34997 返信 Re:東京裁判と靖国を巡って 内在性と外在性 URL あしな 2005/05/10 23:42
芥屋さんこんばんは。 

> > まず戦前において「信教の自由をうたう憲法の建前上、神社神道は行政上の見地においてはあ宗教と全く区別された。宗教行政を文部省の主管とし、神社は内務省の管理に属させたのは、その行政上これを宗教として認めないことを明示するものであったという。」(前掲 事典昭和戦前期の日本219ページ『行政法撮要』より重引)ことを踏まえれば、陸海軍省共管であった靖国は一般の宗教法人からだけでなく、一般の神社神道からも区別された存在であった事が分かります。
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> そりゃそうでしょう、軍務に殉職した人を祀ってるのですから。同様に戦前は国鉄に鉄道神社がありましたよ。国鉄の所管じゃおかしいですか?
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 鉄道神社なるものを持ち出されてもねえ。どうしてそういうものが同列に並べられるのか正直言って理解出来ない。鉄道神社が仮に鉄道省の管理下にあるとして、靖国の宮司が陸軍省の職員録に載っていたのと同様に鉄道神社にも官吏としての神官がいたと言うことでしょうか?

ここでの論点は、戦前には神社神道は一般の宗教法人とは区別されていた。さらに靖国は一般の神社神道からも区別されていた。という事実にあります。


> >しかもその強制は「天皇のために戦死することは格別意義がある」という大日本帝国の公式イデオロギーもしくは教義を強制することに他ならず、国家が人民を戦争に駆り立てる手段でもあったわけです。
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> 「天皇のために戦死することは格別意義がある」なんて、当時の大日本帝国で公式に誰が言ってたんですか?
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 靖国における祭祀の在り方がそういう意味を持ち、かつその靖国が国の公的機関と位置付けられていた事から大日本帝国の国家的イデオロギーとして。


> >さらに日本国の成立に当たって靖国は公式イデオロギーから排除されました。少なくとも現行憲法の理念と「天皇のために死ぬことは格別意義深い」とか「神社は宗教ではないから国民は参拝しなければいけない」という思想は両立しがたいでしょう。
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> 帝国憲法の理念とも両立しがたいですね。
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 そのために靖国における祭祀を宗教ではないと位置付け、参拝強制を正当化するというアクロバットが必要とされたわけです。


> >しかし靖国自体は、少なくとも「天皇(あるいは日本国家)のために死ぬ…」というイデオロギーを維持しています。
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> 靖國神社がそういうイデオロギーをどこで主張をしているんでしょうか。ここでそういう主張を現にしていると思われるものがあれば示していただけますか?
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 靖国が戦前の主張を維持している事は自明かと思いますが。確か芥屋さんも「戦後の変革を受け入れていない」という内容の言及をしておられたのではないかと。


> 鎮霊社という摂社(その神社の境内に設置した小祠などで、本殿とは別の対象を祀っているもの)のことでしょう?本殿は勅命を奉じて軍務に殉職した人を個人名を挙げて祀っているのです。膨大な一般戦没者だと生死もお名前もわからない人もいるし、これは靖國神社の本来の祭祀対象でもないので本ではないのですね。で、何でしょうか…それとは別に摂社を設けては駄目だということですかね。
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 良いとかダメとかの話ではなく、「本来の祭祀対象」の設定の仕方自体が思想的に現行憲法体制下の公式イデオロギーと相容れないのじゃないかとの話をする中で、そのような「本来の祭祀対象」の線引きが戦前戦後を通じて継続している具体例として挙げたまでです。


> >また「参拝」こそ強制しないものの、「合祀拒否事件」にみるように他人の信仰を無視する性格も維持されています。
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> 誰が誰をどのように祭祀・慰霊するかは、その祭祀・慰霊したい人の自由ですから。本人や遺族の承諾なしに祭祀・慰霊しちゃいかんという法は世界のどこにだってないですよ。
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 私は自分がウヨクの祭祀の対象になるのは勘弁してもらいたいね。常識的に考えて嫌がる相手まで無理矢理に祭祀するのは問題でしょう。



> >また靖国自体が戦後体制を前提に存続していながら、戦後体制を否定するという矛盾を抱えているとも言えます。
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> 前にも書きましたが、そういう矛盾はないですよ。戦後に与えられた地位を前提に存在している現実と、戦後の体制やその体制のための史観を批判することは別次元ですから。そういう矛盾でも何でもないことを、いくら「矛盾だ!」と言い張っても、それは自己満足の域を超えないのではないでしょうか。
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 もちろん言うだけだったらどんな矛盾したことでも言えるけどね。靖国の自己矛盾ってのは「天に唾する」ようなもんで。もちろん唾を吐くこと自体は可能ですが、私はそういう行為はみっともないと思うだけで。



> なるほど。そういうことになるという、あしなさんのイデオロギーは承知しましたが…何と言いますか、私にそのあしなイデオロギーをどうこうも言う気はあまりありません。「大まかに言って靖国は特殊かどうか」とのことでしたが、読んでおりまして、あしなさんの言われる「靖国」とは現存する「靖國神社」ではなく何かもっと記号的なもの、特殊なのはあしなイデオロギーだとは私の感じたことであります。


 もちろん芥屋さんがどう感じても何が見えてもそれは全く芥屋さん御自身の問題ですが、本稿の冒頭の様な無理矢理の相対化を施さないと芥屋さんのお話は全く成り立たないんですわ。