| 34995 | 返信 | 植民地主義とは何か | URL | 小林 哲夫 | 2005/05/10 18:52 | |
| Youさん こんにちは 芥屋さんは議論に参加してくれないので、相手を変えました。 そもそも植民地と言うのは、民主主義先進国であった西洋が、未開の後進国を文明化しようとしたものだということを34874番で述べました。 だからインドが文明化して、独立を要求し始めた時に、非暴力運動で、摩擦も少なく独立を認めました。 このために現在のインド人のイギリス人への憎しみは少なく、むしろ旧宗主国への憧れの気持ちが残っていることを述べました。 さてこのことで解るのは、植民地化すること自体は悪いこととは言えないということです。 植民地が独立できる能力がついて、独立の意欲が付いているにもかかわらず、それを認めず、弾圧して、植民地を維持することが罪悪なのです。 アメリカ植民地は独立戦争で独立して以後、英国に対する憎しみはすぐ薄れました。オーストラリア、ニュージーランドの独立には、憎しみの感情は関係ありません。 大雑把に言えば19世紀の植民地は悪くなく、20世紀の植民地が問題です。 特に第一次世界大戦後にウイルソン大統領が民族自決原則を宣言して以後、民族意識がたかまり、第2次大戦中にこれが高まって、植民地は完全に悪者になりました。 さてこの民族解放運動を日本は大東亜戦争で助けた、と自慢している人がいますが、これは色々の意味で間違っています。 先ず民族自立はその民族自身によって行なわなければ意味が無いのであって、独立の意欲のわいていない民族を自立させることには意味がありません。 つまり日本が助けるような自立には意味が無い、ということです。 とにかく大東亜戦争によって結果的にアジアの国々が独立したという結果をみれば、日本の功績と自慢しても良いのではないか、とウヨクは考えていますが、植民地主義というものについての日本人の誤解に基づく、自画自賛にすぎません。 植民地主義というのはこういうものですから、すでに半文明国であった日本、中国、タイなどを植民地にしようと思った国は無いのです。 ところがこのような事情を知らない日本人は、満州を植民地にしようという間違った考えを持ちました。 軍閥が横行して治安が乱れていた当時の満州地域に治安をもたらした、という意味で、植民地化の功績がなかったとは言えないと思います。 しかし治安さえ快復すれば満州は文明圏なのですから、軍事力で植民地としての地を保つのには無理があります。 イギリスなら早々と撤退したことでしょうが、日本にはその知恵がありませんでした。 現在でも満蒙は日本の生命線だった、と信じ込んでいるウヨクがいるのですから、当時の日本人としては無理も無いと思えます。 つまり満州植民地化そのものが100%悪であると這いえませんが、以後の中国側の反感に対応して、弾力的に、柔軟に対応して、最後は撤退すると言う知恵が無かったのが、日本の大失敗でした。 そしてこの弾力性の欠如が、以後の残虐な殺人を呼んだもので、故に日中戦争莫大な数の中国人死者を出したことの責任は、全て日本にあると自覚すべきだと考えます。 |
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