても、それを貫くと何度となく「日勤教育」を受けさせられた挙げ句、最後は首、にはならないとしても、少なくとも乗務からははずされてしまうのです。つまり、違法ではないギリギリの運行を行わない運転士は、運転士で居続けることすらできないのです。 先に触れた、計器の確認に手間取って出発が50秒遅れた運転士という人物の人となりは知りませんが、たとえ多少の遅延を招いても乗客の安全を優先する、という「運転士魂」の持ち主だったのかもしれない、と思えます。 本日3本目を使い切ってしまった。 |
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