| 35049 | 返信 | 西洋植民地主義(3) | URL | 小林 哲夫 | 2005/05/13 08:23 | |
| スクイボンさん お久し振りです。コメント有難うございます。 (写し;水原文人さん 工藤猛さん) 以前世界文明の見方について、相当意見が一致したことを覚えていますが、結局どこが違うのかは忘れてしまいました。 今回は西洋植民地主義についての私の考えに対するスクイボンさんさんの批判を聞かせてもらえませんか? 西洋は十字軍を皮切りとして、大航海時代以後本格的に世界侵略を行い、現在に至っております。 「西洋文明=世界普遍」と思わせる様相を示しています。 しかしこの西洋文明の力は、単に軍事力の突出によって作られたものであって、何ら尊敬できるものではありません。 逆説ですがこの意味で「西洋こそ野蛮だ」と私は考えています。 スクイボンさんとはここまで一致しているのではないでしょうか? さて西洋のこの世界侵略は長い歴史があるのですが、この5百年の間の変化を見逃してはいけないというのが、今回の私の主張です。 最初のアメリカ大陸での数々の非人道的振る舞いは言語道断です。 インカ、マヤの殲滅、インディアンの駆逐が先ず問題ですが、これは単なる残虐、略奪であって、植民地主義とはいえないかもしれません。 次の段階で黒人奴隷制と現地住民酷使によるプランテーション経営が本格的植民地主義かもしれません。 黒人奴隷の調達からアフリカへの植民地主義が始まります。 以上は人類史に残る罪悪として歴史認識を確定すべきことだと思います。 同じ時期に秀吉の朝鮮征伐が行なわれていますから、日本も同罪ですが。 このころ同時に西洋のアジアへの進出が行なわれていますが、これは前者と全然違ったものであることを知らないのが日本の思想界の問題点です。 西洋のアジア進出の実態を勉強せずに、残虐な西洋が、アメリカ、アフリカと同じ残虐をアジアでも働いたと見なしている人が大部分です。(水原文人さん、工藤猛さんがその例) この誤解は二つの面から、偏見です。 一つは当時のアジア優位の現実を知らない、西洋劣等感にとらわれた見方です。 当時のアジアは西洋よりはるかに高度で魅力的な文明を持っておったことを知らない、アジア蔑視思想の過ちです。 もう一つは、西洋にも良心があり、いつまでも残虐を繰り返すような文明ではなくなっていることです。 西洋の民主主義、人権思想などが出来上がったことを無視するのは、全体像として間違っています。 19世紀西洋の植民地主義を、15世紀の残虐略奪と同じにしか見られない人は、歴史をもっと勉強して欲しいと思います。 19世紀の植民地主義は、帝国主義とも言われ、原則として生産過剰になった商品の販路を求めたものです。決して略奪が目的ではありません。 この混同が如何に害が大きいか?ということが日本の近代史で明らかになったのです。 近代日本は西洋を模倣することに全力を傾け、植民地主義も真似しなければ日本は滅亡すると危機感を持ちました。 この時に真似する対象の植民地主義が水原文人さんも誤解しているように、残虐な方の昔のものだったのです。 水原文人さんが現在でさえ、植民地主義というとマヤやインカを持ち出すような誤解を、明治の日本人が犯したのは極めて自然だと思えます。 そして日本が行なった植民地経営は、当時の西洋の植民地よりは格段に残酷なものになったのだと思います。 日本人は今でも「西洋と同じことをやったに過ぎないのに、何で日本だけが責められなければならないのだ!」と不満をいう人が多いのですが、これは日本がやったことの西洋との違いが解らないからです。 「近代日本のアジア侵略は、西洋植民地主義の誤解から起こった」というのが私の言いたいことです。 現在も相変らず植民地主義を一つのものとしか理解できない、水原文人さんや工藤猛さんの発想が日本の間違いの元凶だということです。 こういう現象をみると、日本の間違いは戦前戦後を通じて、変わっていないと感じます。 スクイボンさんの批判を待っています。 |
||||||
![]() | ||||||