35253 返信 小林さん。2005年の中国人の誇りはなんだ。 URL 工藤猛 2005/05/24 13:17
チベットを支配していることか。
文化大革命でいったん破壊したチベット仏教の数々を
修復保存していることか。今でもチベットの高僧を
中国共産党の政策に従わないとして弾圧していることか。

諸外国からの中国投資(外貨導入)が60兆円に達しようという
経済的な繁栄を誇りにしているのか。

日本国の敗戦により中国大陸から日本人を追い払い
国共内戦で国民党軍を追い払い中国共産党の独裁権を確立した
年月を誇っているのか。

現代中国の政治体制に奈良朝の日中交流史がどこに入り込めるんだ。
核大国であり原子力潜水艦を増産し尖閣諸島を自国領土だと
国内法で定めている中国共産党の独裁下にある中華人民共和国で
古代王朝との交流がどんな現代的な政治的な意味を持つんだ。

現代インドと英国は主権国家同士として外交関係があるだろうよ。
近隣の大国中国と付き合うときには英国だろうと日本だろうと
利用できる国は利用するさ。インドと中国とで直接の取引もするさ。
かってイギリスに恨みがある、痛い目にあったことがあるという
歴史の一時期の境遇でインド、中国が連合してイギリスに
「賠償」をもとめ過去の歴史に「贖罪」をしつっこく共同して
求めることはない。インドにはインドの独立後の事情がある。
中国には中国の事情がある。中国とインドの間にチベットをおいてみなよ。
西暦1000年には三者の関係はどうだった。1950年には。2005年には。
チベットという民族の地位は中華帝国の横暴の前に風前の灯だ。
西暦1000年に三者の間に支配者として16世紀、17世紀に登場する
英国の危険な影は微塵もない。1950年にはチベットへの中国人民軍の侵入に
英国もインドも不介入の政策だった。軍事的な援助は両国とも出来なかった。
2005年、チベットは中国共産党の支配下にある。
チベット人の将来を決めるのはイギリスでもない、インドでもない、
チベット人でもない。中国共産党の軍事力と国際的な政治力が決める。

帝国は現在にも存続している。
チベット人は中華帝国のくびきに今でも呻吟している。
インドや中国にかってのような英国のくびきは存在していない。
インドや中国にとっていいことだろう。英国の国民にとってもいいことだ。
中国大陸にかっては存在した大日本帝国陸軍のくびきは存在しない。
日本国民にとっても、とっても幸いなことだ。


さーーて。本題だ。
中国と日本国の関係だ。
2005年に主権国家同士で対等な権限の元でお付き合いできるはずだよな。戦争に決着がつくとどのような平和な関係を作ろうかと関係諸国は「講和」をする。
中国と日本国は戦争継続国同士なのか。講和は未成立なのか。
中国一党独裁国家と多党制の民主主義国家には体制の違いがある。
主権国家同士で付き合うのには共通したルールが必要だ。

ルールはなんだ。
国連の加盟国だ。
経済的には両者ともWTO(国際貿易機関)に加入している。
経済交流の規則を定めた機関だ。中国は自ら望んで加入している。
反日デモで愛国無罪を叫んで中国で営業している日本人経営の飲食店を
中国人警察官の目の前で襲撃しても良いとする国際ルールではない。

ルールを守っていないのはどちらの国だ。
非難されるべきはどちらの国だ。
どちらが現代では軍国主義的であり警察国家的であり他民族抑圧政策を
とっているんだ。どちらが現代では【帝国】なんだ。
第二次大戦は1945年8月15日で終了した。
敗戦の後始末はつけた。
戦争はまだ継続中なのか。それならそれで対応の方法はある。


歴史の一定時点を切り取って外国との関係を分析するのも一手法だろう。
現代の諸関係に通用する法則でも切り出そうとする前提があるのならば
現代に連なる1000年からの各時点での変化の軌跡も視野に入れないと
恣意的で手前勝手な論にもなりかねないよ。

戦争は大嫌い、金輪際戦争はしないと無軍備はちがうからね。
武装中立もあれば戦争をしないために取り結ぶ同盟関係を持った武装も
あるんだよ。1945年以降各国と戦争した中国もあれば
武装していても戦後60年間のながきに渡って戦争をしてこなかった日本も
あるんだから。戦争をしないための手段、手法は多様よ。
実績が第一だと思うけれど。日本国なんて誇っていいよ。
60年間戦争をしなかったことをここに賞しますという近隣諸国からの
感謝状があっていいくらいだ。靖国神社の戦訓を引き継ぐ姿勢にも
平和への貢献が認められていい。様々な理由で戦死し餓死し病死した。
民族の記憶として後世に残すための装置が靖国神社にはある。
当時戦ったときに日本人であったものを忘れない人々で守っていけばいい神社だ。
他国の賞賛や理解や参拝はいらないよ。参拝したい人が参拝するだけだ。
それでいいだろうにな。