34877 返信 Re:東京裁判の不当性 URL 告天子 2005/05/06 11:36
> 小林さん

> それでは告天子さんが考える侵略は、どのようなことで、その責任は誰にあり、その責任はどのように追及すべきなのでしょうか?
> そういうことについて、それこそ一言も言っていません。

分からないことは言わないようにしていますので。

> 侵略と認めるのならば、責任者を特定して、その処罰くらいは当然考えるべきだと思いますが、恐らく考えたこともなさそうです。

その通りです。そんなことは考えたことはありません。責任者は石原莞爾の周辺だと思いますが、その処罰を考えろ、というご意見自体が、さっぱり理解できません。小林さんは、最初から「侵略なんですね、侵略だと認めるんですね?」としつこく問い質してきましたが、ここに「その問いの先」が現れたようです。「侵略だと認めるのなら、何故罰しない、裁かない!!」という、小林さんの裁きへの渇仰が溢れ出ていますよ。

> 一寸でよいから、正当な裁判はどうあるべきだったかについて、書いて欲しいものです。

そんなことをおねだりされても、考えたことなどありませんが。考えたことのある小林さんが書けばいいじゃないですか。

小林さんの意見は、一見こちらと同意見なように思えながら、その実は、裏をめくれば、米人すらやらなかったような徹底した「日本裁き」をせねばならぬ、という人民裁判めいたものへの欲求であるように思えます。

> こういうと告天子さんは、それは裁判官の発想だ、と私のことを非難します。

裁判官は、裁きたい、裁かなければならない、などと発想しません。裁判官は、法に則って司法判断をするのみです。小林さんの発想しているのは、もっと別のものです。裁判官ではなく、「独裁者」の欲求です。


> しかし告天子さんがやっていることは、もっぱら弁護士の役割です。
>
> 弁護士というのは、この場合被告に有利なことだけを強調して、正義をうやむやにする人のことです。

弁護士が、「被告に有利なことだけ強調して、正義をうやむやにする」などとは、大変失礼な言い草です。第一、こちらは裁判そのものの基礎がリンチである、と言っているのであり、そんなことを言い出す弁護士など普通はおりません。



> 歴史認識について、一体誰が裁判官になるのですか?

これも驚きのご意見です。歴史認識について、誰かが「裁判官」になれると思っておられるとは、誰にそんな資格があるのでしょう?。連合軍は、「我らにこそその資格がある」と、ポツダム宣言では高らかに「日本軍国主義者を裁く」、「日本の歴史は世界征服をしようとした歴史なり」と、断罪の宣言をしておりますが、この連合軍の裁きに追随すると言うことでは、烏龍茶さんも五番街さんも小林さんも、みんな「同じ」です。

小林さんは、「裁判官になりたくて、裁きたくて仕方がない」のではありませんか?。執拗に「認めるんですね?」と質問を繰り返す辺り、裁判官と言うよりも、「断罪者」でしかないと思いますが。


> 謀略をもって勝手に兵を動かしたことは、最悪の犯罪だということを知らないのですか?
> この軍律の乱れが、以後の日本の軍隊の過ちの元凶では無いでしょうか?

軍律ではなく、軍紀では?。「最悪の犯罪」とは、どういうことでしょうか。先に「統帥権干犯」だから、犯罪だ、みたいに言われていたようですが、これも「条約違反だから犯罪だ」みたいな話と同じで、アバウトで、解釈でそう言っている話にしか聞こえませんね。


> 国際法やなんかと言うややこしいことを言わなくとも当時の国内法で重罪だったことは、知っているでしょう。

国内法の、何に反していたのですか。陸軍は、勝手に宣戦布告でもしたのですか。現地軍は、臨機応変に現場に対処しますよ。何が、どう、何の法律に反して、という理屈抜きに、「最悪の犯罪だ」とばかり言われても、分かりません。


