34817 返信 Re:JR福知山線脱線事故で亡くなられた方々を悼む URL inti-sol 2005/05/03 01:44
tpknさん

> それはわかります。つまり、賃金アップの要求とともに、それこそ組合として闘うべき(あるいは今後緊急に取り組むべき)課題ではなかったか、ということですね。「制裁をちらつかされて、それでもなお動じずに乗客の安全を貫いて」と言いますが、それって要するに乗客の安全よりも「裏技」による制裁回避が重視されていたってことでしょう?

今日とこの問題に関して毎日新聞が参考になる記事を書いています

これによると、組合は会社側に対して、安全対策の要求はしているようですよ。ただ、拒否されたところで終わってしまったようなので、「無理なダイヤ改正をもっと問題視すべきだった」という声もあったことは事実のようですが。

そして、それより重大な点は、どうも「裏技」として先の朝日の記事に取り上げられていたことは、この記事を読むと実は遅れを取り戻すための裏技でもなんでもなくて、表技(?)というか、そういう運転をする前提でダイヤ(停車駅は増やすが所要時間は変わらない)が組まれていたようにも読めます。そういう運転をしなければダイヤどおりには運行できない、と。

ところで、ここまで分かっている事故の経過を整理しますと(以下時刻は時刻表どおり)

事故の列車は
9:03宝塚発同志社行5418M 207系7連
9:14伊丹発到着時30秒遅れで40mのオーバーランで停車位置直し、出発時1分30秒遅れ
時間不詳 塚口駅通過 通過時間は定刻より1分〜1分59秒の遅れ
9:20(頃)事故現場にさしかかる
 カーブ手前で「異常な揺れ」を多くの乗客が感じる
 カーブ直前でブレーキかける
 さらに非常ブレーキかかる(運転士がかけたか自動的にかかったかは不明)
 脱線(脱線時の速度は108km/hと推定される)
 
伊丹に到着の時点ですでに30秒ほど遅れていた、という報道があります。40mのオーバーランによって遅れは1分半に拡大しました。このオーバーラン自体が、最初の30秒の遅れによる焦りがもたらしたもの、という可能性も否定できません。(今となっては確かめるすべはありませんが)
ただし、この遅れを事故現場手前までの直線で多少なりとも取り戻していたかどうか(言い換えれば、制限速度を超えていたかどうか)は、現段階では分かっていません。
1両目で事故に巻き込まれた
毎日新聞の記者
の証言
オーバーランした伊丹駅発車後、スピードは異常というほど速いとは感じなかった。福知山線の快速は時間調整のためにけっこう速く走ることをこれまでも何度か経験していた。
車掌の証言
「直線をトップスピード(時速約120キロ)で走っている感覚だったが、いつもならブレーキがかかる名神高速道路の高架橋を過ぎても減速しないのでおかしいと思った」
からみると、直線部分での速度は普段と変わらなかったが、減速すべきタイミングを遅れてしまった、ということのように感じます。カーブにはいる前に多くの乗客(車掌も)異常な横揺れを証言しています。運転士がブレーキをかけたため、と考えるのが自然でしょう。そのあとの非常ブレーキは運転士がかけたのか自動的にかかってしまったのかは分かりませんが、いずれにしてもこの非常ブレーキが脱線を防ぐのではなく、脱線を招き寄せる役目を果たしてしまった可能性が高いようです。
いずれにしても、事故現場のカーブに入ったときには、ブレーキにもかかわらず制限速度を大きく超える108km/hで脱線、転覆に至る・・・・・。

火の鳥草氏は、「単なる過失ではなく、意識的な制限速度オーバーである可能性が高い」と主張していますが、ここまでの報道から判断する限り、直線部分で制限速度を超えていたかどうかは現段階で不明であり、カーブでの制限速度オーバーも、ブレーキをかけるタイミングが遅れたミス(もちろん、それは致命的なミスには違いありませんが)によるものではないかと推測できます。
いずれにしても、事故はATS-P(最新型のATS)またはATCがあれば防げたのではないか、と考えられます。

朝日新聞の最新記事によると、非常ブレーキは運転士自身がかけたものと見られているようです。