> この国内法違反のことは全く目をつぶって、国際法論議をしても、何の意義も感じられません。

国内法違反とは、何の法律ですか。いろいろな条約をひとからげにして、「国際法違反だ!!」とする体制と、違わないじゃないですか、言っていることは。

> 東京裁判で石原莞爾は訴追されなかったから彼は無罪だ、と言いたい様子が告天子さんの文章から匂って来ます。

連合国の原爆投下が裁かれなかったのだから、日本の戦争犯罪も無罪だ、とするような理屈と似たような捏造ですね。「訴追されなかったから無罪だ」、と告天子が言いたい、という以前に、訴追は事実されなかったのですから、事実、無罪になっているでしょう?。私がそう思いたがっている、など関係ない事実じゃないですか。

> 告天子さんは、「石原莞爾は有罪だ」と断言できませんか?

何の法に照らして、何が有罪なのですか?。私は歴史の裁判官などではありませんから、小林さんと違って、「この誰それは有罪だ、あの誰それは無罪だ、自分にはそれを判断する資格がある」とは思っていません。

そんなことを断言できるあなたのことが、本当に不思議に思います。


> また南京虐殺は人数の問題は別にして、虐殺自体があったことは告天子さんも否定しないのでしょう。
>
> これも国内法で重大な犯罪だったものだったことを、認識しないのですか?

虐殺は、罰せられるべきですね。ところで、これは日本人についても、中国人についても、ロシア人についても、等しく言っておられるわけですね?。日本人だけを裁かなければ気が済まないような根性なら、到底承伏しかねます。


> 東京裁判が不当だったからと言って、全ての犯罪が日本人の目から見て、無罪だったわけでは無いはずです。

当たり前です。しかしそれ以上に、連合軍のした戦争犯罪については、ことに、日本人の虐殺、殺戮の戦争犯罪については、全く裁かれなかったのですから、むしろこの罪こそが厳しく問われるべきです。


> それらの当然の犯罪を裁いた上で、「平和に対する罪」についての検討が来るのですが、告天子さん自身は、平和に対する罪という概念は、絶対に認められませんか?

なんすか、その「絶対に認めない」というのは。頭がくらくらしてきます。平和に対する罪、などという大ざっぱきわまる概念を、認めるも何もないだろうに、「絶対に」などという形容まで付くとは、何が言いたいのかさっぱり分かりません。

つまり、小林さんは、「侵略を認めロー、認めろー」と今まで繰り返したことと同じように、今度は「平和に対する罪を、認めロー、認めろー」とおやりになりたいだけなんですね。

そんでもって、認めるとなったら今度は、「じゃあ裁けー、罪を下せー」と、断罪の言葉をいつまでもぶつぶつ言い続けるという話でしょうが。


> 沢山質問をしてしまいましたが、これらのことをすっぽり忘れて、東京裁判不当説だけを長々と書き続けることには賛成できません。

とにかく裁かなければ気が済まないらしい小林さんが反対なさるのは、無理もないと思います。しかし、私には何の関係もない話です。

> そんな暇があったら、少しは私の質問に答えてみて下さい。

全部「侵略を認めろー、認めろー」の同工異曲じゃないですか。


> それが無ければ告天子さんは、烏龍茶さんとどっこい、どっこいです。
>
> というか倫理性において、烏龍茶さん以下と言えます。

国際法違反で犯罪者だ、と「裁きを下した」烏龍茶さんの倫理性が告天子のそれより上、と判断するのは、小林さんの基準からすれば当然のことでしょう。あなたの基準は、「悪を裁きたい」という渇仰にあります。

裁きへの渇仰など私にはありませんから、あなたにとって私の言葉が空しく物足りなく聞こえるのは、当然のことなのです。私の言葉によっては、あなたの「裁きへの欲求」は決して満たされないでしょう。だから、あなたは「侵略だと、認めロー、認めろー」とねだり続けるしかない。そのループ話だから、無視したのです。